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ブックマーク / synodos.jp (22)

  • UNSCEAR最終報告・福島の住民への放射線被ばくによる健康影響は見られない――明石眞言氏インタビュー/服部美咲 - SYNODOS

    UNSCEAR最終報告・福島の住民への放射線被ばくによる健康影響は見られない――明石眞言氏インタビュー 服部美咲 フリーライター インタビュー・寄稿 「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」(UNSCEAR)は、2021年3月9日、東京電力福島第一原子力発電所事故(以下「福島第一原発事故」)の影響に関する報告書(以下「2020/2021年報告」とする)を公表した。 UNSCEARは、放射線が人や環境に及ぼす影響についての重要な事項を網羅的に調べ、国連に報告する役割を持つ。科学的な報告のみを行い、他の国際機関や各国などに対する提言や勧告は行わない。(UNSCEARの報告を受けて、IAEAやWHO、ICRPなどの国際機関は各々の分野における提言や勧告をし、ガイドラインを作成する。各国はこれらを参考に政策をつくる。下図参照。) UNSCEARは、2013年に福島第一原発事故の報告書(以下「20

    UNSCEAR最終報告・福島の住民への放射線被ばくによる健康影響は見られない――明石眞言氏インタビュー/服部美咲 - SYNODOS
  • ウォーク・アウェイ運動――アメリカのリベラル派はなぜ嫌われるのか / 西山隆行 / アメリカ政治 | SYNODOS -シノドス-

    リベラルと民主党から立ち去ろう!――ブランドン・ストラカというニューヨークのゲイの美容師が、自分は嫌悪に満ちたリベラルと民主党を支持することは出来ないため立ち去ることにしたという内容の動画をYouTubeで発表したのが話題になり、「ウォーク・アウェイ運動」がアメリカで展開されている。 かつて自分はリベラルだった、という言葉で始まるビデオで、彼は、人種・性的指向・性別に基づく差別や独裁的思想、言論弾圧を拒絶するために昔リベラルになったが、今では、それとまったく同じ理由からリベラルと民主党から立ち去るのだと説明している。SNSには彼に賛同した人々によって、なぜ自分がリベラルに愛想をつかしたのか、民主党を捨てたのかを告白するメッセージが数多くあげられている。 このウォーク・アウェイ運動は組織だった運動ではないので、彼らの掲げるメッセージは多様である。リベラルに愛想をつかしたという人もいれば、左派

    ウォーク・アウェイ運動――アメリカのリベラル派はなぜ嫌われるのか / 西山隆行 / アメリカ政治 | SYNODOS -シノドス-
    h_nak
    h_nak 2019/08/19
    "多数派に属すると考えられる人々のアイデンティティや利益関心に十分に配慮しない""差異を強調するあまりにしばしば対話を拒否し、アメリカ国民全体に共通する利益の実現を目指していない""論者の暴力性"
  • UNSCEARの報告はなぜ世界に信頼されるのか――福島第一原発事故に関する報告書をめぐって / UNSCEAR日本代表・明石真言氏インタビュー / 服部美咲 | SYNODOS -シノドス-

    2018.03.06 Tue UNSCEARの報告はなぜ世界に信頼されるのか――福島第一原発事故に関する報告書をめぐって UNSCEAR日本代表・明石真言氏インタビュー / 服部美咲 1950年代のはじめ、東西冷戦下に大気圏内で頻繁に核実験が行われた。これにより、放射性物質が世界中の国や地域に大量に降下した。放射性物質による人や環境への影響を世界的に調査するため、1955年の国連総会(UNGA)で設置されたのが、UNSCEAR(「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」)である。UNSCEARは、放射線が人や環境に及ぼす影響についての重要な事項を網羅的に調査し、国連に報告するという役割を担っている。 2011年3月に東京電力福島第一原子力発電所の事故があり、放射性物質の飛散による人や環境への影響が懸念された。UNSCEARは同年5月に日ドイツによる提案を受け、福島第一原発事故に関する報

