ケニアでは、2007年12月に行われた大統領選に端を発した、民族間の対立が激化。くすぶっていた敵意に火がつき、ムワイ・キバキ大統領と同じキクユ(Kikuyu)人とそれに対立するカレンジン(Kalenjin)人、カレンジン人と長年対立関係にあったマサイ(Massai)人は、翌年の3月、ケニア西部のOlmelil渓谷を見渡すKapune丘の斜面で正面衝突。弓と毒矢、鏃(やじり)や石を持ち土地の所有権をめぐっての激しい戦いが繰り広げられていた。数か月の間に境界地域20人以上が死亡した。 彼らの腕には最新型の腕時計がはめられているのにもかかわらず、使用している武器は昔ながらのものであるということも驚きである。一度火がついた敵意はなかなか消えないようで、当分小競り合いは続きそうだ。
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