【読売新聞】 人々を思わず笑わせ、考えさせてくれる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の公式イベントが12月17日、東京都江東区の日本科学未来館で開かれた。ノーベル物理学賞受賞者で東京大学宇宙線研究所の梶田隆章教授と、4人のイグ・ノー
![ノーベル賞・梶田教授とイグ・ノーベル賞受賞者が語った「役に立たない」研究の無限の価値](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c8b1d7933d2fecc3b48a1a75e9f23a058f6da729/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.yomiuri.co.jp%2Fmedia%2F2023%2F12%2F20231222-OYT1I50131-1.jpg%3Ftype%3Dogp)
【読売新聞】 人々を思わず笑わせ、考えさせてくれる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の公式イベントが12月17日、東京都江東区の日本科学未来館で開かれた。ノーベル物理学賞受賞者で東京大学宇宙線研究所の梶田隆章教授と、4人のイグ・ノー
神のような存在だったニワトリ ニワトリを鍋に入れる──いまから2000年以上前、現在の東イングランドにある地に移住した人々もしていた、なんの変哲もない行為だ。 だが特筆すべきは、彼らがニワトリを煮るなり焼くなりして食していた、わけではないということだ。 リンカンシャーの現地をのちに発掘した考古学者たちは、無傷のニワトリの骸骨を発見し、これは鉄器時代の人々によって丁寧に埋葬されたものだと結論づけた。それはおそらく神々への供えものだった、あるいはニワトリ自体が神のような存在と見られていた、このどちらかだったのだろう。 このアジア原産の野鶏の子孫がブリテン島にいたのはけっきょく数百年間だけだったが、ニワトリはやかましく、色鮮やかで、珍しい存在だった。 ニワトリは、エキゾチックで、特別な鳥だったのだ。 今日、ヒトとニワトリとの関係はまったくもって様変わりしてしまった。200億羽ものニワトリが世界中
クーリエ・ジャポンでは、世界的経済学者ガブリエル・ズックマンへのインタビューに際して、読者のみなさまからの質問を募集します。日々の生活でふと抱いた経済や税制、経済的不平等に対する疑問や問題意識などを伝えてみませんか。 対話型AI「ChatGPT」が2022年11月30日に公開されてから1年が経つ。開発元のオープンAIは最近、経営陣や理事会をめぐる“お家騒動”で注目されているようだが、このAIチャットボット自体は、いまも週間アクティブユーザー数が世界全体で1億人超という高さで推移している。 風聞によれば、ChatGPTのおかげで仕事の生産性がどんどん上がる人も各業界に出現しているらしい。英誌「エコノミスト」に載っていた記事では、2024年は企業内での生成AIの利用が実験段階から投資段階に移る1年になると書かれていた。データ管理がしっかりしていない業界で生成AIを利用するとリスクが大きいので、
エスコートサービス業に従事していたオーストラリア人男性が回顧録を出版。クライアント女性たちが求めていたのは素晴らしいセックスだけではなく……。 エリーとサリーの場合 男性たちがエリー(仮名)に目を留めなかったわけではない。「私のほうが男性に興味を持てなかったんです」と彼女は言う。 友人たちが恋愛し、結婚して子供を持つなか、エリーの関心は「学校を卒業して大学へ行き、仕事を得て、その他いろいろなことをする」ことだった。 それは科学の分野のキャリアで実を結んだが、37歳になっても処女のままだった。「自分の一部が欠けているように感じていました」とエリーは言う。 54歳のサリー(仮名)は結婚や子供には興味がなかったが、「素敵な恋愛」は何度もした。彼女を悩ませてきたのは、一夫一婦制だ。 「それは私にとっては、どうでもいいことだったからです」と彼女は言う。 企業のマーケティング幹部であるサリーはこの10
