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ブックマーク / honz.jp (21)

  • 『なぜヴィーガンか?』 シンプルな論理とそれが人びとに与えた影響 - HONZ

    読むたびに思う。ピーター・シンガーの論理はシンプルで、それゆえに強力だ。シンガーの論理に異を唱えようとすると、その反論のほうが小手先の屁理屈のように聞こえてしまう場合も少なくない。そして、シンガーの論理は強力であると同時に、そこから帰結する内容が厳しくもある。シンガーの論理を反駁できないならば、またそれを頭で理解したならば、わたしたちは自らの生き方を変えなければならないはずである。 書は、哲学者ピーター・シンガーの肉に関する論考を集めたものである。シンガーは、「動物解放論」の代表的論者であり、1970年頃から菜主義を実践している。そして、後で紹介するように、その論理によって多くの人たちの生き方を実際に変えてきた人物でもある。 そのタイトルどおり、書はなぜ肉を控えるべきかを説いている。シンガーによれば、そのおもな理由は3つある。すなわち、(1) 動物への配慮、(2) 気候変動の問題

    『なぜヴィーガンか?』 シンプルな論理とそれが人びとに与えた影響 - HONZ
    guldeen
    guldeen 2023/08/04
    『不殺』なら既に、仏教が大昔から説いてるわな。何にせよビタミンB・特にV-B12は動物性蛋白に含まれ、欠乏は鬱や疲れをもたらす。ヒトという生き物は、肉食が不可欠な存在。
  • 『奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って  ーUDデジタル教科書体 開発物語』書体デザイナー、渾身のドキュメント! - HONZ

    『奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って  ーUDデジタル教科書体 開発物語』書体デザイナー、渾身のドキュメント! 「ディスレクシア(発達性読み書き障害)」という障害があることを知ったのは、ほんの数年前のことだ。トム・クルーズがこの学習障害で、台を読むことが出来ず、マネージャーに読んでもらって暗記する、と聞いたときには、そんなことがあるのかと驚いた。 文字をすばやく、正しく、疲れずに読むことに困難のある人を言い、そのメカニズムは完全に解明されていないという。 この障害は日人にも多く、日語話者の5~8%存在するという報告がされているという。知能レベルや知識の欠如に問題はなくても、会話を文字にすることや文字を読み上げることに大きな苦労を強いられるため、「やる気のない子」「読書が嫌いな子」などのレッテルを貼られがちだ。 さらに文字を読むことが困難な人には、発達障害やダウン症、色覚異

    『奇跡のフォント 教科書が読めない子どもを知って  ーUDデジタル教科書体 開発物語』書体デザイナー、渾身のドキュメント! - HONZ
    guldeen
    guldeen 2023/06/04
    「書体の『とんがった部分』にばかり目が行き、痛々しさを感じて読めない」などの辺りに、知覚過敏の人が耳栓やサングラスが外出時に欠かせないあのスタイルを思う
  • 『ザ・パターン・シーカー──自閉症がいかに人類の発明を促したか』 if-and-then思考とハイパー・システマイザー - HONZ

    エジソンやビル・ゲイツもそうなのだという。あるいは、ピアニストのグレン・グールドや、バスケットボール選手のコービー・ブライアントも。彼らはみな「パターン・シーカー」、すなわちパターン探しの達人であると考えられる。そして、そのようなパターン・シーカーこそが人類の偉大な発明を導いてきたのだと書は主張する。 書の著者は、イギリスの著名な心理学者サイモン・バロン=コーエンである。彼が「パターン・シーカーこそが人類の偉大な発明を導いてきた」と言うとき、その意味するところはふたつある。ひとつは、上で述べたように、偉大な発明家の多くが卓越したパターン・シーカーであること。そしてもうひとつは、ヒトが身につけたパターン探しの能力こそが、ヒトの進化史において偉大な発明を導いてきたということである。 ならば、そのパターン・シーカーという特性はどのようなものだろうか。それは、簡単に言えば、一見しただけでは明ら

