子供の窒息事故が相次いだこんにゃく入りゼリーの危険性について、科学的データをもとに検討していた内閣府・食品安全委員会の作業部会は13日、「(こんにゃく入りゼリーは)様々な食品の中でも餅に次いで窒息事故の頻度が高い」とする評価報告書を公表した。 作業部会には、小児科医や口腔(こうくう)学の専門家らが参加。こんにゃく入りゼリーを1億人が一口分ずつ食べた場合、死亡事故が発生する頻度(人数)を計算し、その結果、0・16〜0・33人で、餅(6・8〜7・6人)に比べると低いが、肉など他の食べ物よりも2倍以上高い数値であることがわかった。 また、こんにゃく入りゼリーを物理的にも検証し、「一般のゼリーに比べて倍以上の固さがあるうえ、冷やして食べると固さが増して口の中でかみ切りにくくなり、のどに詰まりやすくなる」とも指摘した。