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*mysteryに関するgenesisのブックマーク (51)

  • あえて新本格ミステリの歴史的文脈から考察する ―苦悩する探偵物語としての『ミルキィホームズ』のすすめ― - レスター伯の限界

    エラリー・クイーンの時代から探偵といえば苦悩する生き物です。 そんな苦悩がミルキィホームズにも引き継がれていると考えるのは、 考えすぎでしょうか? 確かにミルキィはギャグアニメだし、 ニコニコで何も考えずにみても全然面白い。 別に深く考察する必要はないだろうし、 論考するとしても探偵物語の文脈とは違う所でするべきかもしれない。 ただ、今回はあえて新格ミステリのファンとして、 苦悩する探偵の歴史というコンテクストの中で、 ミルキィホームズを考察してみたいとおもいます。 いつもと違って長文の論文調になっておりますのであしからず。 探偵オペラ ミルキィホームズ【1】 (第1巻スペシャルプライス) [Blu-ray] 出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2011/01/19メディア: Blu-ray購入: 5人 クリック: 63回この商品を含むブログ (44件) を見る探偵オペラミルキ

    あえて新本格ミステリの歴史的文脈から考察する ―苦悩する探偵物語としての『ミルキィホームズ』のすすめ― - レスター伯の限界
    genesis
    genesis 2010/11/20
    曰く,「探偵物語としてのミルキィホームズはトイズという能力を核として、探偵としての「成長⇒喪失⇒復権」を描いた物語である」,「ミルキィホームズは新本格以降のミステリの歴史をなぞっているといえるのでは
  • ゼロ年代ライトノベル系ミステリ注目作品リスト

    2010.03.30 年度別紹介ページ作成、4冊追加 (変更履歴参照) 2010.03.19 23冊追加、1箇所 誤記修正 What's this? ver0.3公開にあたっての覚え書き 説明 選定方針 分析 趣旨 ゼロ年代ライトノベル系ミステリ注目作品リスト[HTML版] 2010.03.30 ver0.3 変更履歴 What's this? ゼロ年代(2000~2009)に出版された、ライトノベル系ミステリ小説(いわゆるライトノベルレーベルで刊行されたミステリや、アニメ・まんがの影響を深く受けていると思われる作品)のリストです。 ゼロ年代ライトノベル系ミステリ注目作品リスト[Excel版] 2010.03.30 ver0.3 ゼロ年代ライトノベル系ミステリ注目作品リスト[HTML版] 2010.03.30 ver0.3 年度別紹介 2000年度 2001年度 2002年度 2003年度

    genesis
    genesis 2010/03/18
    曰く,「なんせ綾辻行人まで『Another』で眼帯美少女とキャッキャウフフする学園小説を書いているご時世です。」 いや,待て,あれをして「キャッキャウフフ」というのは如何なものか(^^;
  • 大樹連司「勇者と探偵のゲーム」

    読み終わったミステリについてコメント。でも最近は脇道にそれぎみ。 このブログは水樹奈々さんを応援しています。 ★★★☆☆ “日問題象徴介入改変装置”が次々に物語を生み出す街。侵略者と密室殺人であふれかえる、狂った街。そこで起こる出来事は、すべてが日問題の象徴だ。勇者が、巨大侵略円盤を撃退すれば、防衛法が整備される。探偵が、妊婦殺人事件を解決すれば、出生率が上昇する。だけど、陳腐なスペクタクルにまみれたこの街で、彼女の身に起きたのは、物語とは何の関係もない、“ただの事故”だった。 大樹連司×鬼頭莫宏の『ぼくらの』コンビが贈るミステリーです。『2010格ミステリ・ベスト10』で紹介されていたので読んでみました。 ミステリファンがミステリに対して求めるのはたいてい、何らかの謎が解かれる面白みだと思うんだけど、この作品にはそういうのはありません。ただし、探偵の存在(物語の掌握力)や犯行被害者

    大樹連司「勇者と探偵のゲーム」
    genesis
    genesis 2010/01/29
    曰く,「クライマックスは、探偵目線での後期クイーン問題ではなく被害者目線での後期クイーン問題ともいえるのではないでしょうか」
  • taipeimonochrome ミステリっぽい本とプログレっぽい音樂 » Another / 綾辻 行人

