政府・与党は4日、2009年度第2次補正予算案に盛り込む追加経済対策の大枠を固め、デフレや円高で厳しさを増す景気の下支えに挑む姿勢を示した。政府が与党に提示した案は、雇用や環境、地方支援などを重点項目とし、対策の規模は7兆1000億円にのぼる。ただ内容は目新しさに乏しく「ばらまき型」の予算は財政悪化とも背中合わせだ。さらに国民新党が地方支援で9000億円の増額を求め、政府・与党の調整が難航。司令塔なき連立政権の経済運営に亀裂が走る中、鳩山由紀夫首相は景気刺激と財政規律の両立という難しいかじ取りを迫られている。 ◆亀井氏、上積み強硬 「ちゃんとしたものなら国民は元気が出るが、中身がダメならがっくりくる」。大型予算にこだわる国民新党代表の亀井静香郵政改革・金融相は強硬姿勢を崩さず、基地問題で民主党との溝が深まった社民党と共同戦線を張った。「違いはそんなにない」と楽観的だった民主党・財務省サ