問いとは「思考を誘発してくれるもの」です。しかし情報を得たからといって、質問を急に考えることは案外難しいもの。思考をはじめるために必須である「問いの立て方」を学びましょう。 山野 弘樹 1994年、東京都生まれ。2017年、上智大学文学部史学科卒業。2019年、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(比較文学比較文化分野)修士課程修了。現在、同大学院博士課程、および日本学術振興会特別研究員DC1、「東京大学共生のための国際哲学研究センター(UTCP)」リサーチ・アシスタント。専門は哲学(とりわけポール・リクールの思想)。2019年、日本哲学会優秀論文賞受賞。2021年、日仏哲学会若手研究者奨励賞受賞。「哲学の知と実社会を繋ぐ」という理念のもと、哲学の〈意義〉と〈魅力〉を世に幅広く発信することをライフワークとしている。
さかなクンの半生をのん主演で映画化 学ラン姿のビジュアルも公開 シネマトゥデイ1387 イラストレーター・タレントのさかなクンの自伝「さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~」が、女優・のんの主演で映画化されることが8日、明らかになった。『さかなのこ』のタイトルで今夏公開予定。子供の頃からお魚が大好きだったさかなクンの半生をつづった著書を、『南極料理人』『子供はわかってあげない』などの沖田修一監督がフィクションも織り交ぜ大胆にアレンジする。さかなクンを演じるのんは「さかなクンさんの自伝を原作とした映画を沖田監督が撮るという事に、心の底からワクワクしました。大興奮、です。そして私がさかなクンの役をやれるなんて、これは凄い事件なんじゃないかな? と思っています」とコメント。のん演じる“ミー坊”(さかなクンの当時の愛称)が学ラン姿で釣りをする役衣装のビジュアルも公開された。
世界中で新年の抱負や目標が掲げられている頃だが、それを継続するのはなかなか……「三日坊主」もどうやら世界共通らしい。そこで英紙「ガーディアン」が紹介するのが、そこまでがんばらなくても生活がちょっとよくなる100の方法だ。全部やる必要はもちろんないが、新たな年にどれか実行できそうなものはあるだろうか? 1. 月曜の夜に運動せよ(月曜の夜に楽しいことは起きないから)。 2. 購入を決めかねているなら、買うまで72時間待て。 3. スーパーのレジではいちばんてんこ盛りのショッピングカートの直後に並ぶのが常にいちばん速い(品が少なくても人が多ければ、あいさつ、会計、袋詰めにあんがい時間がかかる)。 4. 職場と寝床に果物を持っていけ! 5. 週4日勤務を検討せよ。5日目の仕事はどのみちおそろしく課税されがちだから、手取りの5分の1を税で持っていかれるよりはマシだ。 6. ケンカするとき、感情的な弱
来季からプロ野球日本ハムを率いる新庄剛志新監督の4日の記者会見では、襟がそそり立った真っ白なシャツと、ワインレッドの〝ど派手〟なスーツが注目を集めた。高級ファッションブランドのものかと思いきや、仕立てたのは滋賀県守山市のオーダースーツ会社。新庄氏の奇抜な発注に「楽しみ、悩みながら作った一着」と振り返った。 「今日はビシっと監督っぽい格好で来ました」 4日、札幌市内で開かれた会見に登場した新庄氏。「監督っぽい」というそのいで立ちは深紅のチェック柄のスリーピーススーツ。中の白いシャツは襟の高さが耳の近くまで達し、胸元を開けてセクシーに着こなしていた。 スーツやシャツを制作したのはオーダースーツ会社「DAVID LAYER(デビッド・レイヤー)」(滋賀県守山市)。以前から新庄氏と縁があったという代表取締役の伴野友彦さん(41)と、弟の彰洋さん(32)が採寸に出向き、約2時間の打ち合わせを経て制作
