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ブックマーク / number.bunshun.jp (75)

  • 佐藤寿人は招集されるべきか?ザック選考の裏にある戦略とは。(細江克弥)

    J通算100ゴールも決め、得点ランキングを独走する佐藤寿人。苦労人ながらまだ30歳、円熟の時を迎えている。 かつてあれほど騒がれた“海外組”と“国内組”にまつわる議論が、今はほとんど聞こえてこない。 8年前や4年前のそれとは異なるポジティブな雰囲気で幕を開けたW杯アジア最終予選。その初戦となったオマーン戦でベンチ入りした23名のうち、海外組はほぼ半数の11名。スタメンでピッチに立った11名においては、前田遼一、遠藤保仁、今野泰幸を除く8名が海外組と大勢を占めた。後半には海外挑戦が秒読みと見られている酒井宏樹、今夏の渡独が決まっている清武弘嗣、さらに海外でフルシーズン1年目を終えた細貝萌が送り込まれ、ベンチにはハーフナー・マイクと宮市亮も控える。どうりでそんな議論に発展しないほど、現日本代表の主力は海の外を主戦場とする選手が多い。 “海外組”重用の傾向はジーコ時代に端を発するが……。 そもそ

    佐藤寿人は招集されるべきか?ザック選考の裏にある戦略とは。(細江克弥)
  • オマーンを終始圧倒した日本代表。快勝劇の裏にあった“3つの意識”。(二宮寿朗)

    「(W杯最終予選の)初戦の硬さはわりとありました」と語った田圭佑。だが、先制点だけでなく、攻守にわたって起点となるプレーを見せ、勝利に貢献した。 月の明かりがまばゆく照らす埼玉スタジアムのスタンドはお祭り騒ぎが続いた。サポーターもこれほど安心して見ていられるとは思わなかったのではあるまいか。緊張からかスタートこそ硬さが目立ったものの、終わってみれば3-0という快勝劇。オマーンに対してはわずか1のシュートしか許さなかった。 過去、アジア最終予選の初戦には苦しんできた。 ドイツW杯のときも南アフリカW杯のときも相手にゴールを与えて1点差勝利。そのことを考えれば相手のレベルうんぬんではなく、“簡単に勝ちきること”がいかに難しいかが分かる。しかしザックジャパンはオマーンのレベルがどうあれ、難しい試合を簡単に勝ち切ってみせたわけである。 「初戦を取ることの大切さを心に強く持ちながら選手たちは戦っ

    オマーンを終始圧倒した日本代表。快勝劇の裏にあった“3つの意識”。(二宮寿朗)
  • 海外移籍を経験したから分かった、細貝萌の見る“Jリーグの現在地”。(木崎伸也)

    2010年12月に複数年契約を結んだレバークーゼンから、当時2部だったアウクスブルクへレンタル移籍をし、チームの1部昇格に貢献。今季はボランチのレギュラーに定着し、チームが残留するため奮闘している。 この新連載の前回において、サンフレッチェ広島のミハエル・ミキッチの「日の若手はなぜ外国のリーグに行きたがるかわからない」という“語録”を取り上げたところ、予想以上に大きな反響があった。かつてないほどに日人選手が欧州に移籍するようになった今だからこそ、「Jリーグの現在地」を正しく理解することが求められているのだろう。 ただ、前回の原稿の中で、少しばかり説明が足りなかったと反省している部分もある。それはミキッチがブンデスリーガを離れてからすでに6年ほどが経過しており、彼が持っているドイツサッカーの印象はやや古くなっている可能性があるということだ。 2部のアウクスブルクが1部へ昇格する原動力とな

    海外移籍を経験したから分かった、細貝萌の見る“Jリーグの現在地”。(木崎伸也)
  • 香川離脱に見るドルトムントの深謀。代表招集を巡る日独の温度差とは?(ミムラユウスケ)

    1つのニュースが、実はある大きな問題を浮かび上がらせている。 2月16日の木曜日、試合を2日後に控えたドルトムントのクロップ監督が、記者会見で気になるコメントを発した。 「(香川が)水曜日の1対1の練習中に(左足首のじん帯を)痛めた。最初は少しだけ足を引きずっているように見えたのだが、そのあとに悪化したようだ。ヘルタ戦(18日)、ハノーファー戦(26日)はノーチャンスだ。(クラブの担当医である)マルク・ブラウン医師は『マインツ戦(3月3日)での復帰を目指しましょう』と言っている」 ブンデスリーガで旋風を巻き起こしている香川負傷のニュースとクロップ監督の発言は、瞬く間にドイツ中を駆け巡った。 “最大”で3週間の離脱だが、早期復帰の可能性も示唆。 気になるのは、このあとのドルトムントの動きである。 オフィシャルホームページでは、まず、速報として香川が最大で3週間の離脱というニュースが発表された

