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ブックマーク / book.asahi.com (61)

  • 緊張が伝わってくる|好書好日

    ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護 (ポプラ新書) 著者:池上 正樹 出版社:ポプラ社 ジャンル:新書・選書・ブックレット ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護 [著]池上正樹 フリーライターの著者とMさんとの出会いは3年前。著者が「ひきこもりの高年齢化」についてを書いたことを新聞で知り、Mさんが「自立のためのアドバイスをいただきたい」と地元支局に電話したのだ。Mさんは40代で12年間無職。70歳になる母の国民年金を頼りに暮らしていた。3・11の際にはボランティア活動を志し、被災地を目指すというオトコ気を見せるが、見知らぬ土地でパニックを起こし、母の元に帰っていく。しかし、Mさんは、著者や支援者の辛抱強く的確な対応にも助けられ、生活保護を受けて自立するハラを決める。生活保護受給の前の関門、苦手な面談の場面は彼の緊張が伝わってきて、こちらもヘトヘトになった。 ◇ ポプラ新書・819円

    緊張が伝わってくる|好書好日
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    gauqui 2013/10/11
  • 『「少女小説」の生成』書評 規範と逸脱の麗しき輪舞|好書好日

    「少女小説」の生成―ジェンダー・ポリティクスの世紀 [著] 久米依子 近代日の「少女小説」。このジャンルの独自性は、日の近代化と文化表象の特異性を裏書きしている。少女小説が登場したのは、明治30年代のこと。その系譜は近年のコバルト文庫に至るまで、百年にもわたる歴史をもつ。だがその内容や領域に一貫性はなく、ときに相反する特性をも包摂する。これは、いわゆる欧米の「家庭小説」などとも一線を画すと筆者は指摘する。 明治後期、いわゆる少女向け読みものとしての少女小説が誕生。だが同時期書かれた田山花袋「少女病」等、青年と若い娘の恋愛小説もまた、少女小説と呼ばれていた。無垢(むく)なる性愛対象という「少女」は、後発近代化国・日の成人男性にとって、抑圧された自らの自然を回復するための救世主でもあった。このあり方は、その後次第に教育的配慮とは齟齬(そご)をきたす。 近代教育における少女への要請もまた、

    『「少女小説」の生成』書評 規範と逸脱の麗しき輪舞|好書好日
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    gauqui 2013/08/13
  • コラム別に読む : 絵と言葉の一研究 [著]寄藤文平 - 谷本束 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    広告やブックデザインなど、広いジャンルで活躍する人気アートディレクターが、絵と言葉が伝えるものは何か、「わかりやすさ」とは何かを興味深く語っている。 絵で情報を伝えることは情報をそのまま絵にすることではない。「リンゴ」という言葉をただリンゴの絵にしても、文字で書くのと変わらない。一口かじられたリンゴにすると人の気配が現れる。そのそばに女性が倒れていると、怪しげな空気が生じる。自分の仕事は絵と言葉が作り出す、この奇妙な空気や響きを扱うことだという。 しかし、絵があれば物事はわかりやすいかといえば、それはちがうとも述べている。そもそも「わかる」とはどういうことか。私たちがうまく説明できない、ぼやっとした部分を、著者は仕事でぶつかったさまざまなできごとや身近な例えに置き換えながら、ごくシンプルな言葉で核心をぽんと取り出してみせる。そのたびにあっと目の前が開けるような、爽快な衝撃が訪れる。 後半に

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    gauqui 2013/03/04
  • 本の記事 : 日中関係史年表を刊行 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    『現代日中関係史年表 1950―1978』(現代日中関係史年表編集委員会編)が岩波書店から刊行された。06年の『近代日中関係史年表 1799―1949』の続刊。1万6800円。

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    gauqui 2013/02/27
  • 本の記事 : 法哲学者ドウォーキン氏を悼む 長谷部恭男・東京大教授 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    14日、81歳で亡くなったロナルド・ドウォーキンは現代の法哲学・政治哲学界に屹立(きつりつ)する巨人である。革新的かつ論争的なスタイルで英米圏のリベラルな思潮を主導し、合衆国最高裁の動向にも大きな影響を与えた。 アイザイア・バーリンやジョン・ロールズ等のリベラリズムの主流は、価値の多元性を強調し、多様な世界観の公平な共存を提唱する。これに対してドウォーキンは、価値の世界は全体として整合していると言う。自由と平等、社会生活の道徳と個人的倫理とは衝突しない。何が責任ある態度か、何が正しい政策か、すばらしい人生とは何かは、すべて矛盾なく支え合っている。人が自分の生を意味あるものとして生きるには、すべての価値は統一された姿で捉えられなければならない。 1977年に出版された最初の論文集『権利論』は、支配的思想であった法実証主義と功利主義を根底的レベルで批判した。法実証主義によれば、法は社会的事実で

