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ブックマーク / saunology.hatenablog.com (12)

  • 江戸の湯屋とお正月 - Saunology -Studies on Sauna-

    年末年始は家でゆっくりお風呂に入るという人もいれば、年末年始こそお風呂屋さんに出かけたいという人もいます。行きつけの銭湯の年末年始のスケジュールを確認してから新年を迎えた人も多いのではないでしょうか。昔の銭湯のお正月は、どんな雰囲気だったのでしょうか。今回は、江戸の湯屋のお正月についてまとめてみます。 お正月の湯屋のおひねり 元旦に風呂に入ると福が流れてしまう、元旦ではなく1月2日の朝を初風呂にするべき、というような説もあるようですが、『公衆浴場史』では「元旦に風呂にはいると福がくる」という俚諺が紹介されています*1。解説には次のように書かれています。 「一年の計は元旦にあり」といわれるとおり、元旦早朝に風呂にはいって、過ぎた一年をかえりみ、一年間の計画を考えれば、かならず名案が浮かぶものといわれている*2。 昔の銭湯、江戸の湯屋は年末年始も多くの人が入浴に訪れたようです。「初湯」は1月1

    江戸の湯屋とお正月 - Saunology -Studies on Sauna-
    hase0831
    hase0831 2022/01/02
    ウワーー!こういう話めっちゃ面白い
  • 海外から見た日本のサウナブーム - Saunology -Studies on Sauna-

    このところ、サウナがブームだと取り上げられることも多くなりました。メディアでも「サウナがブーム」とよく言われます。今の日サウナ文化海外からはどのように見えているのでしょうか。今回は、今の日の「サウナブーム」について書かれた海外の記事を紹介します。 日サウナブーム 海外の記事でも、日サウナがブームであることが取り上げられています。例えば、World of Saunaというブログには"Japanese sauna culture"という記事があります。このブログは、フィンランド出身で今はドイツで暮らしている女性が書いているブログだそうです。"Japanese sauna culture"は2021年1月に書かれた記事です。記事の中で、日サウナブームについては次のように言及されています。 A real sauna boom has begun in Japan. Young

    海外から見た日本のサウナブーム - Saunology -Studies on Sauna-
    hase0831
    hase0831 2021/11/06
    ほほえましい記事だ
  • 風呂のルールの歴史 - Saunology -Studies on Sauna-

    温浴施設はいろんな人が利用します。個々のマナーも必要ですが、お互いが気持ちよく利用できるように、多くの温浴施設には店側からのルールやマナーの掲示があったりします。そして、こうした浴場でのルールにも長い歴史があるようです。今回は、浴場ルールの歴史についてまとめてみます。 (画像出典:癒しの温泉 水春HP) 鎌倉・室町時代の寺院浴堂のルール 中世、鎌倉時代や室町時代の資料からは、寺院の浴堂の様子がうかがえます。「サウナ歴史の蒸気浴の歴史~古代~」で見たように、寺院には古くから浴堂が造られていました。奈良時代の寺院の浴堂にどういう風呂があったのかについて、正確なことはわかっていませんが、形式は蒸気浴、つまり蒸し風呂だったと考えられています。寺にある物の数を記録した「資財帳」などからも、おそらく蒸気浴風呂だったのだろうということがわかります。「資材帳」からは「温室」、つまり風呂のためにどう

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    hase0831 2021/10/17
  • 銭湯サウナの誕生 - Saunology -Studies on Sauna-

    今、私たちはスーパー銭湯、サウナ施設、ジムなどでサウナを楽しんでいますが、銭湯サウナも利用者が多く身近なサウナの一つです。日の銭湯サウナはどのような経緯でどのように生まれたのでしょうか。今回は、1970年前後の銭湯の経営難の状況と、その打開策としてのサウナ営業についてまとめてみます。1969年にサウナを導入した、初期の銭湯サウナの事例も見ながら、銭湯サウナ誕生の歴史を見てみます。 (画像出典:よりみちでヒトトキ ~470円の至福~京都「サウナの梅湯」はサウナとの距離がぐっと近づく銭湯だった | ヒトトキ~キャッシュレスの?が!に変わる場所~HP) 1970年前後の銭湯経営難 1960年代後半から1970年代にかけては、サウナ施設が新設されると同時に、銭湯がサウナに転業することも多かった時期です。1969年の『読売新聞』「“銭湯”がなくなる 昨年だけで17軒も」には「続々サウナに転業」*1

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    hase0831 2021/10/02
    今回も面白かった!
  • 塩素消毒の仕組みと塩素臭の正体 - Saunology -Studies on Sauna-

