1990年代、世界は恐竜に湧いていた。このブームを牽引したのは、スティーヴン・スピルバーグ監督『ジュラシック・パーク』(93)だ。この作品は全世界で900億円以上の興行収入を記録し、文字通りのモンスター映画となった。その後も、続編『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク』(97)や『ダイナソー』(00)など、CG技術の向上もあって、ひと昔前までは映像化困難だった、リアルな恐竜が暴れ回る映画が大流行したものだ。近年は下火になっていたこのブームだが、2013年に再び火がつこうとしている。 2013年は恐竜を題材にした作品が目白押しで、3月16日(土)に公開される『ダイナソー・プロジェクト』もその中の一本だ。未確認生物を追って消息を絶った探検隊の記録映像が発見され、そこには探検隊行方不明の全貌が写っていた、という物語が展開する。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(99)や『クローバーフィールド