    香川離脱に見るドルトムントの深謀。代表招集を巡る日独の温度差とは?(ミムラユウスケ)
  • 伝統を放棄して180度の方向転換。“革新派”A・ビルバオの魅力。(横井伸幸)

    バルセロナに引き分け、セビージャに勝利し……と注目を集めているアスレティック・ビルバオ。バルセロナと引き分けたという戦果は、戦術マニアとされるビエルサ監督の面目躍如といったところか ブラッド・ピットが主演した映画『マネーボール』が面白かった。'90年代末、メジャーリーグのオークランド・アスレティックスがセイバーメトリクスを用いてチームを強くした実話を脚色した作品だ。 セイバーメトリクスは試合のデータ分析とその統計学的評価をもって、野球を客観的に考察する手段である。たとえば『マネーボール』ではどんな形であろうと出塁することこそが得点への第一歩と捉え、ホームランが打てる選手ではなく、ヒットは少なくても出塁率が高い選手を獲得していた。 サッカーの世界でもこうした統計学的アプローチは有効だろう。野球と違って敵味方22人が常に干渉し合うスポーツだから、単純に「パス成功率」や「クロスを蹴る回数」だけで

    伝統を放棄して180度の方向転換。“革新派”A・ビルバオの魅力。(横井伸幸)
  • 香川、長友、岡崎に続く逸材は……。Jに眠る“未知なる怪物”を発掘せよ! - Number

    試合終了間際に、名古屋のFW永井謙佑は横浜FMのDF栗原勇蔵に倒されPKを得る。ケネディが決め、試合は1-1の引き分けに ここ1年間で日サッカー界は、次のことを学んだのではないだろうか。 育成の正解はひとつではない――。 かつてはアンダー年代の代表に選ばれることが育成のメインストリームだと思われていたが、大学2年生までほぼ無名だった長友佑都がインテルに引き抜かれ、中学生時代までトレセンに一度(しかも兵庫県選抜レベル)しか入ったことがない岡崎慎司がシュツットガルトに旅立った。ドルトムントの香川真司はU-15から代表に選ばれているエリートだが、3年間もJ2でプレーしており、順調にステップアップしたわけではない。 まわり道をしたり、ときには道がないところを突き進んだりして、いろんなルートを辿って日本代表に入る若手がでてきた。 今季のJリーグにも、そういう雑草魂を持った“新たな怪物”候補が何人も

    香川、長友、岡崎に続く逸材は……。Jに眠る“未知なる怪物”を発掘せよ! - Number
  • 3バックは本当に復活するのか?ザッケローニの次なる一手に注目。(田邊雅之)

    「(日本代表チームは)アジア杯で優勝しましたが、これは到達点ではありません。私の使命は日サッカーの成長です。2014年のW杯ブラジル大会では世界のトップを争う実力のあるチームとして戦いたい」と2月21日には発言しているザッケローニ監督 日が4度目の優勝を飾ったアジアカップ。あれから3週間以上が経つが、得失点シーンやゲームセットの瞬間を別にすれば、プレス席が一番どよめいたのは、オーストラリア戦でザッケローニが最初に動いた場面だったと思う。 後半11分、ザッケローニは攻撃的MFの藤に替えてCBの岩政を投入。と同時に左SBの長友を前方に張り出させる。この結果、日本代表のシステムは岩政、吉田、今野の3人が最終ラインを形成する3バックへと変化した。 たしかに巷では、システムは4-2-3-1のままで今野が左SBに回り、長友が前に上がっただけだという解釈もなされている。これはザッケローニの発言に負

    3バックは本当に復活するのか?ザッケローニの次なる一手に注目。(田邊雅之)
  • 大相撲の「八百長」って何だ!? ~Number創刊年に載ったコラムを再発表!~(設楽敦生)

    「大相撲の『八百長』って何だ!?」 この特集を組んだのは1980年。ちょうど「Number」創刊の年でした。 当時、大相撲は年間を通して殆ど満員御礼というブームの最中にありました。 現・貴乃花親方の父である初代・貴ノ花が群を抜いた人気を誇りつつも、 ウルフこと千代の富士が次代のスター力士として急成長している時代でした。 ――30年が経った2011年。ふたたび日中を騒然とさせている八百長問題。 わたしたちは、この記事に再び陽の目を当てるべきだと考えました。 ウェブにしては長文なのですが……それだけに読み応え充分です。 大相撲の八百長。古くて新しい難問に対する一つの考え方がここにあります。 「“内部告発”を続ける某週刊誌」と表紙でお伝えしたのは『週刊ポスト』誌である。 かれこれ半年にわたって続いているそのキャンペーンの要旨はこうだ。 ――元十両力士で“大相撲の八百長の仕掛人であった”と称する