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    gauqui 2013/02/21
  • 本の記事 : ヒップホップから評論「しくじるなよ、ルーディ」出版 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

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    gauqui 2013/02/07
  • 黒田夏子「abさんご」書評 読むことの不自由さからの解放|好書好日

    abさんご [著]黒田夏子 〈読む〉とはどのような行為なのか? 画面をありのままに見ることの困難さを繰り返し述べてきた国際的な映画批評家・蓮實重彦氏が映画について述べたことは、文学にも当てはまる。我々は読んでいるつもりで何も読めていない。『abさんご』を読むとは、我々のまなざしが文字に触れることを妨げる思い込みから自由になることなのだ。 なるほど書は日小説とは思えぬ佇(たたず)まいだ。芥川賞受賞作は横書きで、句読点ではなく、コンマとピリオドが使われる。頁(ページ)は左から右に読まれる。ただそのような形式的な面白さはこの小説の魅力のほんの一部でしかない。 スマホやネットの発達で文字が未曽有なほど日常に溢(あふ)れるいま、我々はなぜか言葉は透明だと疑いもしない。言葉(a)は物語内容(b)を運ぶ記号であり、これが気にならず、すっと読めるのがいい小説と思い込んではいないか。a=bの誘惑はかく

    黒田夏子「abさんご」書評 読むことの不自由さからの解放|好書好日
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    gauqui 2013/02/05
  • コラム別に読む : 「ゲーム的なるもの」現実に さやわかさんが選ぶ本 - さやわか | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

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    gauqui 2013/01/23
  • 「古事記はいかに読まれてきたか」書評 〈神話〉の変貌|好書好日

    「古事記」は、どのように読まれてきたのか。江戸時代の居宣長からさかのぼり、中世の渡会家行、平安初期の多人長まで。1300年の時空を超え、新たな神話へと変貌する「古事記」… 古事記はいかに読まれてきたか [著]斎藤英喜 『日書紀』が宮中で講義され、正史としてよく読まれてきたのに対し、『古事記』は原が伝わらず、少ない写もほとんど読む人がいなかった。いや、読みたい人がいても、伊勢神宮では神道系の古書の閲覧を禁じ、天皇すら読むことができず、文書も櫃(ひつ)に入れられ白蛇に護(まも)られていると噂(うわさ)された。それどころか、『古事記』には長年にわたり偽書疑惑があって、賀茂真淵までが後世の作ではないかと疑っていた。 だが今読み比べれば、教科書みたいで味も素っ気もない『日書紀』よりも、歌謡やドラマやファンタジーにあふれた『古事記』のほうが断然面白い。江戸時代にようやく版が出てだれでも読め

    「古事記はいかに読まれてきたか」書評 〈神話〉の変貌|好書好日
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    gauqui 2013/01/23
  • コラム別に読む : ふたりの微積分 [著]スティーヴン・ストロガッツ [訳]南條郁子 - 谷本束 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    高校の時に取った微積分クラスのジョフリー先生はちょっと風変わりな人だった。「木につながれた山羊がたどる渦巻きの方程式を求めよ」なんて愉快な問題を出し、優秀なかつての教え子をヒーローのごとく語る。数学者となった著者が先生との30年におよぶ文通を通して、二人の交流と人生をたどる異色のエッセー。 互いの様子にはまるでふれず、手紙の話題は数学の問題ばかり。「分岐」「カオス」「無限とリミット」等々、そのエレガントな解法について楽しげに書き送る。手紙とともに進んでいく著者の人生は、不思議なほど数学に重なる。医者か数学者か進路の選択に悩み、結婚生活の破綻と混乱、先生が卒中に倒れて、命に限りがあることに初めて気づく──。平凡な、だからこそとても人間的な心の軌跡が深い共感をよぶ。 長年の親友でありながら弱さや迷いを見せられずにいた著者は、30年たって、ようやく心の奥を語りあう。二人の会話にじんと胸が熱くなる

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    gauqui 2012/12/10
  • 渡部直己「日本小説技術史」書評 異次元的な体験 作品の核心つく|好書好日

    小説技術史 [著]渡部直己 坪内逍遥『小説神髄』から横光利一『純粋小説論』まで、半世紀にわたる文学作品を「技術」というテーマで語り抜く。つまり書は、これまで“何が語られてきたか”のみを扱ってきた近代文学史に対し、“どう語られてきたか”を徹底して読みとる。「技術以外の何が小説にあるのか?」と、冒頭から我々を挑発しながら。 まず著者は、逍遥がその前近代性を批判した曲亭馬琴の小説制作術「稗史(はいし)七則」のうちの「偸聞(たちきき)」から話を始める。歌舞伎や黄表紙、いやそれどころか逍遥自身の小説にさえ「偸聞」は横溢(おういつ)する。我々も時代劇などで観た「話は全部、そのフスマの陰で聞かせてもらった」というパターンだ。 むろんここには、同じ話を繰り返さずにすませるための「省略」という技術的要請がある。だが、著者はその先にスリリングな小説論を用意している。作品は読者によって読まれているのだから

