マンガ家・赤松健さんと株式会社GYAOが2015年6月に設立した、株式会社 Jコミックテラス会社の設立および事業に関する説明会に行ってきました。 会社設立の経緯と思い まず、マンガ家の赤松健さんより、株式会社 Jコミのこれまでについて説明。2011年に設立。全巻無料配信で、広告収益を100%作家に還元しています。絶版になってしまった本を、どうやって手に入れるか? 一般的には古本です。でも、ZIPでアップロードされちゃってるマンガのファイル(海賊版)が世の中にはいっぱい存在しています。10年くらい前から「Winnyで落としました!」というファンレターが届くようになったそうです。その海賊版撲滅を目指したのがJコミです。 株式会社 Jコミックテラス取締役会長 赤松健氏 掲載依頼は殺到、どんどん大きくなってきました。ただ、赤松健さんは週刊少年マガジンで連載中のマンガ家であり、なかなか手が回らなくな
英国出版協会(The Publishers Association)と英国図書館長協会(Society of Chief Librarians:SCL)が共同で実施していた公共図書館での電子書籍貸し出しに関するパイロットプロジェクト「Pilot Study on Remote E-Lending」のリポートが6月5日(現地時間)に公開された。フルリポートはこちらから。 これは公共図書館による電子書籍貸し出しのニーズを検証するために、両協会が共同で2014年3月から英国の4図書館で試験的に実施した取り組みの結果をまとめたもの。 この取り組みで新規利用者への貸し出しは増加し、利用者の95%が対象図書がより増えれば、より多くの電子書籍を借りる意向を示しているなどの結果が示されており、そのほかハイライトとして以下のような項目もある。 電子書籍を借りた人の39%は、今後、書店を訪れる機会が減るだろう
英The Booksellerによると、図書館団体Society of Chief Librariansと出版社団体Publishers Associationが2014年3月から行なっていた図書館での電子書籍販売実験が終了したとのこと。 この実験調査は英国内の公共図書館数カ所で行われたもので、電子書籍の貸し出しページに購入ボタンも用意し、電子書籍購入の誘導媒体として図書館が有用かどうか調査。結果、電子書籍ユーザーは総じてIT知識が高く、電子書籍購入ボタンをクリックしたのは1%以下だったとのこと。 この実験結果を受け、書店組合Booksellers AssociationのTim Godfray代表は「公共図書館での電子書籍貸し出しは、地元書店にとって脅威であることがより明確になった」とコメントしている。 関連記事 英国で実験中間報告「電子図書館に購入ボタンを設置しても、電子書籍の購入につ
アマゾンジャパンは10月29日、国立国会図書館(NDL)で所蔵し、近代デジタルライブラリーで公開されているパブリックドメインの古書を、Amazon Kindleストアに新たに設けられたカテゴリ「Kindle アーカイブ」で発売すると発表した。 安藤広重の『東海道五十三次』、葛飾北斎の『冨嶽百景』など世界的に有名な浮世絵から、福沢諭吉の『学問ノススメ』、芥川竜之介の『羅生門』などの名作まで、1タイトル100円で販売している。現在は431点を配信中、著作権の保護期間が切れた名著をセレクトしていき、2014年内には1000冊以上を配信する予定。 Kindleコンテンツ事業部の友田雄介事業部長は、「近デジでも公開されているものだが、“そのままでは非常に使い勝手が悪い”ので、自社で加工してKindle本として配信することになった」と述べている。 似たような取り組みとして、インプレスR&Dも4月21日
著作権の枠組に、そして出版の生態系に、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は一体どんなインパクトを与えるのでしょうか。関税撤廃にとどまらない影響力を持つであろうTPPをめぐる状況について、著作権の専門家である福井健策弁護士が4回にわたって徹底解説します! ※2014年7月2日に第18回国際電子出版EXPOの株式会社ボイジャーブースで行われた福井健策氏の講演『誰のための著作権か』を採録したものです。元の映像はこちら。 ※この記事は、こちらで縦書きでも読むことができます(全文を先行公開中)。 【以下からの続きです】 第1回 福井健策「誰のための著作権か」1/4 じゃあ日本はどうなんだ? 福井健策:日本はクールジャパンといわれるわけです。日本のアニメやマンガは他国でも非常に人気がある、たしかにそうなんです。特に昨年から今年に掛けてその勢いには明らかに加速がついています。 アジア・欧米の少なからぬ