    『ザ・パターン・シーカー──自閉症がいかに人類の発明を促したか』 if-and-then思考とハイパー・システマイザー - HONZ
  • 『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』は、こわいもの知らずのぶつかり稽古だ! - HONZ

    『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』は、こわいもの知らずのぶつかり稽古だ! 自民党総裁選のニュースが連日報じられている。前回に比べれば、四人が立候補して政策論戦が交わされているのは望ましいことだ。しかし、報道はいつもどおり、政治内容そのものよりも政局に偏っている。政治は何のためにあるのか。それこそが重要問題であるはずなのに、真っ正面から問われることはあまりない。 ライターの和田靜香が、立憲民主党の衆議院議員である小川淳也にそれを問う。ん?誰やねん、その和田靜香と小川淳也って?と思う人がほとんどだろう。失礼ながら、確かに有名とは言いがたい。だからといって、面白くないとは限らない。それどころか、これほど活き活きして、わかりやすく、そして、魂に触れる政治対話はこれまでに読んだことがない。 和田靜香は湯川れい子のアシスタントになったのをきっかけに音楽ライターに

    『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』は、こわいもの知らずのぶつかり稽古だ! - HONZ
    guldeen
    guldeen 2021/09/28
  • 麻酔で意識が落ちた時、何が起こっているのか──『意識と感覚のない世界――実のところ、麻酔科医は何をしているのか』 - HONZ

    麻酔で意識が落ちた時、何が起こっているのか──『意識と感覚のない世界――実のところ、麻酔科医は何をしているのか』 歴史、特に最悪の医療の歴史などを読んでいると、あ〜現代に生まれてきてよかったなあと、身の回りに当たり前に存在する設備や技術に感謝することが多い。昔は治せなかった病気が今では治せるケースも多いし、瀉血やロボトミー手術など、痛みや苦しみを与えるだけで一切の効果のなかった治療も、科学的手法によって見分けることができるようになってきた。 だが、そうした幾つもの医療の進歩の中で最もありがたいもののひとつは、麻酔の存在ではないか。正直、麻酔のない世界には生まれたくない。切ったり潰したりするときに意識があるなんてゾッとする──現代の医療に麻酔は絶対絶対必須だ。そのわりに、患者に麻酔を施す麻酔科医の仕事は光が当たりづらい分野である。何しろ実際に手術や治療を担当することはめったにないから、麻

    麻酔で意識が落ちた時、何が起こっているのか──『意識と感覚のない世界――実のところ、麻酔科医は何をしているのか』 - HONZ
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    guldeen 2019/12/25
  • 『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』 不都合な真実から目を背ける人たち - HONZ

    具体的な数字やデータを示してもダメ。明晰な論理で説いてもムダ。そんなとき、あなたはきっとこう思ってしまうのではないか。「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」。 実際問題、日々の生活でそんな思いを抱いてしまう場面は少なくないだろう。失敗例がすでにいくつもあるのに、それでもまだ無理筋を通そうとする社内のプレゼンター。子育てのあり方をめぐって、何を言っても聞く耳を持ってくれないパートナーなど。また不思議なことに、たとえ高学歴の人であっても、「事実に説得されない」という点ではどうやらほかの人と変わらないようだ。 さて書は、冒頭の問いを切り口としながら、人が他人に対して及ぼす「影響力」について考えようとするものである。心理学と神経科学の知見を織り交ぜつつ、著者は早々に厳しい診断を下す。 多くの人が「こうすれば他人の考えや行動を変えることができる」と信じている方法が、実は間違っていた…。 数字や統

    『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』 不都合な真実から目を背ける人たち - HONZ
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    guldeen 2019/09/02
    マルチ商法や『健康食品』にオレオレ詐欺被害。これらに引っ掛かる人の多くが、感情での揺さぶりに極端に弱い感じが見ててする。故に『藁をも掴む人に藁を売る』商法は、俺は許せないしエビデンス等でガシガシ殴る
  • 『一発屋芸人列伝』大きく勝って、大きく負けた山田ルイ53世が、負けの中に見出した勝機 - HONZ

