「日本人の技術はすばらしい」「日本人の労働者は勤勉だ」「手先が器用」「人材評価は非常に高い」「職人気質」。 そんな日本人の労働者の質の高さを自慢する声は、今でもそこら中から聞こえてきます。 もちろん日本商工会議所も発言源の1つです。 「最低賃金1000円」を払えない人に経営者の資格はない そんなに働いている人の自慢をするのなら、労働者に対して適切な対価を払うべきです。たかだか1000円の最低賃金が払えないというのは、大きな矛盾です。 そもそも、最低賃金が1000円になったとして、年間の労働時間が2000時間だとすると、年収はたかだか200万円です。以前の記事でもご紹介しましたが、日本人の労働者の質は世界的にも大変高く評価されています。そんな質の高い人間を雇う賃金がたったの200万円という、このことの異常さを看過してはいけません。 とくにこれからの40年間は、高齢者が増える一方です。その間、