論文の共同執筆者であるスウェーデン・ウプサラ大学のエリック・アクセルソン氏は、「イヌの消化器系がわれわれ人間の食事に似たものを食べられるよう適応したことを示す発見だ」と説明した。 これまでの研究では、イヌの家畜化が始まったのはオオカミが人間の居住地域の近くで残飯をあさり始めたことがきっかけだと考えられている。イヌは推定7000〜3万年前にオオカミから枝分かれしたとされる。 「われわれは(進化の)謎を解く全く新しいカギを発見した。それは、イヌがより効果的なでんぷん消化能力を持っているということだ」とアクセルソン氏は述べた。これは、残飯を消化できるようになったオオカミだけがイヌの祖先に進化して生き延びた可能性を示しているほか、「イヌの家畜化が農業の発展と同時期に進んだことも示唆している」という。 via:AFP