私のブログは極めてマイナーである。1日に数万人が訪問するというタレントや著名人のブログとはまるで違って、まあ300PV程度に過ぎない。なおPVとは、Page Viewであり、アクセス数のことである。まあついでに見ておくかと、1人で数記事読む人もいるだろうから、訪問した人となると更に少なくなる。 シャワーを浴びながら、何となく自嘲的気分で、別に読んでもらわなくても結構などと、強がるような気分に陥った。途端に、小林秀雄の言葉が浮かんでくる。「世捨て人とは世を捨てた人ではない。世が捨てた人である」か。これは論理の言葉ではない。小林らしい感情の詩的表現だ。「世捨て人を気取ってんじゃねえよ。くだらねえ」と。 鋭敏な自意識を持つ小林秀雄には、世捨て人を気取れるという脆弱な自意識が我慢ならないのだ。それを逆説的表現で切り捨てているにすぎない。だから、なぜかは知らないが、世の中からあまり処遇されない優れた