ウェブアーカイブのしくみやアプリケーションについてわかりやすく解説します。 「ウェブアーカイブのしくみ」(全文PDF)[PDF: 3.28MB] ウェブアーカイブのしくみ ウェブアーカイブとは ウェブアーカイブのライフサイクル ウェブを収集するしくみ ウェブを収集する単位 収集する頻度 差分収集 収集したウェブサイトの組織化 ウェブアーカイブの長期保存 保存したウェブサイトの公開 ウェブアーカイブの技術的な課題 ウェブアーカイブをささえる技術 収集ロボット Heritrix 全文検索エンジン Solr 保存用ファイルフォーマット WARC 閲覧アプリケーション Wayback ウェブアーカイブの流れ ウェブアーカイブ(WARP)の一連の流れが一目でわかるよう、図にしました。
2.1 概要 国立国会図書館の所蔵資料の電子化とその資料の活用に関する著作権法の改正は,2009年法改正と2012年法改正とに分けられる。2009年の法改正では所蔵資料のデジタル化を定めた。また,2012年の法改正では,そのデジタル化したデータのうち,原資料が絶版またはこれに準ずる状態になっているものにつき,図書館等に送信し,当該図書館において,そのデータを閲覧に供し,さらに,原則としてその一部分の複写を行うことを認めることを,新たに定めた。以下ではこの2つにつき説明することとする。 2.2 2009年法改正 2009年の著作権法改正により,国立国会図書館が納本等により収集した資料については,劣化を待たずに複製できることが定められた(第31条第2項)。 国立国会図書館では,それまでも,当時の著作権法第31条第2号の規定を根拠にして,劣化のおそれがある,刊行時期が古い資料をマイクロフィルムに
『絶版マンガ図書館』記者会見後に行われた、赤松健さん、小沢高広(うめ)さん、松山せいじさん、八神健さん、そして、後から登壇された夏目義徳さんの、漫画家5名による電子書籍シンポジウムをレポートします。というか、だいたい全文の書き起こしです。 ※ 一部鷹野の判断で編集しています ※ 公表されている数字(JコミFANディングなど)以外は伏せてあります ※ 内容は登壇者全員にご確認頂いてます(お手数おかけしました) ※ 2万5000字くらいあります ※ 以下、敬称略です 絶版マンガ図書館ってどう思った? 電子書籍「1000億円市場」現場の肌感覚は? 漫画家の今と昔(主にお金の話) 漫画誌による違い 良い話は? 10年後、漫画家続けてる? アシスタントは? デジタル化は? 質疑応答 最後に一言 絶版マンガ図書館で配信中の作品 絶版マンガ図書館ってどう思った? 赤松:じゃあまず、いま私が説明した『絶版
株式会社Jコミが運営する電子書籍サイト「Jコミ」が、明日7月11日に「絶版マンガ図書館」と名称を変え、大幅なバージョンアップを行う。それに先駆け本日7月10日、「ラブひな」などを代表作に持つマンガ家としても知られながら、Jコミ代表取締役でもある赤松健が、都内にて記者会見を開催した。 「Jコミ」はこれまで絶版になったマンガの全巻無料配信をメインに、クラウドファンディングサービス「JコミFANディング」、未単行本化作品をオンデマンド印刷する「Jコミで印刷できるってよHD」といったサービスを展開してきた。 「絶版マンガ図書館」と名称を変えた理由について赤松は、「より分かりやすいサービス名にするため」と語り、「出版社が電子化に踏み切らない絶版マンガを、売れる売れないに関わらず平等に収録する“図書館”のような存在を目指す」と明かす。また「ネット上に蔓延する海賊版を脅かす存在となり、絶版マンガの海賊版
