宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日午後2時、新開発の小型ロケット「イプシロン」初号機を内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)から打ち上げた。午後3時すぎ、搭載した衛星を予定の軌道に載せ、打ち上げは成功した。日本の新型ロケットの打ち上げは「H2A」以来12年ぶり。需要が拡大する小型衛星の商業打ち上げへ一歩前進した。イプシロンは全長24メートルで重量91トンと、主力のH2Aの半分以下。固体燃
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日午後2時、新開発の小型ロケット「イプシロン」初号機を内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)から打ち上げた。午後3時すぎ、搭載した衛星を予定の軌道に載せ、打ち上げは成功した。日本の新型ロケットの打ち上げは「H2A」以来12年ぶり。需要が拡大する小型衛星の商業打ち上げへ一歩前進した。イプシロンは全長24メートルで重量91トンと、主力のH2Aの半分以下。固体燃
主原料は「逆境とよき仲間」=性能計算書の伝統も復活−イプシロン 主原料は「逆境とよき仲間」=性能計算書の伝統も復活−イプシロン 打ち上げに成功した新型ロケット「イプシロン」の性能計算書の表紙。旧宇宙科学研究所以来の伝統で、実在の焼酎ラベルをもじっている(宇宙航空研究開発機構提供) 主原料は逆境とよき仲間−。新型固体燃料ロケット「イプシロン」の打ち上げ成功を受け、開発責任者の森田泰弘宇宙航空研究開発機構教授は14日、ロケットの軌道計算などを記した「性能計算書」を公開した。 固体燃料ロケットの打ち上げでは、性能計算書の表紙に遊び心を加えるのが旧宇宙科学研究所以来の伝統。近年は日本酒などのラベルをロケットや搭載した衛星にちなんでパロディー化し、メッセージを加えるのが通例になっている。 先代ロケットの「M(ミュー)5」以来7年ぶりとなったイプシロンでも、この伝統は引き継がれた。今回は「絶対いい
ノーベル賞のパロディーとしてユニークな研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式がアメリカのハーバード大学で行われ、たまねぎを切ると涙が出る原因となる酵素を突き止めた日本の食品メーカーの研究グループが「化学賞」に選ばれました。 イグ・ノーベル賞を日本人が受賞するのは、7年連続で、日本の独創的な研究に世界の注目が集まっています。 「イグ・ノーベル賞」は1991年にノーベル賞のパロディー版として創設されたもので、人々を笑わせるユニークな研究に贈られます。 アメリカ東部・マサチューセッツ州のハーバード大学で、12日、ことしの授賞式が行われ、10の部門の受賞者が発表されました。 このうち、「化学賞」では、たまねぎを切ると涙が出る原因となる酵素を突き止めた、大手食品メーカーのハウス食品の研究グループが受賞しました。 授賞式では、研究グループの今井真介さんが「これまでたまねぎに泣かされてきたすべての人
Image credit: JAXA 宇宙航空研究開発機構(JAXA)、IHIエアロスペース社は9月14日、惑星分光観測衛星(SPRINT-A)を搭載したイプシロンロケット試験機の打ち上げに成功した。イプシロンは高い性能の低い価格の二つを両立させ、宇宙輸送に革命を起こすことを目指した野心的なロケットで、完璧な成功をもってその第一歩を踏み出した。 SPRINT-Aを搭載したイプシロンは、9月14日14時ちょうど(日本時間)、鹿児島県にある内之浦宇宙空間観測所にあるイプシロンロケット発射装置から離昇、各段を次々に分離しつつ順調に飛行し、離昇から約61分39秒後に衛星を計画通りの軌道へと投入した。その後、15時49分に衛星から受信したデータから、太陽電池パドルが正常に展開していることが確認された。 打ち上げ成功後に衛星に愛称を与えるという旧宇宙科学研究所(ISAS)から続く伝統に則り、SPRIN
