ヴァレリアの取り巻きであるオルガと蛇を使った“共演”シーン。巨大な蛇を自由自在に体に絡ませる。ウクライナではどうやらこれがセクシーらしい。強大な蛇を手懐けるほどの妖艶な魔力をもったふたりといったところか。 「ハロー」と挨拶するときもヴァレリアは微動だにしない。安っぽいアニメのように口元だけがかすかに動くだけ。もっとも恐ろしいのは僕をじっと見つめる瞳だ。瞳の両側に入っている太いアイラインが眼球を大きく見せている。メイクアップによる視覚効果だとわかっていても、ヴァレリアの瞳は寒気がするくらいに巨大だ。完璧な美貌を作り上げるためにまぶたを美容整形手術で除去したなんて噂がインターネット上で流れているけれど、さすがにそれはあり得ないよね。考えるだけでも悪夢にうなされそうだ。人間は進化するに従って大きな瞳を美しいと考えるようになってきた。大きな瞳はあどけなさを感じさせるし、若さの象徴とみなされるのだ。