    genesis
    genesis 2009/11/01
    曰く,「あらすじからは「囁き」シリーズみたいな感じかナ、なんて思わせておいて実は「十角館」だったという驚きの仕掛けを凝らした逸品で大いに堪能しました。」
  • 考察『ひぐらしのなく頃に』はミステリと言えるのか? - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    言えます。 いやー、なんだか蒸し返すようで申し訳ないですけれど講談社BOXの『ひぐらしのなく頃に』を読みおわったときにひぐらしは(格)ミステリなのか論争に終止符を打ちうるクリティカルな発見をしました*1。 と言うわけで、ざっくりと『ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編』までのネタバレを行いつつ、『ひぐらし』をミステリという観点から見直してみたいと思います。未読の方はご注意ください。『ひぐらし』に触れる予定はないけれど、ミステリとして興味を持っている方は引き続きどうぞ。それでは「続きを読む」までは『ひぐらし』という作品をざっと紹介します。 ひぐらしのなく頃に祭(通常版) 出版社/メーカー: アルケミストメディア: Video Game購入: 1人 クリック: 35回この商品を含むブログ (157件) を見る『ひぐらし』は「出題編」とされる、 ・鬼隠し編 ・綿流し編 ・祟殺し編 ・暇潰し編 と「解

    考察『ひぐらしのなく頃に』はミステリと言えるのか? - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜
    genesis
    genesis 2009/08/24
    曰く,「**が**ではなく**というのは、ミステリで言うところのプロバビリティの犯罪(蓋然性の犯罪)に近いでしょう。」
  • 『探偵小説は「セカイ」と遭遇した』。 - Something Orange

    探偵小説は「セカイ」と遭遇した 作者: 笠井潔出版社/メーカー: (株)南雲堂発売日: 2008/12/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 35回この商品を含むブログ (21件) を見る 読了。 大御所、笠井潔の探偵小説格ミステリ)評論集。と、まとめてしまうと、あるいは語弊があるかもしれない。書の半分は、西尾維新を初めとするライトノベル(笠井がいうところの「ジャンルX」)について語っているからである。 タイトルからもわかる通り、西尾維新、佐藤友哉、舞城王太郎といった若手作家を通してゼロ年代オタク文化と「遭遇」した探偵小説の事情が赤裸々に綴られている。 これがめっぽうおもしろい。『AIR』やら『Kanon』やら、『イリヤの空、UFOの夏』やら、『新世紀エヴァンゲリオン』といったオタク作品と、『容疑者Xの献身』を初めとする探偵小説がパラレルに語られる構成は、笠井ならではのもの

    『探偵小説は「セカイ」と遭遇した』。 - Something Orange
    genesis
    genesis 2009/08/03
    曰く,「十年前にはまさか笠井がこんな論理を組み立てる日が来るとは想像もつかなかった。長生きはするものである。」
  • 好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! ―さよなら富士見ミステリー文庫

    多くの人に愛されていた富士見ミステリー文庫が、今月発売の『ROOM NO.1301』と『SHI-NO』の最終巻を持って、いよいよ終了となるみたいです。そこで、富士ミスの 8年強の軌跡を、いくつかの作品を挙げつつ振り返ってみました。 2000年11月: 富士見ミステリー文庫創刊 今でこそ富士ミスといえば「L・O・V・E!」ですが、当初はわりと真面目にミステリを目指していました。創刊は以下の8冊。特に、『Dクラッカーズ』は、初期の富士ミスを牽引した人気シリーズ。ドラッグをメインに添えた青春ストーリーが定評でした。 菜子の冒険 は知っていたのかも。 /深沢美潮 ハード・デイズ・ナイツ レクイエムは君の―― /南房秀久 御手洗学園高等部実践ミステリ倶楽部 亜是流城館の殺人 /舞阪洸 月が射す夏 コバヤシ少年の生活と冒険 /イタバシマサヒロ Heaven's Game ゲームデザイナーは眠れない

  • 『The Special Kuri-Kinton Case』 - ユはゆかりんのユ

    国内, 米澤穂信秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/03/05メディア: 文庫 変わろうと努力した。 小市民らしく、小さな幸せをかみしめながら生きていくことを誓った。 古い人間関係を清算して、新たな人間関係を育んでいこうとも決意した。 それでも結局、ぼくたちは変われなかった。 努力した結果、ぼくたちはどうやったって変われない、それだけを理解することができた。 こういうのはなんだ、アンチ成長小説とでもいえばいいのか? ただ正直、小鳩くんが当に気で心の底から変わりたいと思っていたかどうかは微妙である。上下巻合わせて496ページ、どこをどこからどう読んでもこいつはなんの努力もしちゃいねえ。 舐めきった態度で他人と接し、決して心を開こうとはしない。相手の心を覗こうともしない。自分から積極的に溝をつくり、し

    genesis
    genesis 2009/03/16
    曰く,「だからやっぱり、これはアンチ成長小説なのだと思う。」,「ならばいったい、この物語はどこに着地するのだろう?」
  • taipeimonochrome ミステリっぽい本とプログレっぽい音樂 » 秋期限定栗きんとん事件 下 / 米澤 穂信