    その日、電車に揺られながら、ぼくは迷っていた。これから会う相手にどんなスタンスで話を訊けばいいのか悩んでいたのだ。待ち合わせ場所は新宿小田急百貨店。この中にある書店で、山田ルイ53世の『一発屋芸人列伝』の発売を記念したトークショーが予定されていた。 『新潮45』連載時に「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」を受賞した書は、発売前から重版がかかるほど評判が高く、すでにいくつかの著者インタビューも世に出ていた。その中には現代ビジネスに掲載された石戸諭さんによる素晴らしいインタビュー記事などもあって、いまさら屋上屋を架しても……という思いがあった。 さらに個人的な事情もあった。実は山田ルイ53世は、ぼくが勤めるラジオ局で番組を持っている。ただしそれは地上波ではない。ポッドキャストでの配信番組である。 正確に言えば、かつては地上波でワイド番組を持っていたものの、打ち切りの憂き目にあい、いまはポッド

    『一発屋芸人列伝』大きく勝って、大きく負けた山田ルイ53世が、負けの中に見出した勝機 - HONZ
    guldeen
    guldeen 2018/06/11
  • 『住友銀行秘史』戦後最大の経済事件、イトマン事件を告発したのは私です - HONZ

    書『住友銀行秘史』は、日における「戦後最大の経済事件」と言われたイトマン事件を、銀行側からの証言で綴った貴重な資料である。当時、自分は住友銀行東京店の隣に位置する銀行で残業しながらヒーヒー言っていたが、まさか隣でこんな壮絶な出来事が繰り広げられていたとは…。自分はつくづく子供だったと思う。 バブルを経験していない若い人には理解できないかも知れないが、1997-98年の大蔵接待汚職事件を契機に大蔵省から金融庁と証券取引等監視委員会が分離独立するまでは、銀行というのはかなり恣意的な(ずさんな?)融資を行なっていたのである。 そして、新しい資市場や金融規制の流れを理解しないで、いまだに旧態依然とした経営を行なっている古い体質の大企業が不正経理問題などで次々と馬脚を現しているのは、必然の流れと言えるだろう。もはや「時代は変わった」のである。 1990年前後に起きたイトマン事件を覚えているの

    『住友銀行秘史』戦後最大の経済事件、イトマン事件を告発したのは私です - HONZ
    guldeen
    guldeen 2016/10/13
    巨額の融資が絡む事件は、読み物としては興味深いが現場で仕事してる人達にとっては『犯罪の片棒担ぎ』だから苦渋だろうな…
  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    前代未聞!!女装した少年が悪と戦う少年漫画!『ボクらは魔法少年』... 2018年09月19日 2018年9月19日(水)に発売した「週刊ヤングジャンプ」コミックスの中から、日はマンガ新聞編集部イチオシのタイトルをお届けします!

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  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    あなたの留守中に家に勝手に人が入って生活していますよ?それが『ヒ... 2018年09月20日 あなたが朝起きて学校や会社に行く時に鍵をちゃんと閉めて出て行って。 一日を終えて夜に帰宅した時に違和感を覚えた事無いですか? “あれ?前日の夜にシャワー浴びた後のタオルってここに置いたっけ?”...

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  • 『脳はすごい』としか言いようのない『ある人工知能研究者の脳損傷体験記』 - HONZ

    自動車の追突事故。幸いなことに外傷はなく、CTスキャンなどの検査でも異常は認められなかった。しかし、さまざまな神経障害で生活に大きな支障をきたす外傷性能損傷(脳震盪症)患者となった著者・クラーク・エリオットは人工知能を専門とする大学教授。ほんとうにそんなことがあるのかと思えるほどに複雑な症状だ。つらかっただろうに、よく自らの症状をこれだけ克明に記録したものだ。 典型的な症状は、考えることができなくなったり、意思決定ができなくなったりすることだ。と聞いても、どういうことかわからないだろう。たとえば、リンゴとサラミをまな板の上に置いて切ろうとする。なんら意識することなく、どちらかから切ればいいのである。ところがエリオットにはそれができない。このことは、日常的に無意識におこなっている、と思えるようなことにも意思決定という過程がバックに必要であることを示している。 『ときに私の症状は、はなはだ滑稽