しあわせのかたちをかんがえていた。 あのひとからみえる しあわせは まるくまるく ふれるのさえこわかった。 近づいちゃいけないとうめいが、ささるのがこわかった。 けれどなにより憧れるうつくしいかたちであった。 あの人やあの人やあの人は おなじであるのにまるではなかった。 さんかく、しかく、ぐるぐる、 あたしはあたしでどれでもなかった。 けれどだれかには何かにみえているのかもしれない。 そうおもうと、いちばんただしいかたちにならなくちゃいけない気がしていた。 しあわせはそれぞれちがうだろうに、「しあわせ」というふりかかる正義がこわかった。 ただしさなんてどこにもないのに、 しあわせであることはただしくて、 そのただしさへむかうことがただしくて、 そうでないものたちは不正解だ、悪いことだ、と、されてしまうのはどうしてなのだろう。 とうめいは、とうめいで、 えらべないただしさは、つよいものになっ
鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた国産の新型ロケット、イプシロンは、午後3時すぎ、高度1150キロ余りで搭載した衛星を切り離し、打ち上げは成功しました。 これを受けて、JAXAは午後4時15分から記者会見を開きました。 「ことばにならないぐらい感動した」 奥村直樹理事長は「打ち上げが成功し、ことばにならないぐらい感動した。イプシロンは新しい打ち上げシステムを取り入れており、その技術の実証ができたことは大変、意義深い。わが国のロケット技術の開発は、大きな節目を迎えることができたと思う」と話しました。 「ようやく心の底から笑える日が来た」 一方、イプシロンの打ち上げチームのリーダーを務めたJAXAの森田泰弘プロジェクトマネージャは、「台風が小笠原付近にあったため、打ち上げができるか、ぎりぎりまでドキドキしていた。M5ロケットが廃止されてから7年間、チーム一丸となって頑張って開発に
鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた新型の国産ロケット、イプシロンは打ち上げから1時間余りあとの午後3時すぎ、予定どおり、惑星を観測する衛星を切り離し、打ち上げは成功しました。
会見後、イプシロンの模型を抱えて笑顔を見せる森田泰弘プロジェクトマネジャー=14日午後、鹿児島県肝付町、池田良撮影打ち上げ後の会見で、握手を交わし喜ぶ(左から)森田泰弘、沢井秀次郎の両プロジェクトマネジャー=14日午後、鹿児島県肝付町、池田良撮影 新型ロケット「イプシロン」の打ち上げ成功を受け、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日午後4時過ぎから会見を開いた。JAXAの奥村直樹理事長は「2回の延期で心配をお掛けしたが、支援のおかげで成功できた。地元や国民のみなさんに感謝します」と語った。 トピックス「イプシロン」【写真特集】イプシロン打ち上げ成功 イプシロンの開発責任者、森田泰弘プロジェクトマネジャーは「ようやく心の底から笑える日が来た。つらい思いもして、生みの苦しみも味わったが、がんばって良かった。終わってみれば最高でした」と笑顔を見せた。 惑星観測衛星「スプリントA」を手がけ
白煙を上げて上昇する新型ロケット「イプシロン」(14日午後2時、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所で)=浦上太介撮影 宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))の新型ロケット「イプシロン」が14日午後2時、鹿児島県肝付町(きもつきちょう)の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられた。 同3時過ぎ、搭載した衛星を分離し、打ち上げは成功した。 日本の新型ロケットの打ち上げは2001年の「H2A」以来、12年ぶり。内之浦からの衛星打ち上げは7年ぶり。 イプシロンは、全長24・4メートル、重さ91トン。最大1・2トンの衛星を打ち上げることができる。省力化と低コスト化を徹底し、打ち上げ費用を先代のM(ミュー)5ロケットの半分(38億円)に抑えたのが特徴。初打ち上げとなる今回は、世界初の惑星観測専用の望遠鏡衛星「スプリントA」を積んでいる。先月27日、コンピューターが姿勢異常を誤検知し、発射19秒前に
