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ブックマーク / yosyan.hatenablog.com (58)

  • スウェーデンの分娩管理との比較 - 新小児科医のつぶやき

    ソース元は10/9付AFPより スウェーデンの助産師システムがすごい理由 これについての分析です。あんまり気が乗らなかったのですが、書いてくれとリクエストした人がとっても怖い人で、下手に断ると富士の樹海に行きかねませんので、シブシブやります。それと予め断っておきますが、スウェーデンの成績は文句無しに優秀です。だから触りたくなかったのですが、こういう記事が出ると「日も見習へ」みたいな話になりかねないのであえてやります。 ■後期死産・早期新生児死亡率・新生児死亡率 まず記事から 「欧州周産期健康報告書(European Perinatal Health Report)2010年版」によれば、スウェーデンの新生児死亡率は出生1000人当たり1.5人と、欧州でアイスランドに次ぐ低さ。 1000人当たり1.5人の新生児死亡率は世界最高峰です。それで十分と思うのですが、あえて日と較べます。妊娠出産

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    gauqui
    gauqui 2013/10/11
  • 救急隊は決して敵ではない - 新小児科医のつぶやき

    ■あんびゅらんす様のコメント 救急隊として・・・ 地方の中核都市ですが、基幹病院の救命センターですらつい最近まで「当直が眼科なので無理です。」「受けてもいいけど、これ受けちゃうと後が受けられなくなるけどいいの?(1台目の救急車でも)」(最近、センター長が変わり、受け入れが劇的によくなりました)。 市街地域の2次病院で恒常的に受け入れてくれるのは2ヶ所位(人口30万位の範囲です)だったり(後の多数の2次病院はほとんど、処置中か満床で断られる・・・)します。 つまり、6か所目どころか、5か所の選択肢すらない救急隊もたくさん存在します。 わずかでも、改善されることを祈っています。 これが救急問題のすべてだと思っています。救急隊は要請された傷病人を医療機関に搬送するのが業務であり、医療機関は患者となった傷病人を治療するのが業務です。ある意味シンプルな関係です。でも現実には両者の関係に軋轢がしばしば

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    gauqui 2013/09/26
  • 100の断らない病院 - 新小児科医のつぶやき

    8/28付朝日新聞より、 「急患たらい回し」削減へ 断らない病院100カ所整備 【辻外記子】厚生労働省は、急病や事故による救急患者の受け入れを断らない病院を全国に約100カ所、整備する方針を決めた。救急患者の「たらい回し」を防ぐのがねらいで、条件を満たせば、どんな状態でもいったん受け入れて対応することを目指す。来年度予算の概算要求に約20億円を盛り込み、スタッフやベッドの確保に必要な経費を補助する。 対象となるのは、入院や手術を必要とする患者を受け入れる二次救急の施設。地域ごとに受け入れ条件として「30分以上待った」や「5カ所から断られた」などのルールを決め、対象の救急患者を受け入れ、入院させたり、手当てをした後に他の施設に転院させたりする。 救急車を呼んでも、受け入れ病院が見つからず車内で待たされたり、救急隊がいくつもの病院に電話をしても断られたりするケースの減少につなげる。 ふと気にな

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    gauqui 2013/09/22
  • ある医療機関が集約した昔話 - 新小児科医のつぶやき

    実話ですがある程度ぼかしていますから、そこは宜しく。 ■第一部 昔々と言っても昭和40年代、それも前半頃のお話です。あることころに3人の産婦人科開業医がおりました。時代が時代ですからそれぞれに繁盛していました。住所が近く、同門でもあったので仲がよく、ウマも合っていました。そんな3人のうち1人がある提案をしました。 3人バラバラでやるより一つにまとまらないか? 当時的には「これからの経営スタイル」と喧伝されてもいたそうです。狙いは、 1人でやるより3人の方がラク 余力が出来れば婦人科手術も手が出せる当時も産婦人科は忙しく、また産科だけでなく婦人科手術も手がけたいの魅力もあり、協議を重ねた結果、それぞれの診療所を引き払い、病院建てる事になりました。もともと繁盛していた診療所ですから資金も調達でき、小さいながらも立派な病院がたちました。 ■第二部 新病院にはそれぞれの診療のスタッフが集まり、診療