    『脳はすごい』としか言いようのない『ある人工知能研究者の脳損傷体験記』 - HONZ
    guldeen
    guldeen 2015/11/21
    『高次脳機能障害』に陥り、後に回復した人の手記。「見えて認識はしても、次の行動ができない」例は『認知症』等で近年は広く知られているが、それを当事者が自覚的に記した書物は少ないのでその意味でも貴重。
  • 『コーランには本当は何が書かれていたか?』 - HONZ

    イスラムを深く知るためには、「コーラン」を避けて通ることができない。ジハードで死ぬと、楽園の72人の乙女という報酬があると書かれているのは当か? そして過激派たちによってどのように曲解され、利用されてきたのか? 今あらためて問われる、コーランに書かれている内容の質。(HONZ編集部) 書はカーラ・パワー(Carla Power)著If the Oceans Were Ink――An Unlikely Friendship and a Journey to the Heart of the Quran(『たとえ海がインクであっても――奇妙な友情とコーランの心髄への旅』)(2015年 ヘンリーホルト刊)の邦訳です。 副題にある「奇妙な友情」とは、著者である気鋭のアメリカ人女性ジャーナリスト、カーラ・パワーと、書における彼女の対話の相手、イスラム学者のモハンマド・アクラム・ナドウィー師と

    『コーランには本当は何が書かれていたか?』 - HONZ
    guldeen
    guldeen 2015/11/20
    預言者が『9歳の妻』を迎えた事が幼児婚の理由とされるのは、当時の「男が戦で死に易い」時代背景込みで解釈せねばなぁ▼医療や食料事情の進歩は宗教教義には反映されないため、近代社会とはそこで齟齬が起きる。
  • 『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』文明再起動マニュアル - HONZ

    先週末30年ぶりにシリーズ続編として公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は突き抜けて凄まじい、破壊的なエンターテイメントだった。崩壊した地球文明の後に残った脳筋の男共が滅茶苦茶に改造されもはや原形が何だったのかさっぱりわからない車とバイクに跨り、何故か火を吹くギターを持って、裏切り者の女共を追いかけ上映時間の殆どをカーチェイスに費やす。走れども走れども砂漠以外何も見えない、荒廃した大地。資源は限られ少ない物資をヒャッハー!! と、暴力によって奪い合う、力こそ正義! な地獄絵図な世界が広がっている。 しかし、仮に核戦争なり宇宙人の侵略なり異常気象なり隕石の衝突なり、原因をどこに求めるにせよ、文明がいったん崩壊してしまったとしたら、当にそんな破滅的な状況になるのだろうか? 失われてしまった文明はもはや戻らないのか? 逆に復興できるとしたら、どうやって? 書は書名である『この世界

    『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』文明再起動マニュアル - HONZ
    guldeen
    guldeen 2015/06/25
    日本だと、明治どころか江戸時代レベルでの文明ですら再現が難しいのではないかと。人力リソースの確保がまず大変だし。
  • 『老人たちの裏社会』生き地獄化する余生 - HONZ

    65歳以上の高齢者の万引きの増加が話題になったのは20年ほど前だったか。当時は全体に占める割合が1割に達したことで注目を集めていた。 書によると警察庁発表の犯罪統計では高齢者による万引きは2011年には未成年者の検挙数を追い抜き、直近の公表値である13年は32.7%を占め過去最高を記録したという。万引き犯の3人にひとりが65歳以上という状況だ。人口全体が高齢化していることを踏まえても異常な増え方だ 万引きだけではない。ストーカーも60代以上の13年度の認知件数が10年前の約4倍に増え、他の世代の1.7-2.6倍に比べて高い増加率を示す。驚くべきなのは暴行の検挙数。2013年には94年比45倍超の3048人に急増している。原因も「激情・憤怒」が60%以上を占め、次点の「飲酒による酩酊」の14%を大きく引き離す。酔っぱらって、「何だ、この野郎!」と酒場で暴れる老人を想像しがちだが、当に凶暴

