舞台は架空の世界。地球の1/3は、神聖ブリタニア帝国という超大国に植民地化され、日本はエリア11、日本人はイレブンとして蔑称されている。社会の上位を占めるのは、支配者階級のブリタニア人だ。その中で、ブリタニア人の血を持つ主人公ルルーシュが、妹と母の復讐のためにブリタニア帝国に反旗を翻し、合衆国ニッポンの独立を目指すというお話だ。ごく単純に要約すると、そういうことになる。 ブリタニア人を、ブリタニアという名前に引っ張られてイギリスと人として解釈するとおかしなことになってしまう。ブリタニア人はある特定の外国人の呼称ではない。ブリタニア人は、むしろ階級的呼称――具体的に言うなら、上流階級として捉えた方がいい。経済社会の上位に位置し、ヨーロッパ的センスで生活を満たそうとする現在日本の強者たち、すなわち勝ち組の人たち――それがブリタニア人だ。負け組の人たちがイレブンである。 そう捉えると、「今の時代