大阪地検特捜検事、捜査報告書の改変を指示「アリバイ削除を」 知的障害男性の公訴取り消し問題で (1/2ページ) 大阪地検堺支部が放火などの罪に問われた知的障害のある男性(29)の公訴を取り消した問題に絡み、公判担当だった地検特捜部の高宮英輔検事(38)が貝塚署に対し、捜査報告書から男性のアリバイ発言に関する部分の削除を指示していたことが21日、分かった。地検は起訴を取り下げた11月の時点で問題を把握したが公表せず、この日発表した。押収資料改竄(かいざん)事件に続く「改竄」ととらえられかねない不祥事で、検察への打撃は必至だ。 高宮検事は21日付で、減給10分の1、3カ月の懲戒処分を受け、20日付で地検総務部に異動。府警は削除に応じた男性警部補(54)を所属長訓戒処分とした。地検は虚偽公文書作成容疑で高宮検事らを捜査したが、不起訴処分(嫌疑なし)とした。 地検によると、捜査報告書は男性の言動を