鳥取県倉吉市の倉吉北高校の校長(61)が、2010年度に生徒の保護者から集めた寮費約220万円を知人の家賃に使うなど、私的流用していたことが23日、県への取材で分かった。 鳥取県教育・学術振興課によると、流用は5月ごろ、10年度決算の監査で発覚した。寮費は校長名義の通帳で管理しており、校長は知人の家賃や電話代、食事代などに使ったことを認め、全額弁済した。同校は弁済したことと生徒への影響を考え、刑事告訴しない方針という。 同校は、学校法人松柏学院の運営する私立高校。寮費は1人月3万数千円~4万数千円で、同年度の寮生は77人だった。 同校は「理事長が不在のため、コメントできない」としている。