    UNSCEARの報告はなぜ世界に信頼されるのか――福島第一原発事故に関する報告書をめぐって / UNSCEAR日本代表・明石真言氏インタビュー / 服部美咲 | SYNODOS -シノドス-
    h_nak
    h_nak 2018/03/06
    "科学に根ざし、政策を取り扱わない、独立かつ公平な立場""福島県の住民(子ども)の甲状腺がんが、チェルノブイリ原発事故後に報告されたように大幅に増える可能性を考える必要はない"
  • 国際政治の視点から改めて考える安保法案/植木千可子×荻上チキ - SYNODOS

    9月19日の参議院会議をへて、成立した安全保障関連法案。しかし、現段階で集団的自衛権の行使については具体的な説明がされておらず、国民の理解を得ているとは言い難い。この法案についてこれまで憲法学の視点では多くの議論が交わされてきたが、まだ十分に議論されていない点として安全保障と国際政治の視点から、専門家の植木千可子さんに解説して頂いた。TBSラジオ「荻上チキSession22」2015年07月17日(金)「安全保障・国際政治から考える安保法案」より抄録(構成/大谷佳名) ■ 荻上チキ Session-22とは TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って

    国際政治の視点から改めて考える安保法案/植木千可子×荻上チキ - SYNODOS
    h_nak
    h_nak 2015/09/25
    抑止が成功する条件→①反撃する軍事的な実力があることと、それを使う意図があること②「こちらには実力があって、それを使う意図があるんだ」と相手の国に正しく伝達すること③お互いが状況を共有していること
  • 反対意見を持つ相手を味方にする方法/D・カーネギー - SYNODOS

    ■反対意見を持つ相手を味方にする方法 第一次世界大戦の直後、米国上院議員ロッジ氏とハーバード大学ローレル学長が、ボストンで国際連盟についての公開討論を行なうことになりました。国際連盟は現在の国際連合の前身で、アメリカのウィルソン大統領が提唱したものです。ロッジ上院議員はそれに反対する中心人物です(最終的にアメリカ政府は国際連盟への加盟を断念しました)。 彼はボストンの聴衆の大半が自分の意見に反対しているのを感じていました。しかし、みんなを説得しなければなりません。どうすればいいのでしょうか? 聴衆の考えを正面から非難する? いや、それはだめだ――。彼は、抜け目のない心理学者でもあったため、自分の願いをそんな未熟なやり方で台なしにはしませんでした。 ロッジ議員はまず、「親愛なるアメリカ国民の皆さん」と呼びかけて、聴衆の愛国心に訴えかけました。聴衆との意見の相違を小さく感じさせ、同じように大切

    反対意見を持つ相手を味方にする方法/D・カーネギー - SYNODOS
    h_nak
    h_nak 2015/09/23
    "驚くほど無頓着に信念を形成するのに、それが奪われそうになると、とんでもなく執着する。脅かされるのは考えではなく、プライドなのである。「私の」という小さな言葉がもっとも重要だ。"
  • 「呪術」という癒し ―― 東アフリカのザンジバルにおける呪術利用/井上真悠子 - SYNODOS

    「呪術」というと、科学を知らない「未開」な人々がおこなう、近代に背を向けたおどろおどろしいもの、というイメージを持たれるかもしれない。 私たちは呪術などという不可思議なものと自分とは無関係だと思いがちである。しかし、受験の際に「すべる」「おちる」などの言葉を忌避したり、縁結びのご利益があるというパワースポットを訪れること、また、いわゆる「おまじない」を試してみることも、ある種の呪術的行為であるといえる。つまり、呪術は私たちにとっても身近なものとしてとらえることができる。 東アフリカに位置するタンザニア連合共和国の東部に、ザンジバルという島嶼地域がある。ウングジャ島と、それより少し小さなペンバ島というふたつの島を中心とした多数の島々からなるこの地域は、古くよりインド洋交易によって栄えてきた。近年では先進国からのリゾート客を対象とした観光業の進展もあって都市化がすすみ、特にザンジバル最大の都市