  • 『夏期限定トロピカルパフェ事件』(米澤穂信/創元推理文庫) - 三軒茶屋 別館

    夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫) 作者: 米澤穂信出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/04/11メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 152回この商品を含むブログ (529件) を見る 米澤 結局、いまの子供たちは――まあ自分たちの世代ですけど――、こうなりたいという情熱が仮にないとしても、では自分にはいったい何ができるのだろうかというスキルへの懐疑は持っている。そのスキルへの懐疑を無視すると、俺は大物なんだというわけのわからない全能感に走ってしまい、ふらふらと時間を浪費して、遠くない未来に自分が何者でもないことに気付くというオチになってしまう。その背景にはもちろん、何者にもならなくてもご飯はべてられるという現実もあるでしょう。一方でそうならなかった人は、自分の全能感をトライアルしないといけない。そのトライアルを経て自分のスキルの限界を見極める過程をミステ

    『夏期限定トロピカルパフェ事件』(米澤穂信/創元推理文庫) - 三軒茶屋 別館
    genesis
    genesis 2009/03/13
    曰く,「小鳩君と小佐内さんの互恵関係は、名探偵と名犯人という特権性を互いに相殺し合う」,「ですが、人工的な関係を契機に人間的な関係までもが生まれてきたとしたらどうなるのでしょうか。」
  • 連城三紀彦「造花の蜜」

    読み終わったミステリについてコメント。でも最近は脇道にそれぎみ。 このブログは水樹奈々さんを応援しています。 ★★★★★ 造花の蜜はどんな妖しい香りを放つのだろうか…その二月末日に発生した誘拐事件で、香奈子が一番大きな恐怖に駆られたのは、それより数十分前、八王子に向かう車の中で事件を察知した瞬間でもなければ、二時間後犯人からの最初の連絡を家の電話で受けとった時でもなく、幼稚園の玄関前で担任の高橋がこう言いだした瞬間だった。高橋は開き直ったような落ち着いた声で、「だって、私、お母さんに…あなたにちゃんと圭太クン渡したじゃないですか」。それは、この誘拐事件のほんの序幕にすぎなかった―。 連城は神! ここにきてなおトリックで勝負するミステリを書くなんてさすがすぎます。 もちろん作は人間ドラマで読ませる側面もあるんだけど、要はやっぱりトリックでしょう。 大きく分けて3部構成で、そのいずれもにミス

    連城三紀彦「造花の蜜」
    genesis
    genesis 2009/03/12
    曰く,「ここにきてなおトリックで勝負するミステリを書くなんてさすがすぎます。」,「誘拐ミステリの歴史に名を刻む大傑作」
  • 『うみねこのなく頃に』で考える法廷ミステリ的証明の諸問題 - 三軒茶屋 別館

    【うみねこのなく頃に】うみねこのなく頃に メディア: おもちゃ&ホビー クリック: 10回この商品を含むブログ (8件) を見る サウンドノベル『うみねこのなく頃に』(公式サイト)は作中でも述べられているとおり、法廷ミステリの一種としての面白さがあります。かつての魔女裁判は人間が人間に魔女であることを認めさせる裁判でしたが、この作品で行なわれているのは、魔女の存在を認めさせようとする魔女と、その存在を否定しようとする人間との間で行なわれる現代版の魔女裁判といえます。また、メタ構造で語られる物語は、あたかも実際に起きた事件と裁判における事実認定との関係に類するものとして捉えることができます。そこで戦わされているのは主張のぶつけ合いと立証責任の擦り付け合いです(笑)。 そんな『うみねこ』の法廷ミステリとしての一面・証明の諸問題について、記事ではささやかな考察を行なってみたいと思います。 (以

    『うみねこのなく頃に』で考える法廷ミステリ的証明の諸問題 - 三軒茶屋 別館
    genesis
    genesis 2008/12/25
    曰く,「そんな『うみねこ』の法廷ミステリとしての一面・証明の諸問題について、本記事ではささやかな考察を行なってみたいと思います。」
  • 『うみねこのなく頃に』好きにオススメのミステリ小説 - 三軒茶屋 別館

