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ブックマーク / blog.livedoor.jp/route408 (5)

  • 安息香酸のこと : 有機化学美術館・分館

    5月25 安息香酸のこと 某ミュージシャンの覚醒剤使用騒動に伴い、「アンナカ」という言葉がマスコミに流れるようになりました。アンナカは「安息香酸ナトリウムカフェイン」の略称ですが、単独の化合物名ではありません。興奮剤であるカフェインに、溶解性を上げるための安息香酸ナトリウムを混ぜたもので、これ自体は別に違法なものではありません。処方箋さえあれば販売可能ですが、最近ではあまり使われない医薬品のようです。ただし昭和の時代には、覚醒剤の混ぜ物あるいは代用品として出回ったことがあるとのことです(参考:弁護士小森榮の薬物問題ノート) カフェイン このニュースを見た人から「安息香酸って不思議な名前だけど、なんだろう」という声があったので、ちょっとその話を書いてみます。化学者にとってはおなじみの名前ですが、由来を知っている人は少ないのではないでしょうか。 安息香酸の構造は下図に示す通り、ベンゼン環にカル

    安息香酸のこと : 有機化学美術館・分館
    goldhead
    goldhead 2014/05/26
    安息ってパルティアなの。
  • ラジオ出演「疑似科学を科学する」 : 有機化学美術館・分館

    6月6 ラジオ出演「疑似科学を科学する」 カテゴリ:疑似科学雑記 ツイッターなどでご覧になった方もおられたと思いますが、昨日の夜、TBSラジオ「Session-22」という番組に出演して参りました(急きょ呼ばれたので、こちらでは告知が間に合いませんでしたが)。テーマは「疑似科学」で、司会は評論家で編集者の荻上チキ氏。ゲストとしてもう一方、法政大学の左巻健男教授が招かれました。水にまつわるあまたの疑似科学を解説した「水はなんにも知らないよ」をはじめとして多数の著書があり、このテーマを語るには最もふさわしい方でしょう。 番組では、疑似科学の中でも「EM菌」と呼ばれるものがメインで話が進みました。「EM」というのはEffective Microorganismの略で、日語では「有用微生物群」と表記されます。その実体は、要するに乳酸菌や光合成細菌といった微生物が、共生している集合体とされます。

    ラジオ出演「疑似科学を科学する」 : 有機化学美術館・分館
    goldhead
    goldhead 2013/06/07
    小学校の理科と算数でつまずいたおれには、中学の物理と化学のレベルで魔法と変わらない。結局、疑似科学に懐疑的な態度を取るかどうかを科学的に決められるわけもなく、とりまく文脈を読み判断するしかない。
  • 猛毒・リシンの横顔 : 有機化学美術館・分館

    4月18 猛毒・リシンの横顔 あちこちからニュースが飛び込んできて、何かと騒がしい昨今です。アメリカではボストンマラソンでの爆発テロという大きな悲劇の後、「リシン」という毒物が上院議員の元に送られたと報道されています。さらにオバマ大統領のところにもリシンらしき物質が送りつけられたとのことで、9・11後に炭疽菌テロの行われた、2001年を思わせる状況となってきました。 さてこのリシンとは、いったいどんな物質でしょうか。これはタンパク性の猛毒で、トウゴマという植物の種子から得られるものです。単離されたのは1888年といいますから、かなり古くから知られていたタンパク質のひとつです。 トウゴマ(ヒマ)の種子 英語では「ricin」という綴りです。日語で表記すると区別がつきませんが、アミノ酸のリシン(リジンとも)は「lysine」ですので、全くの別物です。 リジン(lysine) さてこのリシンは

    猛毒・リシンの横顔 : 有機化学美術館・分館
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    goldhead 2013/04/18
    "リシンには今なお解毒剤が知られていません"
  • 池田菊苗とグルタミン酸 : 有機化学美術館・分館

    10月24 池田菊苗とグルタミン酸 さて今月の新潮45での連載「世界史を変えた化学物質」は、グルタミン酸がテーマです。世界の文化の中で「うま味」がどう位置づけられてきたか、うま味調味料の発見者池田菊苗と、発売元である味の素の苦悩、みたいなところを書いてみました。 こちらが表紙。 実際、これほど日人に愛されていながら、これほど嫌われた物質もないのではと思います。今回は編集者さんにも大変好評だったので、見かけたら手にとってやっていただければと思います。 グルタミン酸ナトリウム 今回いろいろ調べて思いましたが、グルタミン酸という化合物はなかなか特異な位置を占める物質です。たとえば20種あるタンパク質構成アミノ酸の多くは、グルタミン酸を原料として作られます。つまりグルタミン酸は、生体の最重要物質であるタンパク質合成の、鍵を握る存在なのです。 またグルタミン酸は神経伝達物質てもあり、記憶や学習な

    池田菊苗とグルタミン酸 : 有機化学美術館・分館
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    goldhead 2012/10/24
    すみません、菊田早苗さんと見間違えました>"一般的な知名度は極めて高いとはいえません"
  • 脱法ハーブについて : 有機化学美術館・分館

    5月20 脱法ハーブについて 関東のホルムアルデヒド問題が世間を騒がせています。筆者の住むところも断水こそしていないものの、利根川水系から取水しているエリアのようで、気になっています。ヘキサメチレンテトラミン(ヘキサミン)が分解したとかいろいろな話が流れていますが、今のところ原因はつかめていないようです。どこかの工場の事故か、不法投棄などが行われたのか、今後なりゆきを見守る必要がありそうです。ホルムアルデヒドに関しては、以前館の方に書いていますので、ご参照下さい。 ホルムアルデヒド(左)とヘキサミン(右) さてもう一つ化学に関する気になるニュース。最近、いわゆる脱法ハーブというものが問題になっています。大麻などと同じような麻薬作用を持ちながら、法規制を受けていないために販売に規制がかかっていない薬剤のことです。中には街中の自販機で堂々と売られていたりするケースさえあるそうで、ついにはこの

    脱法ハーブについて : 有機化学美術館・分館
    goldhead
    goldhead 2012/05/21
    "他社の特許範囲を抜けるために様々な化合物を作る研究、逆に他社の特許抜けを防ぐべく知恵を絞った経験のある方なら、こうしたいたちごっこに終わりがないことは、容易に想像がつく"
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