惑星程度の質量を持つ、ひじょうに若い天体の発見 【2010年4月15日 HUBBLESITE】 おうし座の星形成領域にある褐色矮星のまわりに、なぞの天体が発見された。この天体の質量は木星の5〜10倍ほどだが、理論から予測される惑星の年齢よりはるかに若い。どうやら普通の惑星とは異なり、太陽のような星と同じようなプロセスで形成された可能性が高いと考えられている。 褐色矮星2M J044144と、惑星質量を持つ天体（8時の方向に見える光）。上段はHST、下段はジェミニ望遠鏡が撮影。それぞれ右の画像は、褐色矮星の光を取り除いて惑星質量の天体を見やすくしたもの。クリックで拡大（提供：NASA, ESA, and K. Todorov and K. Luman (Penn State University)） 褐色矮星2M J044144（左）と惑星質量を持つ天体（右）の想像図。クリックで拡大（提供：

【石垣】国立天文台の観山正見台長と小久保英一郎博士、石垣島天文台の宮地竹史副所長は１４日、石垣市内で会見を開き、６月に石垣島で惑星の起源をテーマにした国際会議「進化する惑星系形成論」を開催すると発表した。国内外から約１００人の研究者が出席する予定。観山台長は「今は惑星の新発見が続いている段階だが、生命がいるかどうかなど惑星への関心は高い。とてもホットなテーマ」と述べ、注目度の高い国際会議になる。 会議は６月２１～２５日、ＡＮＡインターコンチネンタル石垣リゾートで開催される。石垣島で天文関係の国際会議が開かれるのは銀河をテーマにした２００６年以来２度目だが、理論を中心にした惑星の国際会議は日本でも初めて。 組織委員の小久保氏は「世界中の研究者に『石垣島は有名な星の島』と呼び掛けたところ、大勢の参加希望者が集まった。研究者には八重山の素晴らしい自然と文化に触れてもらい、自由に議論を楽しみ、次の

大学生らの小型衛星３基公開＝「あかつき」に相乗り−宇宙機構 大学生らの小型衛星３基公開＝「あかつき」に相乗り−宇宙機構 宇宙航空研究開発機構は１５日、大阪府東大阪市の関西サテライトオフィスで、５月１８日に打ち上げ予定の日本初の金星探査機「あかつき」に相乗りすることが公募で決まった小型人工衛星４基のうち、３基を公開した。 　３基は早稲田大などが開発した「ＷＡＳＥＤＡ−ＳＡＴ２」、鹿児島大の大気水蒸気観測衛星「ＫＳＡＴ」、創価大の「Ｎｅｇａｉ“☆」。いずれも一辺約１０センチの立方体で、あかつきとともにＨ２Ａロケットで打ち上げられ、地球上空約３００キロの軌道を周回する。（2010/04/15-18:23）

公募で選出の小型衛星を公開 4月15日 18時18分 日本で初めての金星探査機とともに来月１８日に打ち上げが予定されている小型衛星の性能試験が終了し、公募で選ばれた３機が大阪・東大阪市で公開されました。公開された３機は、国産の大型ロケットＨ２Ａで同じスペースに搭載され、来月１８日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。 日本で初めての金星探査機「あかつき」に相乗りして打ち上げられる小型衛星５機は、性能を確認する試験が終了し、このうち公募で選ばれた３機が東大阪市にある宇宙航空研究開発機構の施設で公開されました。このうち、鹿児島大学の「ＫＳＡＴ」は、１辺が１０センチの立方体で、重さはおよそ１．４キロあり、大気中の水蒸気の分布を観測して集中豪雨の予測の研究に使われます。鹿児島大学の西尾正則教授は「可能なかぎりデータを集め、研究に役立てたい」と話しました。また、創価大学が製作した

Image credit: JAXA 宇宙航空研究開発機構（JAXA）は4月15日、今年6月に帰還する小惑星探査機「はやぶさ」の特設サイト「はやぶさ、地球へ！ 帰還カウントダウン」を開設した。 「はやぶさ」のミッション概要や搭載機器などを紹介するだけでなく、帰還までの最新情報も更新するという。また、「はやぶさライブBlog」やはやぶさプロジェクトチームによるTwitterも開設され、応援メッセージの募集も行っている。 さらに、サイト開設と同時に、プロジェクトマネージである川口淳一郎氏による『「はやぶさ」、そうまでして君は。』が掲載されており、「はやぶさ」の帰還に対するその想いが綴られている。 「はやぶさ」は2003年5月に打ち上げられ、2005年11月に小惑星イトカワに着陸し、表面の岩石やチリを採取した。しかし、イトカワから離陸後、燃料漏洩が発生し、姿勢制御装置も3基のうち2基が故障した。