打ち上げられたイプシロン=14日午後2時、鹿児島県肝付町、池田良撮影 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日午後2時、新型の固体燃料ロケット「イプシロン」を、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げた。イプシロンは、惑星観測衛星「スプリントA」を載せ、爆音を響かせながら上昇した。 イプシロンは全長約24メートル、重さ約90トン。液体燃料の大型ロケット「H2A」に使われている固体補助ロケットを1段目に流用し、部品の一体化やチェックの自動化などを進めたことで、打ち上げ費を先代の固体燃料ロケット「M(ミュー)5」から38億円に半減させた。 内之浦から大型ロケットが発射されたのは2006年以来7年ぶり。8月27日にも発射目前まで秒読みが進んだが、予定の19秒前に異常が誤検知され、中止されていた。この日の再挑戦には再び、大勢の見学者が集まり、発射を見守った。 関連記事イプシロン打ち上
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成25年9月14日14時00分(日本標準時)に、内之浦宇宙空間観測所から惑星分光観測衛星(SPRINT-A)を搭載したイプシロンロケット試験機を打上げました。 ロケットは正常に飛行し、打上げ後約61分39秒にSPRINT-Aを正常に分離したことを確認しました。 今回のイプシロンロケット試験機打上げ実施にご協力頂きました関係各方面に深甚の謝意を表します。 なお、ロケット打上げ時の天候は曇り、東北東の風(8.1m/s)、気温27.2℃でした。
TOP > トピックス > トピックス > 2013年 > イプシロンロケット試験機打上げ成功!惑星分光観測衛星(SPRINT-A)の愛称は「ひさき(HISAKI)」に 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成25年9月14日14時00分(日本標準時)に、内之浦宇宙空間観測所から惑星分光観測衛星(SPRINT-A)を搭載したイプシロンロケット試験機を打上げました。 ロケットは正常に飛行し、打上げ後約61分39秒にSPRINT-Aを正常に分離したことを確認しました。 今回のイプシロンロケット試験機打上げ実施にご協力頂きました関係各方面に深甚の謝意を表します。 なお、ロケット打上げ時の天候は曇り、東北東の風(8.1m/s)、気温27.2℃でした。 惑星分光観測衛星(SPRINT-A)については、本日15時49分から内之浦局で受信したデータにより太陽電池パドル(SAP)が正常に展開された事を確認
日本の宇宙輸送船こうのとり4号機は、今月、大気圏に突入しほぼ燃え尽きましたが、機体の最後の様子を撮影するi-Ballという装置が予定どおり機能せず、画像の取得に失敗していたことが分かりました。 JAXAは、この画像を地球に帰還できる宇宙船の開発などに役立てる計画でした。 日本の宇宙輸送船こうのとり4号機は、今月7日に大気圏に突入してほぼ燃え尽き、機体の最後の様子は、i-Ballという直径40センチ程度のボール型の装置で撮影して画像を取得することになっていました。 しかし、JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、i-Ballからは飛行中の加速度など一部のデータは得られたものの、機体の最後の様子を写した画像や周辺の温度のデータなどは取得できなかったということです。 i-Ballの製作費についてJAXAは明らかにしておらず、取得するはずだった画像データは地球に帰還できる宇宙船の開発などに役立
「ロケットの発射シーンを撮影したら空飛ぶカエルが写っていた」――米航空宇宙局(NASA)が公開したある写真が話題になっています。 NASAのInstagramアカウントで公開した打ち上げにカエルが映り込んだ写真。確かにカエルです 9月6日に中部大西洋地域宇宙港(米バージニア州・ワロップス島内)から打ち上げた無人月探査機「LADEE」。その発射シーンを捉えた1コマに、カエルの姿が映っていました。NASAの写真チームが確認したところ、このカエルは“本物”で、コラージュなどではないとのこと。 なぜカエルがいたのか? 発射台には、ロケットの噴射ガスで設備が損傷しないように大量の水を放出する仕組みがあり、付近に専用のプールが設置されています。そこは涼しく、かつ湿っていてカエルにとって素敵な場所だったのかもしれません。 写真のカエルは、まるでロケットと一緒に宇宙に飛び立とうとしているようです。しかしな