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    gauqui 2013/08/26
  • ミスの原因がよく判りません - 新小児科医のつぶやき

    ソースは、 8/21付神戸新聞「県立こども病院で点滴ミス 濃度誤り乳児の足指壊死」 8/21付神戸新聞「投与ミス、乳児の足の指3切断 神戸市の県立こども病院」 ミスの結果は見出しを読んだだけでわかります。乳児の足の指が3失われるという傷ましい事故です。事故原因を究明し再発を極力防がないといけないのですが、うちの看護師からの質問に私は立ち往生しました。 いくら10倍でも壊死なんか起こるのですか? その時はゴニョゴニョと流したのですが、気になったので推理してみます。推理になるのは情報が断片的なマスコミ記事に頼らざるを得ないので、それ以外のところを考えるぐらいの意味合いです。 ■患者 情報としてあるのは、 入院中の生後1カ月の乳児 先天性の心臓疾患で入院 どんな心奇形についてかは情報が無いのですが、生下時ないしかなり早い時期から入院していたと考えます。たとえば完全大血管転位みたいな疾患(他に

    ミスの原因がよく判りません - 新小児科医のつぶやき
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    gauqui 2013/08/25
  • 風疹の疫学みたいなもの - 新小児科医のつぶやき

    昨日は今日のエントリーを書くのにエライ手間がかかってしまい、ズルズルと時間切れになり遺憾ながら自然休載になってしまいました。ついでに気力も消耗してしまったので明日も休載にさせて頂きます。ではでは国立感染症研究所の 年齢/年齢群別の風疹抗体保有状況2012年 風疹発生動向調査 これからチョット面白いデータがあったので紹介しておきます。 ■今年の流行の凄さ まず今年の週別の患者数です。 去年と較べて目を剥くような数になっているが判って頂けるかと思います。累積数も当然凄い事になっているわけで、 上のグラフではかえって判り難いのですが、昨年の患者発生数も多くて、 今年とはスケールが違うのですが、それまでに較べて患者発生数が急カーブに増えている事が確認できるかと思います。当然ですがこのデータも参考にして厚労省は風疹対策を考えた事になります。近年では2000年代の初め頃に流行があったはずですが、この時

    風疹の疫学みたいなもの - 新小児科医のつぶやき
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    gauqui 2013/06/21
  • データ補足 - 新小児科医のつぶやき

    作るだけ作って分析はしていないのですが参考までに。 2年度毎の年齢階級別の東京の医師増減 年齢階級 1996→1998 1998→2000 2000→2002 2002→2004 2004→2006 2006→2008 2008→2010 総 数 512 917 430 1703 906 2012 1936 24歳以下 7 -17 -13 -1 -3 3 3 25〜29 24 96 10 230 -38 219 127 30〜34 -113 25 87 450 33 459 186 35〜39 -52 -71 -198 165 183 162 341 40〜44 493 225 20 122 -163 135 112 45〜49 -11 315 430 339 296 140 159 50〜54 519 412 91 244 398 479 408 55〜59 -27 124 321 39

    データ補足 - 新小児科医のつぶやき
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    gauqui 2013/03/05
    研修医制度のはなし
  • ハゲへの理不尽な扱い - 新小児科医のつぶやき

    ハゲてしまう事はその殆んどが人の責任ではありません。どっちかと言うと遺伝的な問題の方が多いと思っています。ちなみに私は父方がハゲる傾向があり、母方はハゲない傾向があります。これも実は複雑で、曽祖父母の代まで遡るとミックスが色々あってなんとも言えない気はしています。今のところ、白髪は目立ってきていますが、ラッキーな事にハゲるまで至っていません。ちょっと薄くなってる気もしないでもないですが、なんとか頑張っているの感じでしょうか。 私の事はともかく、男性への最大の侮蔑の言葉としてハゲは厳然と存在します。たとえば2/2付朝日新聞ですが、 「ハゲ」と言われ平手打ち 神奈川の教諭、生徒16人に 神奈川県小田原市教育委員会は2日、市立中学の50代の男性教諭が生徒から「死ね」「ハゲ」などと暴言を吐かれたことをきっかけに2年生の男子生徒16人を平手打ちする体罰があったと発表した。教諭は生徒や保護者に謝罪、

