排除命令を受けた7社の商品。各社数億円を売り上げるヒット商品だった 「飲めば口臭や体臭が消える」などとうたって売られていたキノコ抽出の錠剤「シャンピニオンエキス」に表示されている消臭効果には合理的な根拠がないとして、公正取引委員会は3日、計7社の景品表示法違反(優良誤認)を認定し、排除命令を出した。 販売業者はDHC(東京)など健康食品メーカー計7社。ここ数年で、販売数量が増えており、市場規模は年間約20億円。7社でほぼ100%のシェア(市場占有率)を占めるという。 調べでは、各社は00年から今年初めにかけて、新聞やインターネットのサイト上で広告を掲示。体臭や口臭の原因は腸内環境にあり、「シャンピニオンエキスが腸内で作用して悪臭の成分を中和する」などと表示していた。 しかし、公取委が専門家などに聴いたところ、口臭は口の中で細菌が、体臭は皮膚の汗腺に付着した細菌の代謝物が腐敗すること