2014年3月20日、バチカン市国の公式プレスルーム「サラ・スタンパ」で記者会見が開かれ、同国がある契約に調印したことが発表された(写真1)。契約書の署名者は、ジャン=ルイ・ブルーゲス バチカンローマカトリック教会記録・図書担当大司教とNTTデータの岩本敏男代表取締役社長だ(写真2)。会見には、バチカン図書館のチェーザレ・パッシーニ館長、NTTデータの岩井利夫常務執行役員公共システム事業本部長などが列席した。 右から、チェーザレ・パッシーニバチカン図書館長、フェデリコ・ロンバルディバチカン市国公式プレスルーム担当、ジャン=ルイ・ブルーゲスバチカンローマカトリック教会記録・図書担当大司教、NTTデータの岩本敏男代表取締役社長、NTT DATA EMEAのパトリツィオ・マペリCEO(最高経営責任者)、NTTデータの岩井利夫常務執行役員公共システム事業本部長。
生まれてはすぐ消えてしまうインターネット上の情報を保存し、資料を無償で研究者や歴史家に提供している非営利団体がインターネット・アーカイブ。名前を聞いたことがあってもどんな団体なのか知らない人も多いインターネット・アーカイブの本部や団体の内側が公開されると共に、運営者ブリュースター・ケール氏が今後の野望やインターネットの不安材料について語っています。 Meet the People Behind the Wayback Machine, One of Our Favorite Things About the Internet | Mother Jones http://www.motherjones.com/media/2014/05/internet-archive-wayback-machine-brewster-kahle インターネット・アーカイブ本部やインタビューの様子は以下のム
アマゾンは21日、国立国会図書館の蔵書の電子化された画像データを印刷し、紙の本として販売する取り組みを始める。図書館に足を運ぶ必要はなく、100年以上前の書籍も当時のページそのままに、個別注文に応じて製本する「プリント・オン・デマンド」で提供。関東近郊ならば1日で届く。 最初は、1907年に出版された夏目漱石のパロディー本「吾輩ハ鼠デアル」(税抜き2324円)や、25年の「クロス・ワード・パヅル」(同1115円)など20点を販売する。インプレスR&Dが出版社の役割を果たす。 国会図書館は2009年度に大型補正予算を組み、68年までに刊行された出版物などを電子化。著作権が切れているものなどはホームページで公開している。
欧米や韓国に比べ、デジタル化や電子書籍への対応が遅れているといわれる日本の公共図書館。だが、ここ数年電子書籍の貸し出しサービスを行う公共図書館が増えてきた。これまで「競合」してきた出版社の姿勢も変わりつつある。背景や現状、課題を探った。(戸谷真美) ◇ 日本図書館協会によると、国内の公共図書館は3234館。このうち、電子書籍貸し出しサービスを実施するのは現在約20館だ。平成19年に公共図書館として初のサービスを開始した千代田区立図書館(東京都)に続き、地方にも電子化の動きが広がりつつある。同協会でも近く、電子図書館サービスのためのガイドラインを策定、公表する予定だ。 ■コボタッチを100台 今年6月にオープンしたまんのう町立図書館(香川県まんのう町)は、楽天の協力で電子書籍用端末「kobo Touch(コボタッチ)」を100台導入。夏目漱石や太宰治、宮沢
人気の高い小説などの電子書籍を図書館で貸し出す新たな仕組み作りに国内の大手出版社などが乗り出し、年内にも試験的に貸し出しを始めることになりました。 図書館での電子書籍の貸し出しは、東京・千代田区の区立図書館などで著作権の保護期間が切れている書籍などを中心に始まっており、パソコンや携帯型の端末で閲覧できます。 しかし、文芸書などの新刊やベストセラー作品は、電子書籍としてほとんど借りることができないのが現状です。 こうしたなか、大手出版社の「KADOKAWA」と「講談社」、大手書店の「紀伊國屋書店」は、全国におよそ3000ある公共の図書館を対象に、貸し出しの仕組み作りに乗り出すことになりました。 計画では、作家や図書館の関係者などと今後協議を進め、著作権者が貸し出しの対価を受け取る仕組みなどをルール化することにしています。 計画どおり実現されると、利用者は、地域の図書館に登録すれば、人気作品の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く