今世紀初頭の2000年における日本の人口構成をみると,15歳未満の子どもが14.6%,それ以上の大人が85.4%となっています(総務省統計局『世界の統計2013』)。10代後半も子どもですが,ここでは狭くとって,年少人口を子どもということにしましょう。 http://www.stat.go.jp/data/sekai/index.htm この場合,子ども1人に対し大人5.85人となります(85.4/14.6 ≒ 5.85)。子ども1人につき大人約6人。現代日本では,子ども1人に大人6人の「まなざし」が注がれているのですね。 この値の過去・現在・未来を,大雑把に観察してみましょう。わが国だけでなく,主要国のトレンドもみてみます。子ども1人につき大人何人か,という指標です。まなざし係数と呼んでおきます。 少子高齢化の速度が速い日本は,20世紀後半期にかけて他国をゴボウ抜きし,これから先も,子ど