    「呪術」という癒し ―― 東アフリカのザンジバルにおける呪術利用/井上真悠子 - SYNODOS
  • 創られた「野生の王国」セレンゲティ――自然保護と地域住民の受難/岩井雪乃 - SYNODOS

    タンザニアのセレンゲティ国立公園は、アフリカでもっとも有名な自然保護区の一つである。四国と同じ面積をもつ広大な平原では、360度の地平線の上をゾウ、ライオン、キリンなどの大型動物が闊歩し、その姿を求めて観光客が世界中からやってくる。中でも有名なのは、100万頭のヌーが生息することである。「ヌーの大群が川に向かって飛びこむシーン」はテレビの自然番組でおなじみであり、たいていの場合ナレーションは、「人間の存在しない野生の王国」としてセレンゲティを紹介する。 しかし、そのイメージは、実は私たちを含む先進国の人間が勝手に創ったものなのだ。セレンゲティが国立公園になる以前は、周辺に暮らす複数の民族がこの地域を利用しており、人びとが行き交う「人間の大地」だった。「野生の王国セレンゲティ」「稀少動物の最後の楽園」といったイメージは、地域住民を強制的に移住させた上で創られたものなのである。 先進国では「善

    創られた「野生の王国」セレンゲティ――自然保護と地域住民の受難/岩井雪乃 - SYNODOS
  • 東日本大震災、体育館避難所で起きたこと/佐藤一男 - SYNODOS

    東日大震災。 東日全体で21000人もの人が命を失い、または行方不明となりました。私も被災し岩手県陸前高田市米崎小学校の体育館で二ヶ月間にわたり避難所生活をしながら避難所運営を経験しました。 多くの人に助けられ過ごした時間です。この場をお借りして、日中の人に御礼を述べさせていただきます。 来であれば、避難所運営の一例として記録と御礼だけに留めるべきことですが、次の万が一の時のために避難所運営の改善点とご支援をいただいた際に気になった点を記させていただきます。 両親とと一男二女の7人暮らしをしていました。両親とも同じ米崎町生まれで、昭和35年のチリ地震津波の被害も経験しています。は同じ岩手県内でも内陸の一関市生まれなので、結婚するまで津波に対する防災教育を受けずに育ちました。 震災時、子どもは小学校一年の長女と保育園年長組の次女は学校と保育園へ。1歳6ヶ月の長男は自宅でと一緒で

    東日本大震災、体育館避難所で起きたこと/佐藤一男 - SYNODOS
    h_nak
    h_nak 2015/06/25
    カップ麺は大量のお湯を沸かすのが大変.調味料は大事 "観天望気の知識を身につけ、家具を固定し、常に災害警報の情報に気を配ること"
  • 戦場からの集団的自衛権入門/『日本人は人を殺しに行くのか』著者・伊勢崎賢治氏インタビュー - SYNODOS

    集団的自衛権で、日戦争に巻き込まれることになるのだろうか――集団的自衛権の行使を容認するために、憲法9条の解釈を変更することが閣議決定されてからはや3カ月、ようやく集団的自衛権の基から今後の日のあり方までを丁寧に解説する一冊のが出版された。『日人は人を殺しにいくのか 戦場からの集団的自衛権入門』(朝日新書)だ。集団的自衛権とはなにか? 集団的自衛権は日になにをもたらすのか。紛争屋を自称し、世界各地で武装解除を行ってきた著者・伊勢崎賢治氏にインタビューを行った。(聞き手・構成/金子昂) ―― 集団的自衛権の行使容認のために憲法9条の解釈を変更するという閣議決定がなされました。当時の議論を振り返ると、そもそも集団的自衛権とはなにか、基的な知識があまり共有されていなかったように思います。まずは集団的自衛権とはいったいどういうものなのかをお教えください。 書にも書きましたが、まず

