【東海ただ一人の女流プロ棋士】 ●女性ファン増やしたい 「ハチワンダイバー」(集英社)が昨年にテレビドラマ化され、「ハチミツとクローバー」で知られる人気漫画家の羽海野チカも「3月のライオン」(白泉社)を発表するなど、将棋を題材にした漫画が人気だ。とはいえ、将棋界はまだ知られていない部分が多い。東海地方でただ一人の女流プロ棋士、室田伊緒さん(20)は16歳でプロ入りし、将棋のイベントなどで引っ張りだこの存在だ。女流棋士への道のりや仕事の内容、プロ5年目の目標などを聞いた。(聞き手・磯部征紀) ――将棋を始めたきっかけは何ですか。 「小学校5年の時、先に小2の弟が将棋を始めていて、一緒に子どもの大会に出たら2勝して、参加賞の鉛筆をもらいました。それから日本将棋連盟の春日井支部に月に2回ほど通うようになり、支部の友達と将棋で遊んでいました。中学時代には、週末はどこかの大会に出ていました」