イランのロハニ政権に強い影響力を持つラフサンジャニ元大統領が7日、朝日新聞の単独インタビューに応じた。イスラム過激派が台頭する隣国イラクについて、「米国とは問題点を共有している。必要になればイランは協力する」と述べ、イラン政府として米国との協力に積極的な姿勢を示した。また、イランの精鋭部隊・革命防衛隊を「助言役」としてイラクに派遣している事実を、イランの公人として初めて認めた。 ラフサンジャニ師は、昨年当選したロハニ大統領に助言する立場。米国とイランは1980年に断交したが、ラフサンジャニ師の発言は、将来の国交回復を視野に、米国との関係改善にも意欲を示したものだ。 ウィーンでは現在、イラン核問題をめぐって米国など6カ国とイランの協議が行われている。ラフサンジャニ師は最近もロハニ大統領と会い、「イランは核兵器を開発しないという信頼を国際社会から得ることが最優先だ」と話したことを明らかにした。