    大相撲の「八百長」って何だ!? ~Number創刊年に載ったコラムを再発表!~(設楽敦生)
  • ザックが次に目論む新たな策とは?4-2-3-1以外の可能性を探る。(二宮寿朗)

    優勝後、トロフィーを掲げる監督とキャプテン。アジアカップの練習では、長谷部と遠藤へは特に多く声をかけ、相談していたというザッケローニ監督 成長しながら勝つ――。 若いメンバーを率いてアジアカップを制したザッケローニはチームに「経験」を積ませるとともに、優勝という「実績」を得ることにも成功した。大会前、選手たちの“不ぞろいのコンディション”を嘆いていただけに、この大会でここまでの成果を得られるとは正直、思っていなかったはずである。 決勝翌日。 ドーハ市内のホテルでザッケローニを取材できる場が設けられ、今後のチームづくりに向けた指揮官の発言もあった。興味深かったのは4-2-3-1システムの継続について、このように言及したことだ。 「日の選手はユーティリティープレーヤーが多い。技術が高いので複数のポジションをこなすことができる。たとえば伊野波は来センターバックだがサイドバックもできるし、今野

    ザックが次に目論む新たな策とは?4-2-3-1以外の可能性を探る。(二宮寿朗)
  • Jリーグがブンデスの草刈り場に!?移籍金ゼロでの選手流出を防ぐ方法。(木崎伸也)

    ドイツでは今、香川真司のブレイクによって日人選手の評価が急上昇している。だが、その一方で、こんな見方が強まりつつあることも、忘れてはいけないだろう。 Jリーグのクラブは、契約延長のノウハウを持ってない――。 香川がドルトムントに入団したとき、移籍金はゼロ(FIFAが定める育成補償金が35万ユーロ・約3900万円ほど支払われただけ)だった。長谷部誠(ヴォルフスブルク)と矢野貴章(フライブルク)も移籍金ゼロ。内田篤人に関しては、鹿島との契約に推定1億5千万円の違約金が設定されていたため、シャルケはその金額を支払ったが、最近では珍しい例だ。 そのためブンデスリーガの関係者たちは「移籍金ゼロのタレントがごろごろいる」ということに気がつき始めた。この1月、新たにドイツに旅立った槙野智章(ケルン)と細貝萌(レバークーゼンから2部のアウクスブルクにレンタル)も、移籍金ゼロ。シュツットガルトへの入団が噂

    Jリーグがブンデスの草刈り場に!?移籍金ゼロでの選手流出を防ぐ方法。(木崎伸也)
  • Jの「スピード」は既に世界レベル!?欧州組が教えてくれた日本人の長所。(木崎伸也)

    ブンデスリーガ2部で活躍する元川崎フロンターレのチョン・テセ。8ゴールを挙げ、ウィンターブレイク前の得点ランキング5位 まさかこれほどプレースタイルが変わっているとは。 12月17日、デュイスブルク対ボーフムの試合を観に行くと、今年7月にボーフムに移籍したチョン・テセが別人のようなスタイルでプレーしていた。 川崎時代のテセと言えば、パワーを生かしてブルドーザーのように相手をなぎ倒してシュートを打つイメージが強かったように思う。だが、このデュイスブルク戦はまったく違った。4-5-1の1トップの位置に入り、小刻みにステップを繰り返して、常にDFラインの裏に飛び出ることを狙っていた。あえてたとえるなら、まるで広島の佐藤寿人のようなプレースタイルだった。 パワー重視だったテセがドイツ2部ではスピードスターに!? そして後半8分、その「裏に出る動き」がついに報われる。中盤から出たスルーパスで一気に抜

    Jの「スピード」は既に世界レベル!?欧州組が教えてくれた日本人の長所。(木崎伸也)
  • 香川真司フィーバー発生中!ブンデスでスーパースターになる日。(ミムラユウスケ)

