昨年3月の「組立」展で配布したフリーペーパーに掲載の、永瀬によるtxt『言語の爆発的失敗 東浩紀から吉本隆明「マス・イメージ論」への遡行』の全文を転載します。「ユリイカ」5月号に掲載された佐藤雄一氏のtxt「QF小論」中にある「床屋談義」に当たるものとお考えください。佐藤氏のtxtの水準の高さは素晴らしいもので、私自身は何も言う事がないのですが、いわば素材として、改めて流通させ直すことにしました(タイミングが遅いのですが、単なる怠惰です)。はてなダイアリーの記法を利用した他は、ほぼ原文のままです。 一 「マス・イメージ論」というクレーター 読む事が出来ない本がある。なぜこんなにも読めないのか。 一九八四年に福武書店より出版された吉本隆明「マス・イメージ論」に対する批判は、柄谷行人「モダニティの骨格」(一九八五年「批評とポストモダン」収録・これも福武書店)において既になされている。 吉本隆
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