桜林美佐さんは、去年と比較して、陸上戦力増強の主張を浸透させられたのだろうか。 2013年末、桜林さんは、今の日本が海空重視するのは「『陸軍』が嫌い。」だからだと主張している。これは、減反政策の理由を、日本人が「米が嫌い」だからだと主張するようなものだ。具体的には、桜林さんの「自衛隊、海空偏重の人員構成を危惧」(2013年)を読んでいただければ理解できる話である。 例によって奇妙な部分が多い。これは、状況が全く見えていないためである。 まず、現在の財政状況下では防衛費が増えないことを理解していない。海空重視と、その結果として陸自制限について「結局、『増やす』『変える』と言っても、切り張りの繰り返しである限り、どこかが縮小されるのである。」(桜林)と述べている。海空戦力を強化するためには、どこからかお金を持ってこなければならない。今の状況では、無駄が多い陸や開発行政から引っ張ってこなければな