    【うみねこのなく頃に】うみねこのなく頃に メディア: おもちゃ&ホビー クリック: 10回この商品を含むブログ (8件) を見る(注:今回の記事は半分私信です。) さて、友人にしつこく勧められて『うみねこのなく頃に』(公式サイト)というサウンドノベル*1をプレイしてみたのですが、なるほど。なかなか面白いですね。 ちゃんとした考察とかは後日改めて行ないますので、とりあえずの返礼として『うみねこのなく頃に』好きにオススメしたいミステリ小説を4冊ほど紹介させていただきます。可能であれば次に会うときまでに読んでおいて下さいな。プリズム (創元推理文庫) 作者: 貫井徳郎出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2003/01/24メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (92件) を見る ミステリー的な現象には、無限の可能性があっていいはずという視点に立ったミステリとい

    『うみねこのなく頃に』好きにオススメのミステリ小説 - 三軒茶屋 別館
    genesis
    genesis 2008/12/23
    貫井徳郎,歌野晶午,綾辻行人,カー
  • 本格ミステリ・ベスト10 vs このミステリーがすごい! 2008年版 - 読丸電視行

    原書房*1 宝島社*2昨日は『このミス2008』(宝島社)のランキングを『ミステリーが読みたい!2008年版』(早川書房) *3と比較しましたが、今日は、『ベス2008』(原書房)と対比してみたいと思います。 以前、『容疑者Xの献身』(東野圭吾)が『このミス』と『ベス』の両方でランキング1位をとった2006年版版について、ランキングのポイントを割り算して比較したこともありました。このときは、『交換殺人には向かない夜』(東川篤哉)、『館島』(東川篤哉)、『『ギロチン城』殺人事件』(北山猛邦)が《原格》支持作品になりました。 今回は、昨日と同様に、独立成分分析を用いて分析してみたいと思います。 独立成分分析は、以前からランキング分析で使用している手法で、脳波の分析や音波・画像の分離などに利用されています。大雑把にいうと、「ステレオ録音されたピアノの弾き語りを、『ボーカルの声』だけの音声と

    genesis
    genesis 2007/12/08
    http://d.hatena.ne.jp/yomimaru/20071206/book からの続き。曰く「《本格原理主義者》の支持は熱いけど、《ミステリっぽいのが好き》の支持はさほどでもない、という、尖った本格ミステリはどれか」
  • はてなブログ | 無料ブログを作成しよう

    ネイルで使う材料で、DIY時の木割れやネジ跡を派手にしたらかわいい OSB合板でちょっとしたボックスをつくりました。 ビス止め下手すぎて木を割ったり穴あけすぎたりした場所に、好きな派手色の樹脂を詰めてパテ代わりにしてみました。 ちょっと某HAYっぽみ出て可愛かったので、自分用にメモです。 手順 塗装 派手色グミジェルで失敗部分…

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    genesis
    genesis 2007/11/07
    曰く,「本作では、リアリティというものが欠如していて、ミステリ好きがマーダーゲームをやっているだけなのか、本当に殺人事件が起こっているのか、非常に曖昧なのです。」
  • 十戒二十則の現在、そして本格ミステリとは何か - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜

    ある編集者の気になるノート - 推理小説を書くのに、こんなに「ルール」があるって知ってた? 萌え理論Blog - 現代ミステリに十戒も二十則もいらないのでは ビジネス書の編集者であるらしい方が「推理小説を書くのに、こんなに『ルール』があるって知ってた?」と軽い調子で、ノックスの十戒とヴァン・ダインの二十則を紹介されています。 これ自体は特に驚かされませんでした。実際、ミステリ読みでなければ、十戒も二十則も知らずに暮らしていけることでしょう。まあ、でもミステリ系のエントリと言えるのでとりあえずブクマしておくかと思ったら、思っていた以上にブックマークされていて驚きました*1。実際にブクマコメントその他を見ていってみるとネタ扱いしている方もいたのですが、マジレスされている方もいてさらに驚きです。 ま、そんな感じで十戒二十則の現在、そして格ミステリとは何か、です。 最初に結論。 ノックスの十戒と

    十戒二十則の現在、そして本格ミステリとは何か - 雲上ブログ〜謎ときどきボドゲ〜
    genesis
    genesis 2007/10/25
    曰く,「十戒と二十則がフェアであるために作られた指針であることを踏まえ、かつミステリが必ずしもフェアでなくとも構わないという2点を承知していないと、突拍子もないことを言うはめになると思います。」
  • taipeimonochrome ミステリっぽい本とプログレっぽい音樂 » 2007 » October