Image credit: JAXA 宇宙航空研究開発機構（JAXA）の立川敬二理事長は4月15日に記者会見を行い、宇宙ステーション補給機（HTV）の回収機能を開発する方針を明らかにした。これは時事通信などが報じたもの。 報道によると、JAXAは4月から「宇宙ステーション回収機研究開発室」を設置し、国際宇宙ステーション（ISS）から物資を地上に持ち帰れるように、HTVに回収機能を追加する。早ければ2015年度にも実現する予定だという。 回収機能の詳細は明らかになっていないものの、大気圏再突入できる「カプセル型」が考えられる。大きさは「きぼう」日本実験棟の実験ラックを1 個持ち帰れる程度で、パラシュートなどを装備し、海面に着水することが想定される。 HTVは日本が開発しているISSへの輸送を行う無人補給船で、積載能力は最大6トン。有人打ち上げはできないものの、ISSとドッキングした後、宇宙飛

無重力状態のシャトルの中で、悪戦苦闘しながらすし作りを楽しむ着物姿の山崎さん（左）と野口さん（ロイター） 国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に滞在する宇宙飛行士、山崎直子さんと野口聡一さんは１４日午後（日本時間１５日午前）、他のクルーに振る舞った。　すしが日本の伝統料理であるためで、さらに山崎さんは支援者から贈られたというピンクの着物姿で、日本的な華やかさを演出していた。　宇宙航空研究開発機構によると、この日のセレモニーのために、野口さんがマグロやエビなどのすしネタを持ち込んでおり、山崎さんがしゃもじですくったご飯をのりの上に乗せ、野口さんがスプーンで具を入れて、海苔を巻くという作業を繰り返した。　とはいえ、無重力状態のため、ご飯やのりが浮かび上がるトラブルも起き、二人はすし作りに悪戦苦闘しながらも、通常のシャトルの作業とは違ってリラックスしながら、笑顔を浮かべて楽しんでいた。

「ママ、赤いシャボン玉だ！」＝ジュースで作成、夢かなう−山崎さん長女優希ちゃん 「ママ、赤いシャボン玉だ！」＝ジュースで作成、夢かなう−山崎さん長女優希ちゃん 【ヒューストン（米テキサス州）時事】「ママ、赤いシャボン玉だっ！」。国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に滞在する山崎直子さん（３９）が１４日朝（日本時間同日夜）、長女優希ちゃん（７）の夢だった「宇宙実験」に成功した。 　優希ちゃんは２年前、幼稚園の自由研究で、夫大地さん（３７）と色付きのシャボン玉作りに挑戦。しかし、重力の影響で玉の下のしずく部分にしか色は付かず、本体は透明のままだった。 　無重力ならできるのでは−。２人は実験を山崎さんに託した。無着色の水を使ったシャボン玉はできたが、「色付き」の実験結果は不明だった。 　２人は１４日、ジョンソン宇宙センター内の施設で、家族専用のテレビ電話を使い、山崎さんと約１５分対面した。 　「色付き

国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に滞在中の山崎直子さん（３９）に、出身地の松戸市民らが古代中国の星座から生まれた「四神」の絵が入ったのれんやバンダナを贈り、宇宙での任務を順調にこなしている姿を温かく見守っている。 山崎さんは昨年１２月に帰省した際、家族とともに安全祈願に訪れたのが青竜、白虎、朱雀、玄武の四神像を保管している松戸神社だった。 この神社では１９８９年１０月にみこし倉から色あせた４体の四神像が見つかったことをきっかけに翌年に四神を掲げた伝統の祭りを６０年ぶりに復活させた。 市内で飲食店を経営する稲葉八朗さん（６９）が「もしＩＳＳに持っていけたら、ぜひ掛けてもらいたい」という願いを込めて四神の絵を描いた手ぬぐいを縫い合わせ、のれんに仕上げた。また、星座の中の四神の位置を記したバンダナも「７人の乗組員が分かるように」と英語版を特別に作って贈った。 市民からの贈り物は１月に山崎さんの父親

ＩＳＳから記者会見する山崎直子さん（左上から２人目）や野口聡一さん（右下）ら＝ＮＡＳＡテレビから 　【ジョンソン宇宙センター（米テキサス州）＝山本智之】「いま、私たちは宇宙の一部なんだなと実感しています」――。日本人２人目の女性飛行士、山崎直子さん（３９）らが米中部時間１４日朝（日本時間同日夜）、国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）で記者会見した。 　山崎さんはエンジニアとして、日本実験棟「きぼう」の開発チームで働いていた。その「きぼう」がＩＳＳの一部として稼働していることについて、「今ここに、本当に宇宙に浮かんでいるんだと思い、すごく感動しました。『きぼう』に実際に足を踏み入れることができて、本当にうれしい」と笑顔で話した。 　ＩＳＳでの生活について、「宇宙ステーションは、ミニチュアの地球だなと思う。たくさんの国の人が協力して働き、水や空気などの限られた資源を大切にすることやリサイクルなど、地