    『老人たちの裏社会』生き地獄化する余生 - HONZ
    guldeen
    guldeen 2015/03/27
    カメ爺・クラオタやジャズ・軍オタという先例を見て来てるオタク勢力の一人としては、よく分からん。
  • 直球しか投げなかった男・土田世紀『編集王』 | マンガ新聞

    ※この記事は2014年07月24日にマンガHONZ(運営:株式会社マンガ新聞)にて掲載した記事の転載になります。 レビュアー:佐渡島 庸平 なんて悲しいマンガなのだろう。 なんて切ないマンガなのだろう。 20年ぶりに土田世紀の『編集王』を読み直した。昔は熱いマンガだと思っていた。熱い生き様の男を、ハイテンションで描いたマンガだと。 土田世紀という男の生き様と合わせて読むと、とても切なくなった。 土田世紀は、2012年4月に43歳という若さで亡くなった。 アルコールから抜け出せない生活で、アルコールのせいで死んだ。晩年は金銭的余裕もなく、出版社から献されたを中古書店に売り、それでお酒を飲むこともあったと聞いている。 『編集王』の中には、マンボ好塚というアルコール中毒の漫画家が出てくる。そして、そのマンボ好塚は、アルコール中毒のせいで人間関係を失い、死んでいく。20代の土田世紀は、どんな気

    直球しか投げなかった男・土田世紀『編集王』 | マンガ新聞
    guldeen
    guldeen 2014/07/25
    いわゆる「劇画タッチ」のリアル調な絵で泥臭さをまといながら、ギャグも描けるという特異な作風の方だった。サイバラ先生などらと雀卓を囲んだ事もあったのに、最後は酒に溺れ続けて亡くなった辺りが切ない。
  • 完全食品ソイレントが突きつけるもの - HONZ

    『ニューヨーカー』の2014年5月12日号に、「ソイレント」という液状品に関する記事が掲載されました。軽~く興味を引かれて読み始めたところ、ちょっと意外なぐらいに、われわれの「」について考えさせる内容になっていたので、ご紹介してみます。 液状のべ物というのは、昨今、それほど珍しいわけではありません。減量したい人のダイエット品にも、ドロドロした飲むタイプのものがありますし、筋肉増強したい人のためにも、タンパク質メインの飲み物はあります。しかしソイレントがそれらと異なる点のひとつは、完全品を謳っている点です。これだけを摂取していれば、ほかには何もべなくてもよいというのです。 ソイレントを考案したのは、ロブ・ラインハートという青年で、品関係というよりむしろ、ITとかSNS系の起業をやりそうな感じに見えます。実際、ラインハートは、ジョージア工科大学卒業後、友人二人とともにIT関係のス

    完全食品ソイレントが突きつけるもの - HONZ
    guldeen
    guldeen 2014/06/04
    『「食」をエンジニアリングの観点から捉えてみようと考えた』この発想がすげー、と思うが、そもそもシリコンバレーで起業漬けの人にとっては自然な事かも。というか、元が敬虔なクリスチャンだからこその発想かも。
  • 『シークレット・レース ツール・ド・フランスの知られざる内幕』 暴かれた“沈黙の掟” - HONZ

    『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』というノンフィクションを、この著者でツール・ド・フランスを7連覇した世界王者、ランス・アームストロングを知っているだろうか。 日人の多くはツール・ド・フランスをはじめとする自転車ロードレースになじみがないが、ここ数年、日人選手の新城幸也の活躍などで、注目する人が増えてきているように思う。ツール・ド・フランスは今年、記念すべき第100回大会である。フランスのみならず、自転車競技を愛する者にとっては特別な大会であるのだ。6月29日にスタートし7月21日まで、全21ステージを男たちが駆け抜ける。このすべての戦いはJsportで生放送するそうだ。 [youtube]http://www.youtube.com/watch?v=ku_t6qpVoHU[/youtube] ヨーロッパ勢が圧倒的に強かった1990年代、アメリカ人として互角に戦った初めての選手、それ

