タイトルはカミール・パーリアが『セックス、アート、アメリカンカルチャー』(野中邦子 訳、河出書房新社)の中で言及していた、ロジャー・キンボール/Roger Kimball の著書より。大学に巣食う、高給取りで安定した地位を得ている左翼学者を批判したものだ。 そういえば……スラヴォイ・ジジェクも似たようなことを記していなたな、と「つぶやいて」みたくなった──ま、キンボールは保守派よりなので、ジジェクのような立場もその批判の中に含まれているかもしれないが、ま、いいか……つぶやきなので。 真のレーニン主義者と政治上の保守派とが共有するのは、どちらもリベラル左翼の「無責任」とも呼べるようなもの(連帯とか自由などの壮大な事業を唱えながら、具体的でしばしば「過酷な」政治的方策という形で代償を支払わなければならなくなると逃げ出す)を拒否するところである。 純正保守と同様、真のレーニン主義者は「行為への移