常に日本経済のさまざまな問題を独自のユニークな視点で実証的に議論している原田泰さんと大和総研の若い大和総研のエコノミストたちとのコラボです。誰がどこを書いたか考えずに通読して、後で「犬の耳」の箇所をみてみると、やはり原田さんの書かれた部分が突出して多いのですが、次いで鈴木準さんという方が多く、この人は今後注目したほうがいいような気がしています。 話題は大きく4つに分かれています。1)雇用や経済格差を中心にした日本の国内問題、2)日本の財政問題や金融市場の状況を検討したところ、3)アメリカ、中国、韓国、ユーロ圏などの国際経済情勢、4)世界経済の今後の見通し です。 特に面白いのは第2章の「日本は破たんするのか」にある、原田さんが書かれた「誰が財政赤字を増やしたか」です。これは90年代以降の各政権で、「財政赤字」(通常の公表のような過大発表ではなくて、公債残高の純増=公債の増加率)が増えたのは
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