    神戸牛のカルビにでもたとえれば良いだろうか。 ご飯を何杯でもおかわりできるような存在。平成に神戸で生を授かった香川真司は、ファンだけではなく、四六時中ネタ探しに追われるメディアにとっても救世主なのかもしれない。 9月19日、ドイツ最大のダービーである「レヴィアー・ダービー」で、香川はシャルケから2ゴールを決め、ドルトムントに4シーズンぶりのダービー勝利をもたらした。ダービーの翌日も、翌々日も、ドイツメディアは香川の記事であふれ返っていた。香川のことなら、いくらでも記事が書ける。ほくそえむドイツ人記者の姿が想像できる。 「極上の寿司」「アジアのロシツキー」「ドルトムントの人気者」「寿司ボンバー」「演出家」など、これまでも数々のニックネームをつけられてきた香川に、新たな称号が与えられた。 “Derbyheld”である。 ダービーの翌日、「ルール・ナハリヒテン」紙は伝えた。 「9月19日、シンジ

    香川真司フィーバー発生中!ブンデスでスーパースターになる日。(ミムラユウスケ)
    hannover
    hannover 2010/09/26
    寿司ボンバーって高原も確かそう呼ばれてたな~。海外の人にとって日本のイメージはとりあえず寿司なのだろうかw
  • “新しい”岡田武史と日本代表が、デンマークを破って伝説を作った夜。(木崎伸也)

    W杯の1試合には、普段では考えられないくらい濃密な時間が流れているのかもしれない。 開幕直前、岡田武史監督はコンセプトを根底からひっくり返し、残り1カ月を切った状況で、“突貫工事”を始めた。守備のやり方さえ直前まで定まらず、とてもワールドカップを戦うレベルにはないと思われた。だが、彼らは南アフリカの地で3試合を戦うと、驚くほどの急成長を遂げることに成功する。 6月24日、E組最終節のデンマーク戦――。 ルステンブルクのピッチに現れた日本代表は、その10日前にカメルーンと戦ったチームとは別人かのように、アグレッシブで勇敢な集団に生まれ変わっていた。 新たな布陣で臨んだ日本代表は、一気に混乱に陥った!! デンマーク戦の序盤は、相手のペースだった。 その原因のひとつは、この日、日が新しいシステムを採用したことにあった。岡田監督はデンマーク相手に引き分け狙いの戦いをするのは危険と考え、これまでの

    “新しい”岡田武史と日本代表が、デンマークを破って伝説を作った夜。(木崎伸也)
    hannover
    hannover 2010/06/26
    4年前は3バックにするか4バックにするか、という低次元な争いをしていたチームと同じとは思えないほどの戦術の柔軟性。成長したんだなぁ・・・
  • <チリ代表を変えた指揮官> 奇人ビエルサと攻撃絶対主義。(藤坂ガルシア千鶴)

    出場32カ国の中でも、チリの攻撃サッカーは異彩を放つ。 その指揮官ビエルサも、今大会最も特異な監督の1人だろう。 奇人の熱に煽られ、赤い旋風が起きようとしている。 2008年10月16日。チリの首都サンティアゴ発アルゼンチン・コルドバ行きのフライトで、飛行機が着陸態勢に入る直前、機長からアナウンスがあった。 「これから機体はゆっくりと下降して行きます。到着地コルドバの天気は曇り……」 お決まりの台詞に耳を傾けている乗客は少ない。だがやがて、機長の声のトーンが興奮気味にやや高くなったとき、誰もが注意を引かれずにはいられなかった。 「そして、今日のこのフライトにご搭乗の特別なお客様、マルセロ・ビエルサに挨拶をしないわけにはいきません。チリのサッカーを立て直し、我々に栄誉を与えてくれたマルセロ、当にありがとう」 機長は、前夜に祖国チリの代表が成し遂げた快挙に、身も心も感激に浸っていた。恥ずかし

    <チリ代表を変えた指揮官> 奇人ビエルサと攻撃絶対主義。(藤坂ガルシア千鶴)
  • プルシェンコの連覇を妨害した!?米国人ジャッジ、疑惑のEメール。~五輪でのロビー活動の真実~(1/4) [フィギュアスケート特報] - フィギュアコラム - Number Web - ナンバー

    プルシェンコの連覇を妨害した!? 米国人ジャッジ、疑惑のEメール。 ~五輪でのロビー活動の真実~ 田村明子 = 文 text by Akiko Tamura photograph by Takuya Sugiyama/JMPA フィギュアスケート男子で4回転無しの王者が誕生し、4回転を跳んだエフゲニー・プルシェンコが結局2位。この1位、2位の結果をめぐって、五輪開催地のバンクーバーだけでなく世界中のフィギュア関係者の間で論争がおこっている。 だが実はこの問題、単に「4回転ジャンプの評価が正当かどうか」という技術的な問題だけではなかった。 日ではほとんど報道されていないが、プルシェンコに対する北米フィギュア関係者によるロビー活動が事前に進行していたのである。日では単に「プルシェンコが負け惜しみを言っている」もしくは「4回転ジャンプは最近の採点方法だと不利だった」という報道が