今週はロバート・ホールのミネアポリス連銀インタビューをテーマごとに順を追って紹介してきたが、今日は残りの3つのテーマをまとめて紹介する。 株式市場の評価 ホールは10年前に電子市場(e-Markets)、eCapital、株式市場の評価に関する研究を行い、無形資本を考慮すれば、投資家は市場価値を適正に評価している、と主張した。 ただ、eCapitalとホールが名付けたそうした無形資本の評価尺度は、1970年代半ばから1980年代に掛けてはマイナスになっていた。マイナスのeCapitalは意味をなさないので、この尺度の使用に当たっては慎重さを要する。 eCapitalがプラスになったのは1990年。1974年から1990年までは、株価を押し下げる何らかの要因が存在していた。市場がそうした株価の過小評価に気付いたため、今度は株価を押し上げる力が働いた。そのため、1980年から1999年の20年