    渡部直己「日本小説技術史」書評 異次元的な体験 作品の核心つく|好書好日
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    gauqui 2012/11/27
  • 呉座勇一「一揆の原理―日本中世の一揆から現代のSNSまで」書評 現代に通じる 人と人のつながり|好書好日

    一揆の原理―日中世の一揆から現代のSNSまで [著]呉座勇一 一揆というと、農民が竹槍(たけやり)を持って武装蜂起する革命的イメージが共有されている。実際、「前近代日の固有の階級闘争」という枠組みが与えられ、弱き者の連帯による権力への抵抗という像が確立してきた。しかし、著者は言う。それは「事実に基づくものではなく、戦後の日史研究者の願望によるもの」だ、と。 著者は、大胆にこれまでの見方を疑い、一揆の実像に迫る。そこで見えてきたのは、暴動や革命といった特殊な運動よりも、人と人とをつなぐ具体的な紐帯(ちゅうたい)にこそ、一揆の質があるという点だ。 一揆の黄金時代は中世。従来の見解では、中世社会の人間は支配・被支配の封建的上下関係に縛られてきたとされる。しかし、中世の主従関係は、必ずしも絶対的ではない。実際は、互いに義務を負う双務的な関係として成立し、中世ならではの契約関係が誕生した。

    呉座勇一「一揆の原理―日本中世の一揆から現代のSNSまで」書評 現代に通じる 人と人のつながり|好書好日
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    gauqui 2012/11/27
  • 本の記事 : ノーベル経済学賞「マーケットデザイン」って何? - 高久潤 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

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    gauqui 2012/10/31
  • 松浦理英子「奇貨」書評 負の感情を糧とする人間こそ|好書好日

    奇貨 [著]松浦理英子 寡作の著者の五年ぶりの小説がやっぱり面白い。 中年男と三十代の女が同居して三年になる。だが、男・田は女性自体に強い性欲を抱かず、糖尿病によって勃起も十全でない。一方の七島美野はレズビアンで、同僚の寒咲晴香を恨んでいる。中途半端にその世界に興味を持っただけで自分と性交し、以後無視を決め込むからだ。 ここで著者をデビュー以来彩る“性嗜好(しこう)の多様なありよう”についてのみ語れば、作品の面白みを閉じてしまう。 むしろ今回のテーマが“恨み”であることは冒頭から明快である。田と七島は恨みという負の感情を肯定して意気投合し、暮らすに至る。田にとって、七島の感情を追体験することが刺激であり、生き甲斐(がい)となっていく。 七島の恨みの理由もまた明快だ。「うすらぼんやりとした欲求にまかせて他人を慰みものにしちゃいけない」と彼女はいう。倫理的である。 その七島の前に同じレズ

    松浦理英子「奇貨」書評 負の感情を糧とする人間こそ|好書好日
  • ウラジーミル・ソローキン「青い脂」書評 文学の未来映す“低俗”ギャグ|好書好日

    青い脂 [著]ウラジーミル・ソローキン 昔の人は、小説のヤワなエッチ描写ごときで発禁だ裁判だと大騒ぎしたもんだが、モロ出し動画がネットでいくらでも見られる現在、もう小説ごときで、下品だエロだ低俗だと騒ぐ時代ではありませんわオホホホホと思っていたところに降って湧いた衝撃作。笑っちゃうくらいのお下劣お下品全開ぶりでありながら(いやまさにそれ故に)いまどき文学への希望と確信を力強く語るという、時代錯誤なのに目新しく、古くさいのに新鮮な代物が書だ。 未来ロシアの研究所でスカトロ両刀づかいの変態どもが中露混合の悪態をつきつつ、文学クローンを作って小説を書かせ、謎の物質「青脂」を生産。それがスターリンとフルシチョフがグチョグチョの愛欲相関図を繰り広げる変な二十世紀に送り返され、そしてヒトラーとの野合と対決の末スターリンはついに青脂を自ら……というのがストーリーなんだが、これを知ってもあまり意味はない

