1985年調査では…… 揺れ動く法律改正への賛否 自民支持層も抵抗感なくなった? 選択的夫婦別姓への関心が高まっています。政界や経済界で問題提起の動きが起き、最高裁でも今年、夫婦同姓を定めた民法の規定に対する憲法判断が下される見込みです。世論は、この選択的夫婦別姓をどう見てきたのか。朝日新聞社の全国世論調査をひもとき、意識の変化をたどってみました。(朝日新聞記者・磯部佳孝) 1985年調査では…… 結婚したら、夫婦の名字をどうしたらよいと思いますか――。男女雇用機会均等法が成立した1985年、朝日新聞が全国面接調査でこんな質問をしています。 結果は、「夫の名字を名のる方がよい」が60%と多数派で、「夫も妻も結婚前の名字を名のれる方がよい」はわずか5%。選択的夫婦別姓への理解は、ほとんど広がっていませんでした。 揺れ動く法律改正への賛否 夫婦の名字について、民法は750条で「夫婦は、婚姻の際