気功療法のセミナー企画会社「アースハート」(福岡県篠栗町)に、病気が治る「ハンド・パワー」の習得費名目で高額の受講料などを払わされたとして、男女21人が27日、同社と役員2人に、計約3300万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こした。 原告は福岡、長崎、大分、宮崎、愛知、岡山6県の19人(20~70歳代)と遺族2人。訴状などによると、同社側は原告らに「ハンド・パワー」や「マインドパワー」と呼ばれる手かざしで病気が治ると説明。セミナーに参加すれば、誰でもパワーを習得できると勧誘し、2003年から11年に1人あたり70万円の受講料を集めた。原告は自身や家族が難病の人が多く、同社幹部らによる「治療」を受け、その費用を支払った人もいた。 同社は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。これまでに別の男女9人が同様の訴訟を福岡地裁に起こしている。 被害対策弁護団は28日午前10時~午後