    『シークレット・レース ツール・ド・フランスの知られざる内幕』 暴かれた“沈黙の掟” - HONZ
    guldeen
    guldeen 2013/06/17
    その後の競技生活が『ドーピングの隠蔽』に費やされたってあたり、なんとも…。
  • 核兵器もコンピュータも、ここから生まれた - 『チューリングの大聖堂』 - HONZ

    期せずして、同じ時、同じ場所に、同じレベルの才を持つ者が集まると、想像を絶する出来事が起こることもある。 1953年、3つの技術革命が始まった。熱核兵器、プログラム内蔵型コンピュータ、そして、生命体が自らの命令をDNAの鎖にどのように保存するかの解明である。これら3つの革命は相互に絡み合い、その後の世界を大きく変えることとなった。 とりわけそれ以前から密接に結びついていたのが、熱核兵器とプログラム内蔵型コンピュータである。かつて数学と物理が相互に進化を促しあったように、両者はがっちりと手を組み、怪物のようなものをこの世に生み落としたのだ。 背景にあったのは、第二次世界大戦における反ナチスおよび、その後の冷戦構造による人材の集結である。アインシュタイン、オッペンハイマー、ゲーデル、チューリング、ファインマン。これらの錚々たるメンバーが、人種や学問の壁を越え、プリンストンの高等研究所を中心とす

    核兵器もコンピュータも、ここから生まれた - 『チューリングの大聖堂』 - HONZ
    guldeen
    guldeen 2013/03/11
    直感型の『暗算の天才』だが、人格にはやや難アリってのがなぁ>フォン・ノイマン。
  • 『中の人などいない @NHK広報のツイートはなぜユルい?』 新刊超速レビュー - HONZ

    企業アカウントがユル〜いツイートで意外な一面を見せる、いわゆる「軟式アカウント」というものが話題を呼んだのは、もう3年ほど前のことになるのだろうか。 その時は脚光を浴びたアカウントの数々も、淘汰されていったものや、組織上の理由で存続を断念したものも、少なくはないことだろう。何と言ってもソーシャルメディアは、継続することに一番高いハードルがある。 そんな中で、今なお元気に活動しているのが、こちらのアカウントだ。 N=ナカノ H=ヒトナド K=イナイ — NHK広報局(かなりユルい会話など)さん (@NHK_PR) 12月 28日, 2010 フォロワー数が、じつに約490,000。やや癖のあるTweetが特徴で、幾多の伝説も残している。その人気の秘密は、一体どこにあるのだろうか。キャラ設定か、「ナカノヒトナドイナイ」という定番ギャグによるものか。 そのような軟式アカウントに向けられたありがち

    『中の人などいない @NHK広報のツイートはなぜユルい?』 新刊超速レビュー - HONZ
    guldeen
    guldeen 2012/10/31
    『公式アカウント』の難しい所は、親しみ易く・かつ"理不尽な暴言への毅然とした対処"。『上司へのお伺い』が必須な日本の企業社会で、"権限委譲"で成功するかどうかが、ソーシャルメディア内でのこれからの課題。
  • 『悪魔のささやき「オレオレ、オレ」』 新刊超速レビュー - HONZ

    Facebookなどを眺めていると、定期的にスパムアプリらしきものを見かけることがある。今でこそ簡単に引っかかる人も少なくなってきたが、最初のころは友人達が軒並み引っかかっているのを見て戦慄に近いものを覚えた。人間関係を利用した手法がいかに強力であるか、視覚的に確認することが出来たからである。 そんな人間関係を悪用したソーシャル型犯罪、そのはしりとなったのが、2000年代初頭に暗躍した「オレオレ詐欺」だろう。書は、後に「振り込め詐欺」という正式名称も付くことになる犯罪を、日で最初に始めた男の告白記である。 著者は、北関東の片田舎で生まれ育った人物である。中学時代に東京へ憧れ、高校入学とともに上京。DJの腕を見込まれクラブにも出入りし、合コン漬けの毎日。ここまではどこにでもいそうな高校生の話なのだが、後輩にカジノバーに誘われたあたりから運命が大きく変わりだす。 より強い刺激を求めてカジノ

    『悪魔のささやき「オレオレ、オレ」』 新刊超速レビュー - HONZ