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    gauqui 2013/02/05
    読んでてつらくなってきた
  • トンデモ医療への常識的反応 - 新小児科医のつぶやき

    私の旧友。医療系とは無縁の売れないアート系の仕事をされています。私はこれでも医師なので、会えば自然に医療の話も出てくるのですが、たまたまですがトンデモ系の医療のお話になりました。もっともいきなりそこになったわけではなく、漢方の話からの四方山の末です。そういう分野については、それなりに知識があるのでお相手した次第です。 旧友が抱いていたトンデモ系医療へのイメージは、そうですねぇ、漠然と「未知の分野」と言うぐらいのところでしょうか。現代医療で手が及ばない治療の可能性が秘められているところぐらいの感じです。間違いとも言い切れないのですが、そう素直に思い込んでもらっても困るので、ちと腰を入れて説明させて頂きました。 説明しやすかったのは旧友が欧州古来の波動について怪しいながらも知識を持っていたことです。波動の漠然たる概念も知らないと説明が厄介になるのですが、ここを知っていたのは良い取っ掛かりにな

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  • ハニートラップとハニーハンティング - 新小児科医のつぶやき

    ■古典的ハニートラップ あくまでも聞いた話であり、そういう風な話が医師の間で伝えられているぐらいに御了承下さい。今もそういうところはありますが、医局華やかなりし頃も地方病院への異動は当たり前の様にありました。独身男性医師にも当然以前にあり、単身と言うか、1人で赴任するわけです。1人暮らしは何かと不便ですし、勤務医、とくに若手の忙しさは、そりゃもうの世界です。 そういうところにヒョイと地元の女性が登場します。看護師の時もあり、そうでない時もあります。1人暮らしで侘しいところですから、ついつい仲が良くなり、実際に関係を持ってしまう、ないしは関係を持っているんじゃないかと疑われる関係になります。男性医師の方は結婚まで考えていなかったはずが、ある日気がつくと逃げられない状況になっているです。次の異動で逃げたと思っても大学医局まで捻じ込まれて、めでたく御成婚みたいな感じです。 結婚結婚までの過程も

    ハニートラップとハニーハンティング - 新小児科医のつぶやき
  • 橋下府政の財政状況の検証 - 新小児科医のつぶやき

    ■取っ掛かり 10/11付BLOGOSより 大阪府が起債許可団体に転落 大阪を破産させる経済無策の橋下・松井維新の会に国政進出の資格なし これを読んだのがとっかかりです。「へぇ」と思いながら読んでました。数値とグラフが散りばめてあって、それなりに説得力がありそうなのですが、どうにも違和感が残るです。私は橋下氏の政治手法とは肌合いが合わず、間違っても橋下シンパではありませんが、それでも違和感が残るです。違和感が残る最大の原因は、ソースはあっても表現の品が宜しくないです。まとめに近いところを引用しておきますが、 橋下氏らが政界から身を引くべき理由として 実績がない 成果を上げないから 大阪府庁移転断念問題で大阪府に大損害を与えたから 教育問題を語る資格がないから 公私混同、私利私欲の独裁政治家だからと言う点を挙げたのですが、1年経っても事態はよくなるどころか悪くなる一方です。 有害無益な政治

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    gauqui 2012/10/19
  • 豚を生で食うとは - 新小児科医のつぶやき

    10/1付朝日記事は有料部分が読めないので、10/2付杉忠嗣(朝陽薬局)のジオログより、 豚レバ刺し、危険な人気 牛禁止で注目、細菌感染の恐れ豚の生による主な感染症 こちらに全文が掲載されていますので参考にしてください。一部引用しますが、 東京都心の歓楽街にある大衆酒場。名物の豚レバ刺しを目当てに連日、大勢の客が訪れる。店主によると、7月1日に牛レバ刺しが禁止された前後から注文が増えたという。豚レバ刺しを出すのは「モツ焼き」「焼きとん」と呼ばれるホルモン焼きの店が多い。一部の店は、牛レバ刺し禁止を機に豚に切り替えた。 東京や大阪には、豚肉の刺し身をべられる店もある。豚肉料理がメーンの大阪市内の居酒屋は、豚ユッケが看板メニューだ。 記者が店に足を運んだり、店のホームページなどで調べたりしたところ、豚の生料理を出す店は少なくとも都内で70軒、全国で計100軒を超えると見られる。「刺し身

