7~9月期国内総生産(GDP)の1次速報で、実質成長率は年率換算で前期比1・6%減だった。これで2期連続でマイナス成長であり、伝統的な経済学ではリセッション(景気後退)である。 ちょっと数字を整理しておこう。2013年7~9月期から10~12月期、駆け込み需要のあった14年1~3月期、その反動減と消費増税による需要後退のあった4~6月期、そしてこの7~9月期の実質GDPの対前期比はそれぞれ、2・4%増、1・6%減、6・7%増、7・3%減、1・6%減である。 マスコミはこの数字ばかり報道しているが、傾向を見るためには、それぞれの前年同期比をみるといい。それらの数字は、2・3%増、2・5%増、2・9%増、0・2%減、1・2%減となっている。 これを見ると、消費増税の4月以前には、2%程度の実質経済成長をしていたが、消費増税後の4月以降はマイナス成長になったことがすぐわかる。これを天候のせいなど
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