    水風呂の塩素臭について話題になることがあります。塩素の入った水風呂の水を髪にかけたくないので浴槽の外でも頭から水はかぶらないという女性の声も聞いたことがあります。水風呂やお湯の浴槽、プールなどは、消毒のために塩素が使われていることが大半です。塩素消毒とはどのようなものなのか、塩素の臭いの強さは何で変わるのか、今回は塩素について考えてみます。 塩素消毒の仕組み 水風呂や浴槽、プールだけでなく、水道水も含めて水の消毒に塩素が使われることはよく知られています。鈴鹿医療科学大学薬学部の廣森洋平によると、塩素消毒の仕組みは次のようなものです。赤字はもとの記事のままです。 塩素を水に溶かすと、塩素が水と反応して次亜塩素酸(HOCl)とそれがイオン化した次亜塩素酸イオン(OCl-)という物質が生成されます。これらの物質は強い酸化作用を持っており、その作用によって菌体膜を破壊、酵素を失活させ、殺菌作用を示

    塩素消毒の仕組みと塩素臭の正体 - Saunology -Studies on Sauna-
    hase0831
    hase0831 2021/08/08
    へえええ "塩素臭を感じるということは、塩素が多いからではなく水中のアンモニアが多いからということです。プールなどで目が充血するのも、塩素が多いからではなく水中のアンモニア、つまり人の尿や汗が多いから"
  • 日本で紹介されてきた「本場」フィンランドのサウナ文化 - Saunology -Studies on Sauna-

    サウナについて語るとき、「サウナ場フィンランドでは」「フィンランド式こそが物」というように言われることも多いです。日サウナにも良さはありますし、サウナ好きの中には、こうした表現をあまり強調されると興覚めしてしまうという人もいるかもしれません。しかし、これも今に始まったことではありません。昔から「サウナ場」としてフィンランドのサウナ文化について伝えられてきました。今回は、日で紹介されてきたフィンランドのサウナ文化について見てみます。 オリンピックとサウナ フィンランドのサウナについて言及している古い例として、1952年6月2日の『読売新聞』「蒸し風呂もある五輪村/ヘルシンキ」があります。オリンピックの選手村のサウナの様子を伝えるものです。 オリンピツク大会の開幕も次第に迫りこゝヘルシンキでは組織委員会を中心に着々準備が進められている各国選手を収容するキヴエンカツのオリンピツク

    日本で紹介されてきた「本場」フィンランドのサウナ文化 - Saunology -Studies on Sauna-
    hase0831
    hase0831 2021/08/03
    今回もめっちゃ面白かった〜!
  • 「羽衣」の仕組み - Saunology -Studies on Sauna-

    サウナで温まったあとに水風呂に入ってじっとしていると、身体を膜が覆うような感覚があり、それほど冷たく感じません。この膜のことを「羽衣」と呼んだりしますが、この「羽衣」はどういう仕組みで発生している何者なのでしょうか。今回は「羽衣」について考えてみます。 「羽衣」のルーツ サウナ後の水風呂でじっとしていると、身体の表面を膜が覆うような感覚で冷たくない、この膜を「羽衣」と呼ぶことがサウナ好きの間では定着してきたように思います。この「羽衣」という表現は、タナカカツキが『マンガ サ道』で使った表現です。 温度の羽衣 冷たい水が ほてった身体で 中和され うす~い温度の 膜ができる *1 「温度の羽衣」と表現されています。「羽衣」を体験した主人公の心の声は次のようになっています。 なるほど! 水風呂に 肩まで浸かってる オッサンらは皆 この繊細な羽衣を まとっていたのか!*2 (画像出典:『マンガ

    「羽衣」の仕組み - Saunology -Studies on Sauna-
    hase0831
    hase0831 2021/07/17
    今回も面白かったな。最初は羽衣が心地よいんだけど、慣れると羽衣っていらなくなってくるよね
  • 公共の浴室のマナー問題 - Saunology -Studies on Sauna-

    サウナのマナーについて話題になることが増えました。イラストを使ったり項目をまとめたり、いろいろなものが見受けられます。しかし、公共の浴室でのマナーについての問題は、今に始まったことではなく、長い歴史があるようです。今回は、公共の浴室でのマナーについて考えてみます。 湯屋のマナー問題 (画像出典:熊県公衆浴場業生活衛生同業組合 HP) 公共の浴室でのマナーについての記述は、銭湯が「湯屋」と呼ばれていた1800年代から見られます。例えば1876年の『読売新聞』には、次のような記述があります。 貴社の新聞にたびたび湯屋のお諭しが出ますが實に御尤も其内にも風呂の中で立ちながら洗ッて居る人が有りますが傍の人に湯がかかッて終には喧嘩口論にも成ましやうしまた湯も早く濁りますから其爲の流しへ出て洗ひたいものまた流し板へ啖唾を吐く人が間々有ります*1。*2 風呂の中で立ったまま洗っている人がいると、他の人