    戦場からの集団的自衛権入門/『日本人は人を殺しに行くのか』著者・伊勢崎賢治氏インタビュー - SYNODOS
    h_nak
    h_nak 2015/05/18
    個別的自衛権,集団的自衛権,集団的安全保障 "日本も今回の憲法9条解釈変更の前に、集団的自衛権を行使している" COIN(Counter-Insurgency)"民衆が安心して住める「秩序」を提供できる現地社会、現地政権をつくる"
  • 「ボコ・ハラム」はどのような組織なのか――激動する西アフリカ情勢/白戸圭一×荻上チキ - SYNODOS

    ISILを支持し、イスラーム国家樹立を宣言したボコ・ハラムは、街を襲撃するなどしてナイジェリアの北東部で支配地域を拡大している。いったい今、西アフリカで何がおこっているのか。ナイジェリアと周辺各国の関係や、ボコ・ハラムとISILの関連性に迫る。2015年2月9日放送 荻上チキ・Session22「ボコハラム」をめぐる西アフリカ情勢より抄録(構成/山菜々子) ■ 荻上チキ・Session22とは TBSラジオほか各局で平日22時〜生放送の番組。様々な形でのリスナーの皆さんとコラボレーションしながら、ポジティブな提案につなげる「ポジ出し」の精神を大事に、テーマやニュースに合わせて「探究モード」、「バトルモード」、「わいわいモード」などなど柔軟に形式を変化させながら、番組を作って行きます。あなたもぜひこのセッションに参加してください。番組ホームページはこちら → http://www.tbsr

    「ボコ・ハラム」はどのような組織なのか――激動する西アフリカ情勢/白戸圭一×荻上チキ - SYNODOS
    h_nak
    h_nak 2015/04/07
    ナイジェリア軍の規模はアフリカ1 "軍が弱いのではなく、住民が軍に反発し、非協力的であるために、効果的な掃討作戦が展開できない""ナイジェリア軍によるボコ・ハラムや活動地域の住民に対しての過剰な暴力"
  • 「文化が違うから分ければよい」のか――アパルトヘイトと差異の承認の政治/亀井伸孝 - SYNODOS

    文化が違うから分ければよい」のか――アパルトヘイトと差異の承認の政治 亀井伸孝 文化人類学、アフリカ地域研究 社会 #アパルトヘイト#曽野綾子 ・曽野綾子氏の産経新聞コラムには、第一の誤謬「人種主義」と、第二の誤謬「文化による隔離」の二つの問題点がある。 ・現状において、より危険なのは、第二の誤謬の方である。 ・文化人類学は、かつて南アフリカのアパルトヘイト成立に加担した過去がある。 ・アパルトヘイト体制下で、黒人の母語使用を奨励する隔離教育が行われたこともある。 ・「同化」を強要しないスタンスが、「隔離」という別の差別を生む温床になってきた。 ・「異なりつつも、確かにつながり続ける社会」を展望したい。そのために変わるべきは、主流社会の側である。 2015年2月11日の『産経新聞』朝刊に、曽野綾子氏によるコラム「透明な歳月の光:労働力不足と移民」が掲載された。 「外国人を理解するために、

    「文化が違うから分ければよい」のか――アパルトヘイトと差異の承認の政治/亀井伸孝 - SYNODOS
    h_nak
    h_nak 2015/03/06
    "人種主義には「同化型」と「隔離型」の2タイプがあり,一方の差別に対する告発は,もう一方の差別を容認してしまう""差異を承認しつつも、その差異を越境する自由は、あらゆる人間の基本的な権利"
  • 楽しく食べよう昆虫食――昆虫を美味しく安全に食べるために/内山昭一 - SYNODOS