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    gauqui 2012/10/03
  • 「国民の6割以上が自宅での療養を望んでいる」のソース - 新小児科医のつぶやき

    2012.8.27付日経記事(有料部分)に、 厚労省によると、国民の6割以上が自宅での療養を望んでいる。 また2006.10.5付神戸新聞には、 できるだけ終末期は自宅で療養したいという人が約六割いるという調査結果もある。 これは2006年当時に厚生労働省審議官であった宮島俊彦氏のお言葉です。もう一つ在宅医療体制構築に係る指針(案)には、 国民の意識調査では 60%以上の国民が終末期における自宅療養を望んでいる状況がある 3つの調査は同じソースに基づいているとして良いでしょう。ソースは在宅医療体制構築に係る指針(案)に明記してありますが、 終末期医療に関する調査 これになります。結構大部の調査ですが、1998年、2003年、2008年の3回行われています。間隔からすると来年ぐらい調査があるかもしれません。サンプルですが2008年データで表にして見ます。 対象者 調査人数 回収率 回答人数

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  • 子供の自殺統計 - 新小児科医のつぶやき

    イジメ自殺について書こうと思ったのですが、これは下手に論を立てると炎上必至のアドバイスが某所にあり、これはやめます。プロットは立てていたのですが、確かに何を書いても誰かが猛反発しそうですし、それを招かないようにフンワリ書いたら毒にもクスリにもならないものになるのは確実です。そこでと言うわけではありませんが、下調べのつもりだった子供の自殺統計だけまとめておく事にします。 ■人口動態統計 人口動態統計の死因の定義ですがいばらき統計情報ネットーワークより、 死因の統計は死亡診断書に基づき作成するが,死亡診断書に2つ以上の死因が記載されている場合は,統計表章のため1つの死因を選択しなければならない。死因の選択にあたっては,医師の死亡診断書への記載に従って,原死因(直接に死亡を引き起こした一連の事象の起因となった疾病もしくは損傷であり,死亡診断書が正しく記載されている場合には,?欄の最下欄に記載され

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  • ユッケとレバ刺し - 新小児科医のつぶやき

    先に断っておきますが、私は生の牛肉(もちろん臓器も)をべるのがそんなに好きではありません。だからユッケもレバ刺しもなくなってもそれほど困らないないのですが、一方で他人の嗜好に口出しするほど野暮ではありません。まずデータなんですが厚労省の中毒事件一覧速報より、まず過去10年の患者数と死亡者です。 年 事件数 患者数 死亡数 2011 1062 21616 11 2010 1254 25972 0 2009 1048 20249 0 2008 1369 24303 4 2007 1289 33477 7 2006 1491 39026 6 2005 1545 27019 7 2004 1666 28175 5 2003 1585 29355 6 2002 1850 27629 18 合計 14159 276821 64 平均 1416 14682 6.4 死亡者は2009年、2010年とゼ

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    gauqui
    gauqui 2012/07/02
  • 尊厳死法案とインフォームド・コンセント - 新小児科医のつぶやき

    かなり以前から議論のあった尊厳死についての法案の原案が作られたそうで、さっそくと言うか予想通り賛否両論が出ています。言うまでもないですが賛成は尊厳死及び法制化を推進してきたグループで、反対は尊厳死自体に反対、もしくは法制化に反対してきたグループみたいです。賛否を考える前に出てきた法案がどんなものかを読まないと話が進まないのですが、どうやら、 終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案(仮称) これらしいようです。実は確証がないのですが、賛否双方の意見の断片に書かれている法案内容と照らし合わせても矛盾はなさそうなので、今日はこれが法案と見なして考えてみます。とりあえず文字として起します。 終末期の医療における患者の意思の尊重に関する法律案(仮称) (趣旨) 第一条 この法律は、終末期に係る判定、患者の意思に基づく延命措置の不開始及びこれに係る免責等に関し必要な事項を定めるものとする。

