「大将」として居酒屋で客をもてなす鳩山由紀夫氏=02年8月1日、東京・新橋、平山誠氏提供 首相に就任した民主党の鳩山由紀夫代表は、かつて東京・新橋の居酒屋の「大将」だった。信条である「友愛」を貫いた店だったが、3年4カ月で閉じた。「良心的な値段に抑えたために経営が厳しくなった」ことも、閉店の一因だったという。 居酒屋「トモト」が新橋駅烏森口にできたのは02年8月。「友と語らう場」という意味で名づけた。「鳩山さんは、普通に暮らす人の声に耳を傾け、親しく語れる場所を求めていた」。店の経理を担った平山誠・参院議員(57)=新党日本=は振り返る。 「居酒屋こそ民主主義の原点」が口癖の鳩山氏は当時も党代表。同年12月に代表を辞任するが、店には週に一度は顔を出し、調理着に袖を通して客と語らった。 「酒なんか飲まずにまじめに政治やれ!」となじるサラリーマンに笑顔で接し、最後には「鳩山がんばれよ」