    このところ昆虫がマスコミに取り上げられることが多く、関心をもつ人たちが増えてきている。とはいえまだまだ普通の材として認知されておらず、昆虫をべることに不安を感じている人は多数にのぼる。そこで稿では一般の日人が昆虫をどう思っているかを概観し、それを受けてどうしたら美味しく安心してべることができるかを考えてみたい。 日ではかつて広範にべられていた昆虫だが、戦後の農薬防除により個体数が激減したことや、の「工業化」による流通システムの変化によって、一般には昆虫をべる習慣はほとんど失われたように思われている。だがよく見てみると中部地方など一部地域ではあるが昆虫は今でも根強く存在し、地域のコミュニケーションの手段としても活用され、年中行事として定着している。そこで具体的に今の日人が昆虫をべるということについてどう思っているかアンケートを実施し355人より回答を得た。(図版A

    楽しく食べよう昆虫食――昆虫を美味しく安全に食べるために/内山昭一 - SYNODOS
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    h_nak 2014/10/17
    "美味しい虫ベストテン"w 1位はカミキリムシ幼虫 "カブトムシ幼虫で、腐葉土を食べているので外見に似ず臭くてすごく不味い"
  • 感染拡大のデング熱! 蚊の生態からわかることとは/嘉糠洋陸×森澤雄司×荻上チキ - SYNODOS

    連日感染者の増加が報道されるデング熱。デング熱によってどのような症状があらわれるのか。なぜ今年注目を浴びるようになったのか。治療法はどのようなものがあるのか。媒介する蚊の生態を学びながら今後の対策について考える。TBSラジオ 荻上チキSession-22 「感染拡大のデング熱。蚊の生態と対策」より一部抄録。(構成/山菜々子) 荻上 今日は、国内感染の拡大が連日取り上げられてきた「デング熱」を取り上げます。基礎的な知識に加えて、蚊の生態についても学び、今後の対策について考えていきたいと思います。二人のゲストの方にお越しいただいています。まずは、病原体媒介節足動物がご専門の嘉糠さんです。よろしくお願いします。 嘉糠 よろしくお願いします。 荻上 「病原体媒介節足動物」というのは、これは文字通り、蚊を含む、病気を媒介する節足動物ということですか。 嘉糠 そうです。この中にはマダニが含まれてきま

    感染拡大のデング熱! 蚊の生態からわかることとは/嘉糠洋陸×森澤雄司×荻上チキ - SYNODOS
    h_nak
    h_nak 2014/10/15
    "塗り残したところがあると、蚊はそこをきれいに狙ってやってきます""O型が吸われやすい(他の血液型の2倍)"
  • 絵本の読み聞かせが、子供の学力を伸ばす――全国学力・学習状況調査からの示唆/荒木啓史 - SYNODOS

    の読み聞かせが、子供の学力を伸ばす――全国学力・学習状況調査からの示唆 荒木啓史 教育社会学・比較教育教育 #絵#読み聞かせ 子供の学力は、家庭の経済水準や保護者の学歴と密接に結びついている。昨今、そうした見解を様々なメディアで目にすることが多くなったが、果たして当なのだろうか。また、仮に当であるとしたら、どうすれば家庭の経済水準等にかかわらず、子供の学力を高めることができるのだろうか。 三菱総合研究所が文部科学省より委託を受けて実施した分析結果を見ると、確かに家庭の社会的・経済的な要素が子供の学力に影響を与えていることが明らかとなった。一方で、家庭環境にかかわらず、子供が小さいころに絵の読み聞かせをすることにより、子供の学力が高まる可能性が示唆されている。そのエビデンスと、今後に向けた若干の示唆を紹介していきたい。 文部科学省は平成19年度から、全国の児童生徒の学力・学習

    絵本の読み聞かせが、子供の学力を伸ばす――全国学力・学習状況調査からの示唆/荒木啓史 - SYNODOS
  • ケインズ復権とインフレ目標政策――「転換X」にのっとる政策その2/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS

