日経新聞 2015年5月22日(金) P.21 マーケット商品面 『バイオエタノール 転換点』=米、燃料需要停滞やシェール生産憎= 『トウモロコシ価格に影響も』 トウモロコシを原料とするバイオエタノールが転換点を迎えている。 燃料需要の減少やシェールオイルの生産憎による石油需給の緩みからバイオエタノールの需要は弱く、米国はバイオエタノール政策自体の見直しを迫られている。 方針転換が進めばトウモロコシの需要減少や価格低迷につながるとの見方もある。 「米国のバイオエタノール政策はこれまでと違う段階に入った」。 丸紅経済研究所の美甘哲秀所長はこう話す。 米政府は2015年に設定したバイオエタノール生産量の最終目標達成に向け、毎年12月ごろに次の年の目標値を公表してきた。 しかし14、15年の目標値はいまだに発表されていない。 農林水産政策研究所の小泉達治主任研究官は「目標を設