ネットフリックスの新しい人気ドラマ「マイ・アンオーソドックス・ライフ」の第一話で、ファッション界の大物ジュリア・ハートは、挑発的な服装には永遠の罰が下ると信じて育ったと説明する。 「娘に慎み深さを教えるのは母の責任でした。……身体の一部が露わになっていたら、娘にもその母にも非常に特別な地獄が待っていました。 その地獄では、母が娘の服を酸に浸し、それを娘に着せるのです。その酸で娘の身体は一日中、溶けていく。で、翌朝になるとまた同じことが始まる。それが何千年か、その地獄が続く限り繰り返される。 これを幼少期に教えられ、周りのみんなもそう信じていれば、そう信じるしかないんです」 犯した罪に「ふさわしい」罰 ハートは、米国ニューヨーク州にあるユダヤ教超正統派の共同体に生まれ育った。ハートはその共同体を「原理主義的」と表現するが、ドラマでのそうした括られ方については批判もいくつか出ている。 キリスト
コロナ禍によりお酒の飲み方も飲む量もずいぶん変わったという人は多いだろう。コロナ禍が明けたらその変化はどうなるのか? コロナ前から在宅勤務でほぼ毎晩ワインを飲んできたというアメリカ人の作家は、試しに断酒してみることにしたという。その結果、起こった変化とは? お酒との関係は、大学時代に始まった。ビールを飲むと、人と打ち解けやすくなることを知ってからだ。20代はずっと飲み続け、好みはやがてビールからワインに変わった。 「週末のご褒美ワイン」は、いつしか「ほぼ毎日のワイン」に変わっていた。 在宅勤務なので、グラス1杯(か2杯)のワインは、仕事終了の合図になった。これくらい飲んでもいいほど今日もがんばったと自分に言い聞かせた。 ワインは寝つきもよくしてくれる。それに赤ワインは健康にもいいはずだと──。 「シラフが気になる」 そんなある日、「ソバー・キュリアス」なるトレンドがあることを知った。「シラ
世界中の人間が日々楽しむドラマや映画などの映像作品。パンデミック以降はその需要がますます高まる一方だが、制作現場は私たちが想像する以上に過酷だ。時には過度なストレスが心身にかかる現場でスタッフを支える仕事の需要がいま、イギリスで高まっているという。 芸術に付随するリスク 需要が高まる一方である自分の仕事について語るとき、ロウ・プラット(41)はあることを明らかにしなくてはならない。テレビや映画の制作に関わるその仕事内容の99%は話せない、ということだ。 イギリス人のセラピストであるプラットは、高い評価を受けているHBOのドラマ『I May Destroy You』(原題)でも仕事している。本作は、監督・脚本・主演を務めたミカエラ・コールがレイプ被害に遭った自身の体験に基づいた作品だ。 クライアントに対する守秘義務があるということはすなわち、プラットはセッションで具体的に何があったか語れない
はぐらかされてきたクリトリスの歴史を探ってみると、欲望は減退してしまうかもしれない。 紀元前500年には、エフェソスの詩人ヒッポナクスが、クリトリスにギンバイカ(※フトモモ科の常緑低木)の薄紫色の多肉果の名を冠した。フランスの研究者でエンジニアのオディール・フィロードが見つけた限り、それがクリトリスへの最初の言及だ。 フィロードは2016年にクリトリスの3Dモデルを作成し、それは現在ウェブからダウンロードして印刷もできる。 「この小さな肉の形成物は、ベールの下に身を隠す花嫁のように、陰唇の下に隠れている」 フィロードによれば、2世紀にクリトリスをそう描写したのは、古代エフェソスの偉大な婦人科医ソラーノだ。だから、詩人はその部分を「ニンフ(ギリシア神話の精で、若く美しい女性)」と名付けた。一方で、ローマ帝国時代の医学者ガレノスは、そこには子宮を熱く保つ補助的な機能があると考えていた。より大き
二酸化炭素のおよそ300倍温室効果が高いとされる「一酸化二窒素」の排出を減らそうと、新しい小麦や微生物の研究が進められています。 農業で使われる窒素肥料などが原因で排出される「一酸化二窒素」は、温室効果が二酸化炭素のおよそ300倍あり、削減が課題となっています。 こうした中、国の研究機関「国際農研」は国内外の大学などと共同で、一酸化二窒素の排出量を抑える効果のある小麦の新品種を開発しました。 窒素肥料の成分が一酸化二窒素に変わるのを防ぐ効果があり、実験では排出量を25%減らすことができたということです。 また、肥料の成分を効率よく吸収できることから、6割程度肥料を減らしても通常の小麦と同じぐらいの生産量を維持できるということです。
