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ブックマーク / xtrend.nikkei.com (10)

  • 横尾忠則らが挑んだ、戦後の「複製芸術」の熱気をたどる展覧会

    国立工芸館では、1957年から79年まで開催された版画の公募展「東京国際版画ビエンナーレ展」をその受賞作・出品作を通して振り返る展覧会が開催されている。版画作品、歴代の貴重な展覧会告知ポスターと併せ、グラフィックデザインまで、紙作品のみで構成される展覧会は、同館でも初めての試み。複製芸術である版画やグラフィックデザインがいかに表現の可能性を広げたか。その魅力に改めて向き合える。 1950年代、日は朝鮮戦争による特需を背景に復興、高度経済成長期へと入っていく。テレビの普及も相まって、マス・コミュニケーションの時代が到来。60年代には日米安保条約締結を巡り労働者や学生の運動が活性化する一方、東京オリンピックが開催され、70年代には大阪万博も開催、2度のオイルショックによる景気低迷まで、光も影も強烈なエネルギーを発していた。 美術界にもその熱量は伝播(でんぱ)し、世界にひらき、大衆文化との結び

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  • なぜ「ネオ昭和」を発信するのか Z世代インフルエンサーに聞く

    なぜ、平成12年(2000年)生まれのインフルエンサーがレトロなファッションに身を包み、昭和の文化を発信するのか――。Z世代を中心に、熱を帯びる「昭和ブーム」や「レトロブーム」。その理由を探るべく、昭和の文化ファッションを現代風に再解釈した“ネオ昭和”というトレンドを発信し、多くの若者に人気を集めている阪田マリンさんにインタビューを行った。 2000年(平成12年)生まれのインフルエンサー、阪田マリンさん。昭和に魅了された理由を探ることで、レトロブームの裏側に迫った(画像は阪田さんのX[旧Twitter]から) 肩パッドの入った鮮やかな発色のスーツに身を包み、スマホを操る。現代の普通の住宅でレトロなファッションを着てピンクレディーを踊る。一瞬、昭和時代にタイムスリップしたかのように錯覚するが、細かく見ていくと、周囲の環境や持っている小物から令和の今を感じられる。 昭和の文化ファッション

    なぜ「ネオ昭和」を発信するのか Z世代インフルエンサーに聞く
  • 40~50代で「スマホ左手持ち」が多いワケ 若者は右手持ちが主流

    あなたはスマートフォンを操作する際、どちらの手で持ち、どの指で操作するだろうか? おそらく誰しも基の「型」があるはずだ。「みんな自分とだいたい同じでは?」と考えている人が多いかもしれないが、実はかなり異なっている。コンテンツ提供サイドとしては操作感への影響を意識しておく必要がある。 スマホの操作スタイルという、これまであまり気にしたことがなかった盲点ともいえる調査リポートを、調査会社のインテージが2023年1月27日に公開した。調査対象は日を含む11カ国(日中国韓国、インド、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム、シンガポール、英国、米国)。サンプルサイズは各国500人だ。 ▼関連リンク(クリックで別サイトへ) 日人のスマホの持ち方は独特?-国際比較調査でみるスマホ操作の国別傾向- 調査の趣旨は、タイトルの通り諸外国との比較で違いを浮き彫りにすることである。だがそれ以前に、「

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  • 「ヤクルト1000」ヒット “弱点”を克服した商品開発の神髄

    激動の時代や危機を乗り越え、今なお攻め続ける長寿ブランド。強者のサバイバル術と今の戦略に迫る新連載の初回は、85年超の歴史を持つ国民的健康飲料「ヤクルト」。最近のヒット商品「Yakult1000」にも共通する、同ブランドが決して変えない神髄とは。 ※日経トレンディ2021年9月号の記事を再構成 生まれは昭和初期の1935年。乳製品乳酸菌飲料のパイオニア「ヤクルト」は、以来、85年以上にわたりトップを走り続けてきた。開発者は、医学博士の代田稔。感染症で多くの子供たちが命を落とすことに胸を痛めた博士は、「予防医学」という観点から微生物の研究を重ねた。やがて乳酸菌が腸内の悪い菌を抑えることを確認。乳酸菌を強化培養し、生きたまま腸に届けることに成功したのが「乳酸菌 シロタ株」だ。この菌を一人でも多くの人々に摂取してもらうために製品化したのが、ヤクルトである。 2021年夏現在、ヤクルト類の飲料ライ

    「ヤクルト1000」ヒット “弱点”を克服した商品開発の神髄
  • 二次創作“炎上”の分岐点 著作物のトレースはどこまでOKか?

    もはやネット社会の定番とも言える、「人の作品をトレースして自分の作品として発表」→「相手、あるいは善意の第三者が告発」→「ネット・メディアで炎上」→「謝罪・撤回・バッシング」の頻発。トレースは、それほどいけないことなのか? 著作権に詳しい福井健策弁護士に聞いた。 Q1 トレースは違法なのでしょうか? A1 実は、必ずしもそうではない。トレースの程度によるのだ。例えば、漫画のキャラクターを表情やポーズ、衣装までなぞって描き、背景と細部だけ変えたとしよう。これは相当な確率で著作権侵害となる。 他方、以前も論争になったことがあるが、雑誌の写真からモデルの人物の輪郭だけをトレースして、表情や衣装、タッチは完全に自分のもので描くような場合は、つまり実在の人物の姿勢だけが借りられている。この場合、著作権侵害に当たらない場合も少なくないだろう。 著作権とは、人の「創作的な表現」を守るもので、言い換えると

