デジタル庁が一元的に調達する中央省庁の統合通信ネットワーク構築が2022年度から本格始動する。第1弾となるデジタル庁と農林水産省の調達先が、2022年4月中旬までにそれぞれNECと日本コムシスに決まったことが日経クロステックの取材で分かった。 NECはデジタル庁に加えて、霞が関地区に集まる中央省庁や政府機関を結ぶ基幹網の構築および全体の運用管理も受注するなど、最大の受注ベンダーとなった。対する農水省のネットワーク構築は日本コムシスが受注し、デジタル庁が競争を促すために目指したマルチベンダー化は一応の成果を出した。 しかし入札の中身を見ると、価格や技術の競争が起こらない1者応札の問題は未解消のままだ。約57億円の農水省の案件は5度も価格を提示させてようやく予定価格を下回るなど、競争がないために価格が高止まりした懸念もある。 コロナ禍のトラブルから霞が関ネットを刷新 デジタル庁が一元調達する新
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