    「新装改訂版」ということで「全編にわたって手を入れ」たと「あとがき」に書かれてあったのでとりあえず購入、もう下手をすると十ナン年ぶりくらいに再讀したゆえか、ジャケ帯にもある「たった一行が世界を変える」という仕掛けも存分に愉しむことが出來ました。 というのもこの「新装改訂版」、従来の文庫版に比較して、例の仕掛けが最大効力を発揮出來るように組版がなされており、もうこれだけでも作は買い、ではないでしょうか(分からない人にはマッタク分からないかと思いますが、再讀される方には一目瞭然です)。まさに頁をめくったその瞬間に世界がガラリと姿を變えるというこの恍惚を体験するためにも、まだ作を讀まれていない方は勿論のこと、自分のようにこれから再讀される方も含めて、これからはこの「新装改訂版」を手に取られることを強力にオススメしたいと思います。 で、その内容なのですが、新格の幕開けを飾る歴史的傑作であり、

    genesis
    genesis 2007/10/22
    曰く,「この「新装改訂版」、従来の文庫版に比較して、例の仕掛けが最大効力を発揮出來るように組版がなされており、もうこれだけでも本作は買い、ではないでしょうか」
  • 2007-10-21

    幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (富士見ミステリー文庫) 作者: 木ノ歌詠,尾崎弘宣出版社/メーカー: 富士見書房発売日: 2007/10メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 197回この商品を含むブログ (44件) を見るだから、富士見ミステリー文庫は怖いと思う。 たまーに、こういう良作を産んで来るというのは、やはり、抱えてる作家の実力というのもあるだろうけど、こういった作品を許容することができる編集部なんだろうなぁ、と。 いや、それでも、それ以外というかなんというか、物量がすべてのいわゆるライトノベル業界で、この刊行数というのは、すでに瀕死と言っても良い状態であり、ことひとさんとしては、何とかして生き残ってほしいと思う所存です。 ええと、ミステリと言っても、幅はめがっさ広いので、まぁ、これでもミステリーで良いよー、というか、別にミステリじゃなくてもミステリー文庫でいい

    2007-10-21
    genesis
    genesis 2007/10/22
    曰く,「だから、富士見ミステリー文庫は怖いと思う。たまーに、こういう良作を産んで来るというのは」
  • 西尾維新「不気味で素朴な囲われた世界」

    読み終わったミステリについてコメント。でも最近は脇道にそれぎみ。 このブログは水樹奈々さんを応援しています。 ★★★☆☆ 時計塔が修理されない上総園学園の2学期の音楽室。 そこから始まった病院坂迷路と串中弔士の関係。歪な均衡を保つ学園の奇人三人衆、串中小串、童野黒理、崖村牢弥。そして起こってしまった殺人事件。迷路と弔士による探偵ごっこの犯人捜しが始まり、崩れたバランスがさらに崩れていく……。これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための格ミステリ! ミステリマニアであればあるほど盲点になり、それをトリックの要として使って驚かせるのは前作『きみとぼくの壊れた世界』と同様だ。 前半部分の登場人物のキャラクター説明は正直退屈だし、捜査活動といっても謎解きを楽しめるものではありません。事件発生からトリック解明までの、ミステリとしての過程はさほど面白いものではないのだけれど、驚くべきは犯人の動機。この

    西尾維新「不気味で素朴な囲われた世界」
    genesis
    genesis 2007/10/17
    曰く,「事件発生からトリック解明までの、ミステリとしての過程はさほど面白いものではないのだけれど、驚くべきは犯人の動機。」
  • 秋山真琴の積読崩し | 西尾維新『不気味で素朴な囲われた世界』

    さて、このシリーズは西尾維新がわりと気でミステリに挑んだ作品と認識しているので、こちらも相応の覚悟をして読み始めた。具体的には「萌えキャラ殺し」という二つ名を西尾維新が持っていることから、いちばん可愛らしいキャラが犯人か被害者で、次に可愛らしいキャラが被害者か犯人に違いないという偏見をもって挑んだ。しかし、読み始めてすぐに困ったのは、串中小串、童野黒理、伽島不夜子、病院坂迷路、どの女性キャラも等しく魅力的だったことだ。いちばん可愛らしいなと感じたのは伽島不夜子ことふや子だが、面白いのは誰だったと問われれば病院坂迷路だろう。前作に登場した病院坂黒が人間嫌いだとすれば、病院坂迷路は人間嫌われと言える。まったく「静かなる人払い令」とは奇妙な呼び名で、彼女が入部した部活は彼女以外全員が幽霊部員となり、彼女のクラスは彼女以外全員が不登校となってしまうのだ。学校内においても、彼女が道を歩けば、人々

    genesis
    genesis 2007/10/17
    曰く,「いちばん可愛らしいキャラが犯人か被害者で、次に可愛らしいキャラが被害者か犯人に違いないという偏見をもって挑んだ。しかし、読み始めてすぐに困ったのは...どの女性キャラも等しく魅力的だったことだ」