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    hase0831
    hase0831 2021/07/11
    面白かった〜。結局ずっと言われていくことなんだろうな
  • 女性のサウナブームの歴史 - Saunology -Studies on Sauna-

    サウナブーム」と言われる中で、女性のサウナ好きの増加が指摘されることもあります。サウナの特集などでも「サウナはおじさんのものではない」というようなことが言われたりします。男性専用施設を解放する「レディースデー」も増えました。しかし、「サウナは男性だけのものではない」という女性の主張は、今に始まったことではないようです。昔のサウナブームの際にも、同じような主張がありました。今回は、女性のサウナブームの歴史について見てみます。 1960年代の女性サウナ 女性のサウナ浴についての古い記述として、1967年の『毎日新聞』、「現代夫婦館」というコーナーの「サウナ女房」という回があります。「現代夫婦館」というのは、「現代の夫婦のすがた」を取り上げるコーナーです。戦前とは違って、男性が弱くなり、女性が強くなった、というようなバックグラウンドから「〇〇亭主」もしくは「〇〇女房」という形でエピソードが紹介

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    hase0831
    hase0831 2021/07/03
    めっっっちゃ面白かった
  • サウナと「のぼせ」 - Saunology -Studies on Sauna-

    サウナとやけど」では、サウナを楽しむにあたり気を付けた方がよいことの一つとしてやけどについてまとめました。また、「サウナと湯冷め」では風呂上りに身体が冷えてしまう湯冷めについて見てみました。温泉に入ったあとに体調が悪くなる「湯あたり」なども、入浴に伴う不調の一つです。湯あたりの症状にはいろいろありますが、普通に風呂でのぼせるのと何が違うのでしょうか。今回は、湯あたりと入浴後の「のぼせ」についてまとめてみます。 湯あたり サウナ浴とは直接関係ありませんが、温泉に入ったことでのぼせたり、頭痛やめまいなど体調に不調を感じると「湯あたりしたかも」と思う人もいるかと思います。湯あたりとは、温泉の成分によって起こる温泉特有の症状のことです。具体的な症状は次のようなものがあげられます。 ・熱 ・寒気 ・頭痛 ・腹痛 ・下痢 ・めまい ・強い倦怠感 ・体がだるい ・吐き気、嘔吐 など*1 また、湯あたり

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    hase0831 2021/04/17
  • サウナと湯冷め - Saunology -Studies on Sauna-

    サウナやお風呂に入ると血流がよくなり、身体も温まります。気分もすっきり、しっかり温まったつもりが、帰りになんだか寒い、身体が冷える、という経験をしたことがある人もいるかもしれません。今回は、そんな湯冷めの仕組みをまとめてみます。 湯冷めの仕組み 風呂上がりに寒く感じる、身体が冷えることを「湯冷め」と言いますね。湯冷めの辞書上の定義は「入浴後、からだが冷えて寒く感じること」*1です。お湯に浸かるいわゆるお風呂の後はもちろん、サウナ後にも寒く感じる・身体が冷える「湯冷め」を経験したことがある人もいるのではないでしょうか。湯冷めはどういう仕組みで生じるのでしょうか。 湯冷めは体温調節の結果生じるものです。佐藤興産株式会社の湯冷め・寝冷えに関する記事には次のようにあります。 湯冷めは、人間が平熱を保つために放熱する機能が働いて起こります*2。 人間は暑くても寒くても体温を37℃程度に保つようにでき

    サウナと湯冷め - Saunology -Studies on Sauna-
    hase0831
    hase0831 2021/03/27
  • 温度感覚と痛み -水風呂編- - Saunology -Studies on Sauna-

    「温度感覚と痛み-サウナ編-」では、人の皮膚の温度感覚について、「温」「冷」を感じる仕組み、痛みを感じる仕組みについて確認し、サウナ室での感覚とあわせて考えてみました。今回は、温度感覚や痛みの感覚と水風呂について考えてみます。 冷覚と痛覚 「温度感覚と痛み-サウナ編-」で「温かい」「冷たい」と感じる仕組みを確認しましたが、冷たいと感じる「冷受容器」は10℃以上30℃以下で反応するとのことでした*1。ちょうど水風呂の温度はこの範囲に入ることが多いと言えるでしょう。また、15℃以下になると「痛み」として感じられ、こうした感覚は「冷痛覚」と呼ばれるということも確認しました*2。 基的には10℃以上30℃以下では「冷受容器」が反応し「冷たい」と感じ、32℃以上45℃以下では「温受容器」が反応し「熱い」「温かい」と感じるわけですが、40℃~45℃くらいの温刺激が冷点を刺激すると、冷覚が起こり「冷た

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    hase0831
    hase0831 2020/12/01
    低ければ低い方がいいってことでもないんだな〜 "水質が良くても15℃以下、冷たい水風呂にしてしまうと痛点が反応して長く入れず、水質を感じるに至らないということも考えられます"
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