楕円形のパンの切り込みに生クリームをギッシリ詰めたローマの名物マリトッツォ。イタリアではバールのカウンターで立ったまま、コーヒーと合わせて頬張ったり、クリームとパンを少しコーヒーに浸して食べるシンプルな朝食の一つだ。 インスタグラムで#maritozzoを検索するとありとあらゆる画像が出てくる。それがマリトッツォの本場、ローマ近辺からの投稿であれば不思議とは思わない。しかし、そのほとんどが日本人の投稿であることにイタリア紙「ラ・スタンパ」が着目した。 同紙は、2017年に日本のテレビ番組がローマのバール「ロモリ」のマリトッツォを紹介したことが、ブームのひとつの要因ではないかと説明する。このグルメ好きにはたまらない光景が、アジア人特有の「見て習得する」才能で、あっという間に広まったというのだ。 そのほかにマリトッツォの先陣を切ったのは横浜のデパートで、長蛇の列ができる「Whipped Cre
「勝ったのはイスラム原理主義ではない。20年に及ぶこの戦争で勝ったのはヘロインである」 組織犯罪に詳しいイタリア人作家ロベルト・サヴィアーノが、タリバンのカブール制圧に関して、伊「コリエーレ・デラ・セラ」紙のコラムで独自の分析を披露している。 サヴィアーノに言わせれば、タリバンをイスラム原理主義の民兵組織だと考えるのは「間違い」だという。「タリバンは麻薬密売組織」というのが彼の持論なのである。その論拠となるのは国連薬物犯罪事務所(UNODC)の報告書だ。サヴィアーノはこう書く。 「少なくとも20年前から、この報告書のデータに変化はない。世界のヘロインの90%がアフガニスタンで生産されているのだ。これはタリバンが南米の犯罪組織とともに、世界最強の麻薬密売集団になっていることを意味している」 しかも、いまやタリバンが扱うのはヘロインだけではない。この10年ほどで「ハシシやマリファナの分野でもタ
こんにちは。編集長の南です。 クーリエ・ジャポンでは8月から「今月の本棚」という選書サービスを開始しました。毎月著名人の方々にお薦めの本5冊を紹介していただくもので、有料会員の皆さまは、追加の支払いなく、その5冊をサイト内でお読みいただけます。 2月に編集長になってから、毎日、クーリエに掲載される記事を校了しているので、サイト内の記事はくまなく読んでいるわけですが、恥ずかしながら、本を読む時間は就任前に比べてかなり少なくなってしまいました。 しかも、手に取る本と言えば仕事に直結するものがどうしても多くなり、たまには小説でも、と思って買った『クララとお日さま』も積ん読の山を構成しています。これはまずいぞという危機意識に苛まれる日々です。 たぶん、これは私だけではないような気がします。忙しい日々を送っている会員のなかにも、同様の意識をお持ちの方はいらっしゃるのではないかと推察します。 そんな思
マーサ・タッカーは、クラシックな純白のウェディングドレスを着て結婚式を挙げることをいつも夢見ていた。しかし、彼女が結婚した1952年当時、人種を理由に彼女はブライダル洋品店に入ることができなかった。 レースに覆われた、刺繍入りの白い長袖のドレス──。彼女が夢見ていたのは、そんなウェディングドレスだった。 「お店に入れないとわかっていたので、ウェディングドレスを買うなんて考えてもいませんでした」。現在94歳のマーサ・タッカーは当時をそう振り返る。米アラバマ州バーミンガムに暮らす黒人女性の一人として、タッカーはドレスの試着が禁じられていた。 その街に黒人が経営するブライダル洋品店はなかった。そして、白人が営む商店に黒人が入り、服を試着することは許されていなかった。「何かを買うにしても、地下で中古品を手にすることしかできなかったのです」
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く