平成24年5月に独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1:Global Change Observation Mission 1st - Water)には高性能マイクロ波放射計2(AMSR2:Advanced Microwave Scanning Radiometer-2)が搭載されており、その観測データはリアルタイムで気象庁に送信されています。このAMSR2のデータには大気中の水蒸気や海面水温の情報が含まれていることから、気象庁とJAXAは共同でそのデータの有効利用のための調査や技術開発に努めてきました。 この結果、気象庁が発表する天気予報の基礎資料を作成する数値予報システムにおいて、降水予測精度の向上が期待できることが確認できましたので、平成25年9月12日よりその利用を開始します。詳細は別紙1を参照下さい。また、気象庁
【2013年9月13日 NASA】 1977年に打ち上げられた探査機「ボイジャー1号」が太陽圏を脱け出し、史上初めて恒星間空間を飛行する人工物となった。 人工物として初めて恒星間空間に出たボイジャー1号(イラスト)。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech。以下同) ボイジャー関連の記事ではおなじみとなった図。ボイジャー1号はついに恒星間空間に飛び出した。1号の2週間前に打ち上げられたボイジャー2号も運用中だ。クリックで拡大 ステラナビゲータでボイジャーの航路を表示。クリックで拡大(ステラナビゲータで作成) NASAの探査機「ボイジャー1号」が、人工物として初めて太陽圏を飛び出したことが公式に発表された。 同探査機は1977年9月5日に打ち上げられ、木星と土星を観測。その後は太陽系の果てを目指して飛行を続けてきた。2004年に太陽圏(ヘリオスフィア:太陽風の荷電粒子で満たされ
Image credit: NASA アメリカ航空宇宙局(NASA)は9月12日、惑星探査機「ボイジャー1号」が太陽圏(ヘリオスフィア)をついに脱出し、星間空間を飛行していると正式に発表した。人工の物体が星間空間に出たのは初めて。 「ボイジャー1号」は1977年9月5日に打ち上げられ、木星、土星などを探査した後、2004年12月に末端衝撃波面を通過し、2010年頃から太陽風の速度がゼロとなるヘリオポーズに達していたが、太陽風速度は常に変動するため、NASAの研究者らはデータを取得し続けていた。 「ボイジャー1号」は現在太陽から約190億km離れた所を秒速約17kmの速度で飛行している。NASAの研究者らによると、「ボイジャー1号」から届いたデータから逆算すると、「ボイジャー1号」は2012年8月頃に最初に星間空間入ったという。 太陽系と太陽圏についての解説は以下の通り。 (1)太陽系とヘ
Image credit: NASA アメリカ航空宇宙局(NASA)は9月10日、国際宇宙ステーション(ISS)から撮影された、宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV4)の大気圏再突入の写真を公開した。 この写真は9月7日15時30分頃、「こうのとり」4号機が大気圏再突入する際、ISSに滞在している第36次長期滞在クルーが「デスティニー」(米国実験棟)のカメラを使って撮影したもの。「こうのとり」4号機が高速で飛行しているため、大気との摩擦で機体の温度が上昇し、まるで火の玉のように見える。 「こうのとり」4号機は9月5日にISSを出発し、9月7日15時11分に軌道離脱マヌーバを完了し、高度約120kmで大気圏に再突入し、ほとんど燃え尽きた。 「こうのとり」4号機は8月4日にH-IIBロケットによって打ち上げられ、8月10日にISSと結合した。 写真=NASA。 ■ISS036-E
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