    ケインズ復権とインフレ目標政策――「転換X」にのっとる政策その2 松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 経済 #インフレ目標#ケインズ ちょっと前、「黒子のバスケ」脅迫事件初公判での被告人の意見陳述がネット上で話題になっていたことがありました[*1]。 30代半ばにして年収200万円を超えたことがない派遣労働者が、漫画「黒子のバスケ」の成功を僻んで、その関連のイベントや商品販売を妨害する脅迫を繰り返した事件ですが、「生まれたときから罰を受けている」といった言葉から始まり、「こんなクソみたいな人生やってられるか! とっとと死なせろ!」と言い放って終わるその文章に、「一歩間違えれば自分もこうなったかも」という、いまの「滑り台」社会を憂うコメントの数々が寄せられたものでした。 しかし、その際に多くの人の目を引いた彼の次の文章の中に、私は一箇所ひっかかりを感じたのです。 「いわゆる「負

    ケインズ復権とインフレ目標政策――「転換X」にのっとる政策その2/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS
    h_nak
    h_nak 2014/09/11
    "流動性のわなのモデルである以上は、一時的にどれだけおカネを作って出しても、全部ためこまれて何の効果も持たない""リフレ政策の要点は、「必ずインフレ目標を実現する」と中央銀行が約束する姿勢そのものにある"
  • なぜベーシックインカムは賛否両論を巻き起こすのか――「転換X」にのっとる政策その1/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS

    なぜベーシックインカムは賛否両論を巻き起こすのか――「転換X」にのっとる政策その1 松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 経済 #新自由主義#ベーシックインカム さて、これまでの連載で見てきたのは、次のようなことでした。 ──1970年代までの国家主導的なやり方が世界中で行き詰まったのは、うまくいかない理由があった。それを指摘した自由主義的な経済学者の巨匠たちが言っていた要点は何だったのか。 それは「競争がないとみんな怠けて駄目になる」といった議論ではなかった。それは、「リスクと決定と責任が一致しないと駄目になる」という議論だった。ここから、「リスクのあることの決定はそれにかかわる情報を最も握る民間人の判断に任せ、その責任もその決定者にとらせるべきだ」ということが導かれる。 そしてこれと裏腹に、下々の情報を把握しきらず責任もとりきれないのが当り前の政治権力者や官僚は、リスクのあ

    なぜベーシックインカムは賛否両論を巻き起こすのか――「転換X」にのっとる政策その1/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS
    h_nak
    h_nak 2014/09/11
    「労働と所得を切り離す」のではなく「労働と生存を切り離す」"労働と所得との対応は、飢えることのない範囲でつける"
  • ゲーム理論による制度分析と「予想」/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS

    この連載は毎回、原則として毎月最終週ぐらいに掲載していただいているのですが、今回は十日以上遅れました。楽しみにしてくださっている読者のみなさんには、大変もうしわけありませんでした。 もともと、やむを得ざる私事のために、今月三月分は恐縮ながら休載させていただく予定でしたので、今回は、二月・三月分の合併ということでご理解下さい。そのため、若干長めの分量になりましたが、悪しからずご了解下さい。 *  *  * さて前回は、経済学の学問分野で言うと「マクロ経済学」と呼ばれる分野で1980年代に広まった、「反ケインズ革命」等と呼ばれる学説史上の大転換について見ました。それが経済学の発展に貢献したコアは何だったか──「予想は大事!」という見方だった。それを、「反ケインズ革命」の旗手として有名なフリードマンやルーカスさんの議論を検討する中から確認しました。 そうするとわかったことは、一般にはこの二人はと

    ゲーム理論による制度分析と「予想」/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS
    h_nak
    h_nak 2014/09/09
    「日本型雇用慣行-企業特殊的技能形成」と「アメリカ型雇用制度−汎用的技能形成」の均衡”性役割分業”"いまある秩序が不都合であったり、崩れ去るものであったりすることを、客観的条件を根拠に語ることができる"
  • ハイエクは何を目指したのか ―― 一般的ルールかさじ加減の判断か/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS

