福島県は28日、30代の男性主査が非常時や防災訓練に備えて職員や医療従事者用に保管していた放射線量計181本(約375万円相当)を無断で持ち出し、売却していたと発表した。男性主査は県の聞き取りに「パチンコで浪費し、カード会社の借入金があり、その返済などに充てた」と話しているという。 県によると、男性主査は2010〜13年度に地域医療課で被ばく医療や線量計の購入、管理を担当。13年10〜11月、国の交付金で11、12年度に購入した線量計230本のうち181本を福島市内のリサイクル業者と埼玉県内の測量機器買い取り業者に約90万円で転売したという。 今月23日、線量計のメーカーに一般の購入者から修理の依頼があり、製造番号から12年度に県に納品しているものと分かった。男性主査は現在、県北地方に勤務し、弁済の意向を示しているが、県は窃盗容疑の告訴を検討している。 県は昨年11月に実施した避難訓