デビッド・コランダー(David Colander)というミドルバリー大学教授*1が、9/10の下院科学技術委員会で経済学の現状を痛罵する証言を行なった(Economist's View経由)*2。 以下にその内容を簡単にまとめてみる。 はじめに 1年前に米国経済は金融の心臓発作を起こし、未だに回復途上にある。その原因や予防法について侃々諤々の議論が交わされているが、私に言わせればそれらはほとんど的外れである。喩えるならば、450ポンドで数え切れないほどの重い持病を持った男が、24時間週7日どんちゃん騒ぎができる20歳の若者のような生活を送ろうとしたようなものだ。ロケット科学者でなくても、問題が起きることが分かる。 非経済学者の中には、経済学者の非常に技術的なモデルを、発作の原因だとして非難するものもいる。しかし、問題はモデルではなく、その使用法にあった。モデルが知識に基づく常識の助けとし