    ウラジーミル・ソローキン「青い脂」書評 文学の未来映す“低俗”ギャグ|好書好日
    gauqui
    gauqui 2012/10/23
    「モロ出し動画がネットでいくらでも見られる現在、もう小説ごときで、下品だエロだ低俗だと騒ぐ時代ではありま せんわオホホホホと思っていたところに降って湧いた衝撃作」
  • コラム別に読む : 人と芸術とアンドロイド [著]石黒浩 - 土屋敦 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    開発者とそっくりのリアルなロボットや二十代女性そっくりのロボットをテレビや写真などで見た人も多いだろう。書の著者はそれらのロボットの開発者であり、すなわち開発者そっくりのロボットのモデルでもある。 著者は、自身が開発したリアルな「実在人間型ロボット」をジェミノイドと呼ぶ。「ジェミ」はジェミニ=双子座に由来し、「双子もどき」といった意味。そのロボットを使い、「人間そっくりのロボットに物の人間がどう反応するのか」を調べ、それによって「人間とは何か」を追い求めてゆくのだ。 さらに、人間とは何かを追求するとき、ロボット技術は芸術へ昇華する、と著者は言う。「直感や芸術的発想にもとづいた技術の開発と、それを通した人間に対する理解が同時に進行していく」ことこそが、新しい技術開発の様相であるというのだ。 表紙カバーには、夕日をバックに遠くを見る女性ジェミノイドの写真。読後に今一度それを眺めれば、ロボッ

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    gauqui 2012/10/22
    読みたい
  • 「メインストリーム 文化とメディアの世界戦争」書評 文化の向かう先、巨視的な視点で|好書好日

    メインストリーム 文化とメディアの世界戦争 著者:フレデリック・マルテル 出版社:岩波書店 ジャンル:社会・時事・政治・行政 メインストリーム 文化とメディアの世界戦争 [著]フレデリック・マルテル 低迷を続ける政治や経済を横目に、マンガ・アニメからファッション料理まで、日文化はこの10年で影響力を飛躍させた。 しかし、市場の細分化と国際競争が進むなか、10年後には日を取り巻く文化の地政学が激変している可能性も少なくない。 世界の文化の潮流はどこに向かっているのか。日の強さと弱さとは。巨視的な視点から考えさせてくれる力作が現れた。 著者はフランスの元・文化外交担当官。世界30カ国を訪れ、ボリウッドからアルジャジーラ、韓流ドラマ、Jポップまで、1200人以上の関係者を取材した。 見えてきたのは米文化のしなやかな底力と、その覇権に挑むアジアやアラブ、中南米の国々のしたたかな世界戦略だ。

    「メインストリーム 文化とメディアの世界戦争」書評 文化の向かう先、巨視的な視点で|好書好日
  • コラム別に読む : 新 東京いい店やれる店 [著]ホイチョイ・プロダクションズ - 速水健朗(フリーライター) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

  • 本の記事 : 昨年のノーベル文学賞 詩人・トランストロンメル氏探訪 - 中村真理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ノーベル文学賞を昨年受けたスウェーデンの詩人、トーマストランストロンメルを、ストックホルムの自宅に訪ねた。受賞後に日で話題になったのは彼の「俳句詩」。日俳句に刺激を受けたという創作の世界を少し、のぞいた。 杖をつき、一歩ずつゆっくり歩む。1990年に脳卒中を患い、右半身不随に。自由な言葉を奪われた詩人の口からは、単語が一つ二つこぼれるぐらいだ。その代わり、左手は表情豊か。モニカ夫人がそばにつき、わずかな言葉から彼の思いを「翻訳」して伝える。 最近の詩作について聞くと、左手でこめかみをたたきながら「なかなか大変だ」。国内外のイベントに招かれ、落ち着いて詩作にとりくむ時間が、あまりなかったという。 高台にある自宅からは、バルト海やストックホルムの美しい街並みが望める。室内に漢詩の書が飾られ、棚には「HAIKU」と背表紙に書かれた。彼の詩は50カ国に翻訳されていて、外国語版の自著がず

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    gauqui 2012/10/11
  • 「死体は見世物か」書評 死者と生者の関係 問い直す|好書好日

    死体は見世物か 「人体の不思議展」をめぐって [著]末永恵子 90年代から全国で開催され、話題となった「人体の不思議展」。近くて遠い人体の展示は、多くの観客を動員した。しかし、展示された人体は、特定の誰かの死体である。「その人」は人格を持ち、他者と関係してきた具体的存在だ。その死体が皮膚を剥ぎ取られ、人の望むはずのないポーズで展示された。著者はこの展覧会に、死体への冒涜(ぼうとく)を読み取る。 展示会のきっかけは、ドイツのハーゲンスが開発したプラスティネーション標という死体長期保存技術にあった。日の解剖学者はこの技術に注目し、日での製作を熱望。その啓蒙(けいもう)活動として、展覧会を企画した。1995年、日解剖学会は創立100周年記念行事として「人体の世界」展を開催。これはプラスティネーション標を一般公開した世界最初の機会で、注目を集めた。 展覧会の成功に目をつけたのは起業家た

    「死体は見世物か」書評 死者と生者の関係 問い直す|好書好日
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    gauqui 2012/10/09