タグ

ブックマーク / yokohoriuchi.hatenadiary.org (2)

  • クロード・レヴィ=ストロース「野生の思考」 - my bookish life

    Claude Lévi-Strauss「The Savage Mind」 フランス語の原題は「La pensée sauvage」、penséeは草花のパンジーと思惟思考の両方を意味するのだそうだ。このがはじめて出版された1962年当時はまだ、オーストラリアやアメリカの先住民族に対する視線には偏見が多く、彼らは「野蛮な思考」しか持ち合わせていないと思われていた。しかしレヴィ=ストロースは、まだ品種改良を受けずにいて園芸品種となる前の「野生のパンジー」のようなもの、西欧文明的な「栽培の思考/La pensée cultivée」ではなく「野生の思考」を彼らは持っていると考えた。そして彼は、栽培種が野生種を駆逐してしまうことを恐れていた。 書では、主にオーストラリア先住民族に見られる慣習や儀式が題材に選ばれている。自然と人間のそれぞれの図式の相関性を明らかにして、それを根拠にすれば、一見風

    クロード・レヴィ=ストロース「野生の思考」 - my bookish life
  • 宮本常一「日本人の住まい」 - my bookish life

    たしか筑摩書房のPR誌上だったと思うが、作家の桜庭一樹とちくま書房の編集者とが、新しく編纂された「ちくま日文学」の作家選定について四方山話をしていた。(桜庭一樹があまりにブッキッシュなのに驚いた。)民俗学からいま選ぶんなら柳田國男と折口信夫と宮常一になるんですねー、などと。 宮常一は日全国の民家とそこに住む人々の暮らしを、膨大なフィールドワークに基づいて研究した人だ。民家は絶えず時代の変化をこうむるしそれを目の当たりにしていたからか、彼は「昔は良かった、それを保存しなければ」という考え方をしない。生活の利便性や技術の進歩に根差した変化に対して、彼はとても優しい視線を向ける。 このには民家の写真や図面が多く掲載されている。当時の日人がどのような氏神の思想を持っていたか、どの程度の建築設備で生活を支えていたか、コミュニティの在り方はどのようであったのか。日頃から建築設計に従事して、

    宮本常一「日本人の住まい」 - my bookish life
  • 1