統計データとあわない晩婚・非婚化の非正規雇用増加要因説

社会学者の筒井淳也氏へのインタビュー記事と私の文章が冗長なので、上村祐一氏が「日本で晩婚化が起きているシンプルな理由」で、晩婚化・非婚化に関する原因考察を短くまとめている。 「世の中の８４％の女性は、年収が４００万円に届かない独身男性を恋愛や結婚の対象外と考えている」ので、その年収に届かない非正規社員（「非正規社員の平均年収は全ての年齢階級において、３００万円前後」）の増加が、晩婚化・非婚化の原因だそうだ。筒井氏も「安定した所得を見込めるような職についている男性がどんどん減っている」と指摘しているので、上村氏の考えは筒井氏と同様のようだ。 上村氏の文章からは、女性が結婚相手の男性の年収400万円を基準にしている理由は明確ではないが、筒井氏は妻が夫に経済的に依存できることが結婚のメリットだとしているので、それと同じと考えて良いであろう。何気なく聞くともっともらしい。 しかし、非正規雇用の増加

[KUROBUCHI]

結婚しないことのデメリットが減り（女性の社会進出、パラサイトシングル）、結婚のリスクが増えた（終身雇用崩壊）からじゃ。

[lcwin]

正社員でも給料が伸びなさそうだとか、子育て費用の増大だとか中小企業の正社員は非正規と待遇があまり変わらないとか雇用の質の劣化といった方がいいか

[yahihi]

1 平均所得が低い時代（インフレ調整済み）の方が未婚率が高かった。2 若年層では所得が高くても未婚率は低くならない。3 非正規雇用が増加する時期と未婚率が増加する時期が一致しない。