    ハイエクは何を目指したのか ―― 一般的ルールかさじ加減の判断か 松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 経済 #新自由主義#ハイエク 前回は、ソ連型システムの時代のハンガリーの体制批判経済学者、コルナイさんの言っていたことに基づき、ソ連型システムがなぜうまくいかなくなったかを見ました。 リスクと決定と責任がズレていると、リスクを無視した無責任な決定がどんどんとなされてしまう。リスクと決定と責任を、できるだけ一致させるような仕組みにすることが、ソ連型システム崩壊にともなう転換に課せられていた当の課題だったのだ。その点から言うと、西側資主義世界でもこれと同じ課題はたくさんあるのに、ソ連崩壊の教訓にのっとったつもりで、かえってこれと逆行するような誤解した政策が新自由主義サイドによって推進されてきた……ざっとこのようなことを見ました。 さて、同じくソ連型システム批判と言えば、西側に

    ハイエクは何を目指したのか ―― 一般的ルールかさじ加減の判断か/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS
    h_nak
    h_nak 2014/09/04
    「法の支配」が守られていることが「自由な国家」の条件""民間企業のやるようなことに役所が手を出してはならないというのがハイエクの主張""計画に影響を及ぼす国家の活動が、予測できなくてはならない"
  • なぜSTAP細胞は驚くべき発見なのか――STAP細胞が映し出すもの/八代嘉美 - SYNODOS

    はやいもので、2014年最初の月はもう終わろうとしている、しかし、そのひと月だけでも、幹細胞研究やがん研究に関するニュースがいくつか報じられていた。 ・小分子RNAによって悪性度の高いがんを正常な細胞に転換させる (鳥取大) ・神経幹細胞の分化制御に関わる小分子RNAを特定 (慶應・理研) ・化合物を加えてiPS細胞に似た集団を得る (京都大) だが1月最終週になって、とんでもない報告が飛び出すことになった。それが、理化学研究所・発生再生科学総合研究センター(理研CDB)のグループリーダー、小保方晴子博士らによる「STAP細胞」の報告である。 STAPというのは「Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency」の略。日語では刺激惹起性多能性獲得細胞、と名づけられているそうだが、ようするに、「とある細胞に刺激をあたえたら、身体を構成するあらゆる

    なぜSTAP細胞は驚くべき発見なのか――STAP細胞が映し出すもの/八代嘉美 - SYNODOS
    h_nak
    h_nak 2014/01/31
    "STAP細胞は新たに外部から何かを付け足すのでもなく、細胞自身の(「多能性」という能力を発揮するための)システムを再起動してみせた""STAP細胞に由来する細胞のみで体を構成されるマウスが生まれることができる"
  • ソ連型システム崩壊から何を汲み取るか──コルナイの理論から/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS

    ソ連型システム崩壊から何を汲み取るか──コルナイの理論から 松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 経済 #リスク・責任・決定、そして自由!#コルナイ#ソ連型システム さて、30年前ぐらいから世界中で迫られた「転換X」の正体は何か──国家主導体制が崩れて、「小さな政府」に転換することだと思われていたけど、そうでなかったのなら何だったのか──ということをこれからお話ししていくわけですが、これを、当時この転換を提唱していた経済学者の言っていたことを振り返ってみる中から、確認したいと思います。 このときキーワードになるのは…… リスクと決定と責任 ということです。 さらにもう一つ、 予想は大事 ということも覚えておいて下さい。 それで、まず、一番典型的だったソ連型の経済システムがなぜ崩壊したのかを検討することから始めたいと思います。 ソ連も崩壊して20数年になりますので、若い人たちには

    ソ連型システム崩壊から何を汲み取るか──コルナイの理論から/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS
    h_nak
    h_nak 2014/01/24
    "リスクが一番あって、そのリスクにかかわる情報を一番持っている人が決定し、その責任を引き受けるのが一番いい"情報を持たない出資者が投資決定→過少投資.設備投資資金に責任をもたないまま投資決定→過剰投資