恐ろしい話題です。 英国の雑誌、『エコノミスト』は「How to resign from the club(ユーロという倶楽部からどうやって脱退するか)」と題された記事を掲げています。 記事の中身を紹介する前に先ず断わっておくとこの問題については経済学者の意見は一致を見ていません。 例えば通貨危機研究の権威、UCバークレーのバリー・アイケングリーンはかねてから「一度ユーロという共通通貨を使い始めたら、ユーロ圏を去る時の経済的、社会的コストは莫大になるので事実上脱退は不可能だ」という立場を取ってきました。 しかし何事も比較の問題で、「ユーロ圏にとどまることの辛さに比べてユーロ圏を去る際の一時的な痛みの方がマシだ」という考えに国民の多くが傾けば、「あり得ない」と思っていた事が現実に起こるケースもあるでしょう。 共通通貨ユーロの使用をどうやって止めるか?新通貨の導入は困難だか、全く不可能ではない