めっきり寒くなり始めた11月1日の深夜0時、私は新宿西口の家電量販店前のシャッター前に立っていた。革新的な携帯型ゲーム機「プレイステーション・ポータブル go」(PSP go)があと数時間で発売される。もし行列ができていたらどうしよう! と勢い込んで向かったものの、行列などどこにもなかったのである。 これでは「並ぶ」というより店の前にただ1人で徹夜で立っている、というだけになってしまう。あまりにも寂しいので、仕方なく終電で帰り、翌日改めて出向いて購入した。 まあ、よく考えてみると行列ができないのも致し方ない部分もある。発売される前から、PSP goには暗雲が垂れ込めていた気がする。 PSP goは従来の「プレイステーション・ポータブル」(PSP)が搭載していたUMDドライブを省略し、それによって大幅な小型化を実現したモデルだ。ゲームはすべてネット経由での配信となり、従来UMDで販売されてい