ついにセンター試験にも出題された数学的帰納法。でも数学的帰納法ってそもそも帰納法じゃなくね?なんで「帰納法」なんて呼ばれるの?というお話。
ふたりの微積分――数学をめぐる文通からぼくが人生について学んだこと 作者: スティーヴン・ストロガッツ,南條郁子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/10/24メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 176回この商品を含むブログ (4件) を見る 本書は複雑ネットワークの研究や「SYNC」の著者として知られる数学者スティーヴン・ストロガッツによる高校時代の数学の恩師との往復書簡を扱った本である.原題は「The Calculus of Friendship: What a Teacher and a Student Learned about Life While Corresponding about Math」.直訳すれば「友情の微積分:教師と生徒は数学にかかるやりとりをしながら人生の何を学んだのか」ということになる. というわけで本書は単なる往復書簡集ではなく,その構成や
「あなたがまだやっていない問題」は、背景色・文字色の変化なし 「あなたが弱い問題」は、この色 「あなたが半分ぐらいできる問題」は、この色 「あなたがよくできる問題」は、この色
京都大学数理解析研究所の望月新一教授が、「abc予想」を解決した、ということが新聞などで話題になっている。望月さんが総ページ数500ページに及ぶ4本の論文をホームページに公開し、それが「ネイチャー」で報じられたからだ。 実は、先週のアエラ(10/8日号)では、この件に関して、数学ライターの中村亨さん(コマネチ大学の出題者)とぼくからの取材で一本記事を作って報道している。望月さんと数理解析研が一切取材に応じない方針だそうで、編集者はがっかりしていた。それで、中村さんとぼくに(つまり、プロの数学者でない人に)白羽の矢がたったのだろう。こういうことがあるとつくづく思うのは、市民と学者の間をつなぐ専門報道者の必要性だ。何もゴシップに関する取材にまで誠実に答えよ、とはいわないが、マスコミを介して市民が大きな関心を持っているこのような大きな業績に関しては、ある程度は市民への情報サービスをしてほしく思う
「フカシギの数え方」おねえさんといっしょ!みんなで数えてみよう! ※LINEスタンプ「フカシギお姉さんと仲間たち」をリリースしました。※ "The Art of 10^64 -Understanding Vastness-" Time with class! Let's count! LINE sticker "Combinatorial Explosion!" has been launched! http://line.me/S/sticker/1143771 「フカシギの数え方」で紹介している、組み合わせ爆発の例です。 「それでもね。私はみんなに「組み合わせ爆発のすごさ」を教えたいの!止めないで!」 お姉さんと子どもたちが実際に数え上げる大変さを伝えます。 This is an example about combinatorial explosion. "I want to de
連載コラム 「生命科学の明日はどっちだ」 目次 第14回:全ての植物をフィボナッチの呪いから救い出す ロマネスコ(左)とマンデルブロ集合の一部(右) 植物にかかったフィボナッチの魔法 このオーラ全開の野菜、なんだか知ってますか。 そう、最近デパートなんかではよく見るようになったロマネスコというカリフラワーの仲間である。 一説によると、悪魔の野菜とか、神が人間を試すために作った野菜とか言われているらしい。 なんと言っても凄いのは、フラクタル構造がめちゃめちゃはっきり見えること。 まるでマンデルブロ集合みたいだ。 ね、似てるでしょう。フラクタルがこんなにはっきり見える構造物は、他には無いんじゃないかな。 この植物が面白いのは、それだけでは無い。 実の出っ張った部分をつなげていくと、らせん構造がくっきり見えてくるでしょう? そのらせんの本数を数えてみよう。 右向きのらせんと左向
今日あたりに、新著『大悪魔との算数決戦』技術評論社が書店に並び、アマゾンにも入荷されると思うので、満を持して宣伝をしよう。 大悪魔との算数決戦 (すうがくと友だちになる物語1) 作者: 小島寛之著,大高郁子絵出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2012/06/22メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 15人 クリック: 633回この商品を含むブログ (10件) を見るこれは、物語に算数(や数学)を埋め込んだ冒険ファンタジー。一応、10歳以上が対象、となっているが、もちろん、大人にも掛け値なしに楽しめる小説に仕上がっている。アマゾンにアップされている編集者のまとめたストーリーを引用しておこう。 ある日、シモツキ、キサラギ、ヤヨイの小学生3人組は、近くの犬神山で起きている超常現象のうわさを聞き調査に出かける。そこで実際テレポート現象を体験した3人だったが、偶然出会った全能博士なる老人か
表現の美の一例: マンデルブロ集合の境界付近、中心座標 (0.282, -0.01)、対角線座標 (0.278587, -0.012560) 〜 (0.285413, -0.007440) の領域の拡大。 数学的な美(すうがくてきなび、英語: mathematical beauty)とは、数学に関する審美的・美学的な意識・意義・側面である。数学的な美 (mathematical beauty) と数学の美 (beauty in mathematics) はしばしば同義に扱われるが、後者が数学そのものの審美性の概念であるのに対して前者は数学を含む全ての事象の数学的側面に注目する点で異なる。前者は後者を含む意味で捉えられることもある。本文では前者の意味に基づいて論じる。 多くの数学者は自らが考察している対象、あるいは数学そのものから美学的な喜びを覚えている。彼らは数学(あるいは少なくとも数学の
「英語ができても、バカはバカ」とは、どこかで聞いたようなセリフだが、「数学ができても、バカはバカ」という命題は、はたして真なのか、偽なのか。英語と同じように、数学を道具や媒介物と位置づけるなら、この命題は真となる。それなら話は簡単だ。結論は「数学を勉強せずに、本を読め!」である。 しかし数学は、道具と位置づけるには、あまりにも上手く出来過ぎているようにも思える。全宇宙だけでなく、きわめて複雑な人間の営みさえも見事に記述することができるのだ。これなら、道具は道具でも「神の道具」ではないかと考える人間がいても不思議ではない。かのアインシュタインも、こう語っている。「数学は、経験とは無関係な思考の産物なのに、なぜ物理的実在の対象物にこれほどうまく適合するのか?」 この命題を、本書の言葉で置き換えると、「数学は発見か、発明か?」という問いかけになる。神が自らの想像によって創造した数学、それを人間は
例年のごとく科研費の申請書書きのシーズン。いろいろメモを書き溜めておいたので、二度ほど部屋に立てこもってコーヒーで目をさまして集中して第1稿を仕上げる。 シュボーン・ロバーツの「多面体と宇宙の謎に迫った幾何学者」を読む。 多面体と宇宙の謎に迫った幾何学者 作者: シュボーン・ロバーツ,糸川洋出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2009/01/22メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 18回この商品を含むブログ (14件) を見る コクセター(1907-2003)は「現代のユークリッド」「最後の古典幾何学者」「幾何学の王」と呼ばれた人物である。デカルトに始まりブルバキで頂点に達した代数と簡潔性ばかりを数学が偏重する傾向に逆らって、幾何学を殆ど絶滅ともいえる危機から救ったと形容される。この本は彼の(たぶん)はじめての本格的評伝であるとともに、20世紀における幾何学の凋落と劇的な復活(
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く