水質が悪化し、外来魚が増えた都立井の頭恩賜公園(三鷹市、武蔵野市)の井の頭池で18日、池の水を神田川に排水する作業が始まった。池は今後、7~10日ほどで干上がるという。 この取り組みは、水質浄化や外来種の駆除を目的に行う「かいぼり」の一環。井の頭池はかつて、湧水量が豊富で水が澄んでいたが、戦後、地下水の大量くみ上げなどが原因で湧水が枯渇した。このため、井戸水をくみ上げて池に供給しているが、水が神田川に流れ出るまでの滞留時間が長くなり、植物プランクトンが増殖、水が濁ってきた。また、ブルーギルなどの外来魚が在来種を食べ、増えてしまった。 水を抜くのは、井の頭池のうち、弁天池を除くボート池とお茶の水池の計約3万4000平方メートル。水は約5万4000トンで、五つのポンプを使い、1日約6000トンを、神田川などに排水する。 18日は、担当者がポンプのスイッチを入れると、くみ上げられた水がホースを伝