今回から、ジャズの歴史を語る上で最も重要な存在と言えるテナーサックス・プレイヤー、「 レスター・ヤング」をご紹介していきます。レスターの演奏は後に続く現代までの、全ての(と言っても過言ではないと思います)サックス奏者に直接、間接の多大な影響を与え続けてきました。もちろん私、鈴木学自身も影響を受けています。いや、影響を受けたというより終生のお手本として尊敬し続けている、と言うべきでしょう。実は、ブログ「サックス・ジャズ演奏法」で取り上げている演奏に対する考え方や練習法についても、レスター・ヤング奏法に近づく為のものです。 とは言うものの、レスターの演奏のどういった要素がそんなに数多くの後進に影響を与えたというのか?ジャズの歴史や有名プレイヤーを紹介している記事を見ても、いま一つピンとこない事が多いのではと思います。それは当然のことで、音楽についての事を文章だけで理解しようとしてもそれは単なる