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  • 大阪市の生保医療機関認証システム構想 - 新小児科医のつぶやき

    ツイッターより、 まるでモラルハザードが医療機関主体な印象を与えるのはやめて欲しい。そういう医療機関はあっても一部だろうし、受療者側の問題で現場が困ることはアンタッチャブルなのか? / “橋下市長、過剰診療対策で受診機関を認証へ : 政治 : YOMI…” http://htn.to/wq7gm5 なんちゃって救急医様のツイートですが、元の読売記事は、 橋下市長、過剰診療対策で受診機関を認証へ 大阪市の橋下徹市長が、過剰診療などの不正請求対策として、受給者が診療できる医療機関を、市が独自に認証する制度を検討していることがわかった。 不正請求を繰り返す悪質な医療機関を排除するのが狙い。過剰診療が疑われる場合は、別の医療機関で診療させる「検診命令」を発令し、従わない場合は保護停止も辞さない構えだ。 医療扶助は、受給者が自己負担なしで診療や投薬を受けられ、費用は全額公費で支払われる。医療機関側が

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  • 出向と出張と常勤医換算 - 新小児科医のつぶやき

    手強い手強い労働法制なので、細かい実務的な面は皆様のアドバイスを頂きたいと思います。まず出向とはなんぞやですが、税務関係情報ねっ島Tabislandから引用します。 出向とは「従業員が自己の雇用先の企業に在籍のまま、他の企業の事業所において相当長期間にわたって当該企業の業務に従事すること」です(菅野和夫『労働法(第五版)』弘文堂358頁)。「在籍出向」「長期出張」「社外勤務」「応援派遣」「休職派遣」などと呼ばれることもあるようです。 出向は、法的には「転勤」「派遣」「転籍」と全く異なります。転勤は単なる勤務場所の変更であって、労働契約の主体や従業員に対する指揮命令権者には変更がありませんが、出向の場合は出向先に従業員に対する指揮命令権が移転することが特徴で、有力説は労働契約の一部も移転するとしています(出向と派遣、転籍の違いについてはI−2参照)。労働契約の一部が移転し、従業員に対する指揮

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  • TPPのお勉強 - 新小児科医のつぶやき

    先週よりもう少しお勉強してみました。まずは日情報分析局様の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)私訳 『目次』です。労作なんですが、これの問題点をピックアップして分析してくれと言うのがkoume様のリクエストでしたが、時間と気力が少々足りません。そこで11/11付の参議院予算委員会でのTPPに関する集中審議を見ながら泥縄式に勉強してみます。これも全部は長いので、佐藤ゆかり議員の質疑部分を取り上げてみます。 これが30分以上はあるのですが、TPPのお勉強のために頑張ってみます。 佐藤 続きましてTPPに関しまして質疑をさせて頂きたいと思います。まずこのTPPに関してですね、闇雲に感情論に走るのは良くないと思われます。そこで私は一つ冒頭で申し上げておきたいと思いますのは、あたかもTPPイコール貿易推進派、反TPPイコール反貿易自由化派と言うようなレッテルの下での議論を行うべきではない。それをま

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    gauqui 2011/11/14
  • ネットの引用・転載の現実的なマナー - 新小児科医のつぶやき

    越後屋健太様のekkenの10/21付エントリー、 「面白い記事だったので、タンブラしました」…がどんだけのブロガーを無気力にさせているか少しは考えろ これを読んで思ったことです。転載・引用が許される著作権上の条件は書きました。著作権法上のトラブルに巻き込まれたくないと考えるのなら、これを守るのが大原則になりますし、これを守らずにトラブルに巻き込まれたら自己責任です。今日は大原則がある上で、著作権法上の条件を満たしていなくとも守るべきネット上のマナーみたいなお話です。 つうのは引用するにしても合法的な引用条件を守るのはかなり大変です。ネット言論も厳しいところで、引用元の文章の一部だけ使った場合には「恣意的な引用」の批判がしばしば出るからです。文章の表現は全体の文脈で読み取るべきものであり、出来るだけ広く引用するほうが妙な誤解を生まずに済むと言うのがあります。 ところが引用条件としては引用文

    ネットの引用・転載の現実的なマナー - 新小児科医のつぶやき