クルーグマン教授のエントリーに多少関連する形になるが、壮大なバブル崩壊に見舞われたマクロ経済を救う戦いにおいて、中央銀行の戦況がどうなっているかを考察してみた。一般的に中央銀行が持てる武器は「金利操作」で、その金利操作を実現するために「オペ」という手段がある。 まず、バブルが崩壊してマクロ経済が悪化し始めた。これに応じて中央銀行は「金利」を引き下げ始めた。そして現在はゼロに近いところまで来ている。「金利」で経済を救う戦いはほぼ終わりつつある。同時に、中央銀行が展開した別な戦いは「懸命の流動性供給」である。 流動性需要が猛烈に発生したのは、バブル崩壊によって金融市場が壊れ、金融機関の資金繰りがひっ迫したため。中央銀行は金融システムの安定化を図るため、各種の「供給オペ」を駆使して膨大な資金供給を展開した。壮絶だったのはFRBで、金融システムに関連深い各種のマーケット戦線が同時崩壊に近い状態に見