本日は『3月のライオン』の2巻の話。読んだから2巻と題しているだけなので、おそらく、1巻にも同じことが言えるのだと思います。『3月のライオン』は羽海野チカがヤングアニマルで連載している将棋マンガです。主人公は高校生の少年で、中学生の時にプロとなった天才少年という設定です。 主人公は零という名前です。幼い頃に実の両親を亡くした零は、父親の友人だった棋士の養子となります。父親と将棋を打っていた零の将棋の腕前を見込んだからです。義父にも子供はおり、彼らへ注がれるはずだった愛情は、全て零が奪い取る形となりました。 義父から惜しみない愛情を受け取り、一方で義理の姉と弟から憎しまれ、苛まれた子供時代。プロとなり、家を出て、自立を果たしたと感じた瞬間、零は目標を失い、無気力になります。どこで何をすればいいのか分からない。『3月のライオン』は、そんな少年の物語です。 一般的なマンガはページがコマで区