    二次創作“炎上”の分岐点 著作物のトレースはどこまでOKか?
  • 年間3万個売れる万年筆インク 社内の懐疑論を“継続”で一掃

    「六甲アイランドスカイ」「水道筋マルシェブルー」「神戸ヒメアジサイ」。これらは、万年筆用インク「Kobe INK物語」の色名だ。兵庫・神戸にちなんだ鮮やかな色が人気を呼び、年間3万個が売れるヒット商品になった。2007年の発売以来、1年に約6色ずつ新色を追加。現在72色を展開する。 「Kobe INK物語」の人気カラー。左から「六甲アイランドスカイ」「水道筋マルシェブルー」「神戸ヒメアジサイ」。日の他、米国、英国、オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、マレーシア、台湾に販路が広がっている。地域の色を価値として商品化し、新たな顧客を創造したことを理由に、第10回日マーケティング大賞(主催:日マーケティング協会)の奨励賞を2018年4月に受賞した 開発したのは、オリジナル万年筆などの文具の企画販売を手掛けるナガサワ文具センター(神戸・中央、以下、ナガサワ文具)。同社は現在、神戸や

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  • 深夜でも荷物を受け取れる ヤマト「業界初セルフ型店舗」の衝撃

    ヤマト運輸は2019年5月30日、24時間いつでも誰とも顔を合わせることなく荷物の受け取りや発送ができるセルフ型店舗「クロネコスタンド」を東京江東区にオープンした。ユーザーの利便性を高めるとともに、再配達を減らし、人手不足の解消に役立てたい考えだ。 経済産業省が発表した「電子商取引に関する市場調査」によると、2018年の日国内の消費者向け電子商取引の市場規模は、18.0兆円(前年16.5兆円、前年比8.96%増)に拡大。インターネットを使って物品を購入することは、もはや珍しいことではなく、人々の日常に浸透している。 ネット通販が年々増加する一方で、物流業界の慢性的な人手不足が問題になっている(関連特集「再配達撲滅 ネット通販「物流」革命」)。受取人の不在による再配達の増加が最大の要因だ。今回のクロネコスタンドを利用すれば、配達員が何度も再配達に訪れたり、利用者と電話でやりとりする必要がな

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  • 誠品生活日本橋 台湾発「アジアNo.1書店」日本初上陸

    2019年9月、東京・日橋に開業する「コレド室町テラス」の核テナント「誠品生活日橋」の中身が明らかになった。“アジアで最も優れた書店”と評される「誠品書店」を育てた感性と手腕を生かし、日台文化を融合した売り場が誕生する。その見どころを先取りすべく三井不動産の担当者を取材した。 土地に合わせてテーマが異なる店舗 誠品生活日橋には、誠品書店のほかコスメやフードなど日初進出の5店舗を含む50もの台湾ブランドが出店する。ものづくりのワークショップや文化人のトークセッション、料理実演など体験型コンテンツを盛り込み、読書文化の交流に取り組むのも、誠品生活ならではの戦略だ。 台北旅行の経験者なら誠品書店の名前を一度は目にしたことがあるかもしれない。台湾の出版文化をけん引し、読書習慣を根付かせることで文化発展の一翼を担ってきた書店だ。客が地べたに座ってを試読する光景もおなじみ。書店から始まり、

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  • なぜ音楽レーベルが“不便なコンビニ”を作ったのか

    音楽以外にも、カルチャーに関わる事業を始めたかった」と同社の水谷聡男社長。2015年に同社が創業40周年を迎えるにあたり、新規事業部を立ち上げた。だが、すぐにコンビニ経営に結びついたわけではなかったという。 「アートやファッションのような事業はレーベルのファンなら共感してくれるだろうが、もっと広い層にも通じるものを作りたかった。かといって、カフェは誰もが思いつくだろうし、すでに同様他者もやっている」(水谷社長) そんなとき、仕事で訪れたニューヨークで、地域に密着した料品や日用品を扱う店に出合った。 「地元の人向けに料品を売るかたわらで、手作りのサンドイッチを作っているのを見て『こんな店が作れたら』と思った」(水谷社長) 現地の店をそのまま持ってきて「グローサリー・アンド・デリ」としてオープンしても、日人にはあまりなじみがない。そこで、日常に身近な存在で、誰もが利用するコンビニの開業

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  • 販売報酬10%!講談社「じぶん書店」の狙いとは?

    講談社は、ネット上に自分だけの書店を開設できるサービス「じぶん書店」を5月15日より正式に開始した。同社が販売する電子書籍漫画を含む)の中から好きなを集め、推薦文とともに公開して販売できる。 “自分だけの書店を経営できる”という好きの琴線に触れるユニークなサービスについて講談社の吉村 浩氏と佐藤敏浩氏にその狙いなどを聞いた。 電子書籍の“気づきの場”を作りたい じぶん書店は、3月9日に概要が発表され、4月20日に事前登録がスタート。ツイッターやフェイスブックで話題になったことなどから、予想を上回る登録者数になっているという。内訳としては20代から40代が多いようだ。5月15日の時点では、約4000の一般ユーザーの書店がオープンした。 好きにとってありそうでなかったじぶん書店を開設するきっかけについて吉村氏と佐藤氏は「個々の作品に気づいてもらうこと」と口をそろえた。その背景には現在の

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